ペンタゴン内にある「ディフェンス・イノベーション・ユニット」が火曜日に声明。地熱を利用する技術を研究しているベンチャー企業への助成金を6倍にすると。

 特にアラスカの米軍基地では、地熱の利用のし甲斐があるだろうと期待されている。中世のバイキングもアイスランドの住居を地熱で暖房していたのである。

 ※『自転車で勝てた戦争があった』のプロモ動画のスマホ版が出ました。→「https://youtube.com/shorts/ObE_1020vzs?si=ZGbzseUTewpMjyrz」。都合により今回の新刊には詳細地図を載せている余裕がなかったので、それを補う意味で、パソコン用の宣伝動画の方には、『戦史叢書』の附録地図の一部分が一瞬だけ映るようにしています。場所は、ビルマとオーエンスタンレー山脈とガダルカナル島北岸。なお『戦史叢書』は国会図書館からPDFダウンロードもできるはずですので、さらに細かい確認をしたい方は、オンラインでそちらをチャレンジしてみてはいかがでしょう。

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 Defense Express の2024-4-17記事「Another S-400 SAM System Likely to Destroy In Result of Ukraine’s Missile Strike on russia’s Dzhankoi Air Base」。
   水曜日の未明、クリミア半島にある「Dzhankoi」空軍基地がウクライナからのミサイル空襲を受け、1基のS-400はATACMSの直撃を受けて破壊された模様。
 露兵は30人死んだ。

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 Boyko Nikolov 記者による2024-4-17記事「Possible Russian losses in Crimea base attack: Su-25s, S-400, Ka-52s」。
    ドゥザンコイ空軍基地への大規模ミサイル空襲。そこは最前線から145km離れている。クラスター弾頭タイプのATACMSは、レンジが165kmである(旧式が引渡されている。新式は300km飛ぶはず)。

 この空軍基地には、直前の民間衛星写真を見ると、スホイ25や、ヘリコプターも展開しているので、それらの損害もあったはず。

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 Boyko Nikolov 記者による2024-4-17記事「UralVagonZavod turns a Soviet VAZ-2104 car into military buggy」。
   ウラルヴァゴンザヴォドは、プー之介から命じられたAFVの増産がノルマに達しないので、市中から回収した民間の中古車、それも、レトロなロシアメーカー製の型落ちの4×2乗用車をピックアップに改造し、緑色に塗装し、その後部荷台に軽機関銃やATGMを装置させられるマウントをとりつけ、写真に撮って、政府向けに《広報》するという姑息な《言い訳》事業に乗り出している。

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 Elodie MAZEIN 記者による2024-4-17記事「In Scranton, aging US factory makes shells for Ukraine」。
    ジョー・バイデンの地元であるペンシルベニア州のスクラントンに、古~い、砲弾工場がある。まさにラスト・ベルト(錆び錆び旧工業団地)の面目。

 正式には「スクラントン・アーミー・アミュニション・プラント(SCAAP)」と称し、155ミリ砲弾の弾殻になる鋼管を製造する。

 この弾殻をアイオワに陸送し、そこの工場で炸填する。
 「信管」は、野戦部隊が発射の直前に取り付ける。安全のためだ。

 工場は1908年に設立され、当初は蒸気機関車の修理が本業だった。そこを米連邦政府が1953年に買収した。朝鮮戦争の経験から、砲弾需要の将来予測を見直したわけだ。

 いま、ペンシルベニア州東部にある3ヵ所の類似工場にて、月産2万4000発の155ミリ砲弾殻が製造されつつある。このペースは2027年末まで続くという。
 ただ、2019年に政府との間で交わされた契約の詳細は、非公開。殊に納品総数については部外にまったく情報を出さないのがこの業界だ。量産ペースも、変動するであろう。

 ちなみに、スクラントン近郊の他の2つの砲弾工場は、私企業で、ジェネラル・ダイナミクス資本が運営している。

 GD社は、テキサス州に、新しい砲弾工場を建設中で、それはこの夏から製造を開始するであろう。この工場も取材に対するガードが固い。

 ペンシルベニアの3つの砲弾工場で働いている従業員は、トータルで900人である。

 SCAAPを近代化(省エネ化)する設備投資計画は2022年よりも前からあり、逐次に推進される。

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 Sofiia Syngaivska 記者による2024-4-17記事「The Kremlin Plans to Smear Ukrainian Special Forces with False Weaponry Allegations in Sudan」。
    スーダンにはウクライナ軍の特殊部隊が駐留しているのだが、ロシアはその評判を落とすために、「偽のウクライナ兵」になりすまして、悪事をさまざまに働くつもりだ。



自転車で勝てた戦争があった