「練習機」の名目で、「滑空爆弾投射」専用の、誰でもすぐに操縦できる機体を開発するというのはどうじゃ?

 Ashish Dangwal 記者による2024-4-10記事「1st Time ―― China Threat Pushes Philippines To Send Its Warplanes To Australian War Games; PAF To Send FA-50 Jets」。
    フィリピン空軍が始めて、豪州の大演習「ピッチ・ブラック」に、その保有機「FA-50」(軽ジェット戦闘機)を派遣する。

 比島空軍は現在、12機の「FA-50」をもっている。これらは2014年の契約により韓国の「KAI」社から調達された。米ドル換算で4億2112万ドル。当時の大統領はベニグノ・アキノ。

 このたびの豪演習に参加させる機数については、非公開である。

 比空軍は、米空軍とは前から演習している。たとえば最近ではフロリダにて。4月8日の「コープ・サンダー2024」に、FA-50PHを複数機、出した。米空軍はF-16。

 ※ネットでFA-50のスペックをしらべたら、最大離陸重量が11985kgだ。そこから重量の6441kgを引くと、理論上、5544kgの「何か」を抱えて飛べるとわかる。最大速度は1.5マッハ。ここから思いつくことあり。日本の非三菱系のメーカーにも、敢えて「戦闘機」だとか「攻撃機」とは謳わない、「練習高速輸送機」ならば、短期間に低予算で開発できるはず。それは「空戦」をする必要はまったくないのだ。敵地領空に「侵攻」する必要もないのだ。ただ、こっちの領空内から、重量級のスタンドオフ兵器を、敵地に向けて投射するだけだ。それをひたすら繰り返す、そういう任務機。これこそ、今次ウクライナ戦争のような事態が将来に起きたとき、すぐに援助することができて、すぐに活躍させることできて、しかも、《人手の抽出》によって最前線の防備が手薄になってしまうこともない、理想の支援手段になるじゃないか。

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 ディフェンスエクスプレスの2024-4-9記事「The Purpose of “Shed” on Top of T-72 and What it Tells About russian Assault Tactics」。
   4月8日にクラスノホリウカ村近くで、凄いT-72が発見された。
 車体まるごとを「納屋」でカバーしてきたのだ。まさに、動く小屋がけ。

 この巨大「やどかり」戦車は、縦隊の先頭車だけ。後続の戦車には、小屋掛けは施していない。
 これには理由がある。露軍のAFV縦隊の先頭車は、地雷啓開の任務があり、この小屋掛け戦車も「KMT-7」ローラーを装着している。

 今次ウクライナ戦争で両軍ともに認識したが、AFV縦隊の先頭車を擱坐させてしまうことで、後続車の前進は、終了する。止まるか、後ろに向かって走るか、どちらかしかなくなるのだ。
 だから先頭の1両を宇軍のFPV特攻機から是が非でも守ろうと措置することは合理的なのだ。

 別な見方もある。跨乗させている歩兵をヨリ安全にするために、この小屋架けを工夫したのではないか、と。
 最新トレンドとして、露軍は、1両のAFVに、空挺部隊員〔つまりは比較的に敵前逃亡はしそうもない志願兵のこと〕を20名~25名も跨乗させて突撃してくるという。「小屋」はその跨乗歩兵を守るためなのかもしれない。

 ※WWIの「突撃隊」と呼ばれた徒歩の浸透分隊を、AFV跨乗兵に置き換える思想かと想像される。ロシア流の「イニシアチーフ」。余談ながらナチ党の初期の実力部隊の「突撃隊」(親分はレーム)の名はストレートにこの分隊のイメージを借りていたのだろう。

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 『Militarnyi』の 2024-4-10記事「Serbia Increases Arms Exports to Israel in 2024」。
     イスラエルは、セルビア企業の「Yugoimport-SDPR」から大量の弾薬や武器を輸入しているという。

 2024-3の一ヶ月間だけで、その金額は1400万ユーロになるという。これは通関データから知られるのである。

 同社は2023-10には54万ユーロの武器弾薬を、また2014-2には51万ユーロの武器弾薬をイスラエルに輸出している。ハマスが発起したテロ戦争によって、輸出量が跳ね上がったと分かる。
 ちなみに2023-10より前には、セルビアからイスラエルへの武器輸出は、ゼロ。

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 ストラテジーペイジ の2024-4-10記事。
   ウクライナ軍は、スウェーデンのサーブ社製の「SLWT」(サーブ・軽量・魚雷)、別名「トーピドー47」をこれから受領するという。
 この魚雷は、陸地から海面に投射して、潜航中の敵潜を攻撃することができる。スウェーデン海軍とフィンランド海軍は2022年から使い始めている。

 「Torpedo 47」は、全長2.85m、径40センチ。つまりは16インチ。短魚雷として、よくある寸法である。
 自重340kg。弾頭には炸薬50kg充填。
 動力はリチウム電池の電気モーター。これで速力70km/時を出す。
 低速モードとすれば最大50km駛走する。高速モードだと20kmまでだ。

 この魚雷は、水深の浅いバルト海で使うことに特化しているが、もし敵潜が、深度300mより深く潜っても、追跡できるという。

 音響センサーは、アクティヴとパッシヴの両方あり。

 ロシアは黒海にまだ4杯の「キロ」級を持っている。そこから「カリブル」を発射してくるので、ウクライナ軍としてはこれを狩らねばならない。

 2022-2時点では6隻あったのだが、2隻は最初の1年で戦列外の状態に。

 ※以下、おとといナナメ読みした記事を、記憶の中から抜粋する(出典省略)。それにしても北海道で安物の革靴を買ったなら、それは3年くらいで捨てた方がいい。古いやつは、東京の路上でいきなり靴底が剥離してしまう。おそらくは温度差×湿度が接着剤にはよくなかったのだろう。アロンアルファ×2本では救えなかった。翌朝9時半から開いててよかった三田の靴屋さん。片足がホテルの黒スリッパのままで羽田空港内を歩き回る自信はなかったぜ。(もう靴屋もだいぶ減ってしまった、とおっしゃる店主さんが、みるからにご高齢で、返す言葉は無かった……。お達者で!)

 ※ウクライナからの発表。カリニングラードの複数の露艦内で放火テロ。宇GURが宣伝。

 ※「シャーク」という偵察UAVが俯瞰するその下界にて、宇軍の自律攻撃型ドローンがBUKやTORをやっつけている動画がSNSに挙げられている。しかもそれらのトラックは走行中。ここから言えることは、終末フェイズで敵のEWを排除できる「画像イメージロックオン」の機能は間違いなくFPVドローンに与えられている。しかし目標の探知そのものを自律でやっているのかどうかまでは疑問。途中まではリモコンではないのか?

 ※独・スウェーデン・ベルギーにある、大手弾薬メーカーらは、大砲の装薬(推薬)=ガンパウダー の素材たる「Cotton Linter(綿くず)」を、中共に依存しすぎている問題ありと。それからニトロセルロースを製造するのだが。中共が世界の需要の半分を供給しているという。

 ※3月、露軍は3000発の滑空爆弾を投射した。特攻ドローンは600機、ミサイルは400発を放ったと。これは乞食のゼレ助が挙げたという数字。

 ※宇軍は、シャヘドの4割を、ピックアップトラック+ピントルMG で落としたと。ただしサーマルスコープとタブレットの補助は必要だと。

 ※余談。それを履いた状態で警備員だらけの空港ビル内を不審者丸出しモードで歩き回るというリスクをおかす必要がないのであれば、透明のビニールテープで足首ごとぐるぐる巻きにテーピングして、靴底剥離の進行を止めるという臨時応急の対処術がある。これで数時間ならば、なんとかなりそうだった(捨てたけど)。