中共の外交部が、フィリピン軍の高官との間で「第二トマス礁」に関する「密約」がある、とバラした余波として、比軍の「西部コマンド」の司令官が、解職された。

 Howard Altman 記者による2024-5-9記事「Mako Is A Jet Ski Turned Into A Weaponized Drone」。
    「AEVEX Aerospace」社は、いまだに正体不明の「フェニックス・ゴースト」というロイタリングミュニションを開発した謎のメーカーだが、こんどは、無人のジェットスキーをこしらえたようだ。

 ウクライナ軍が数種類のUSVを使ってロシア黒海艦隊を消滅に追い込んでいる実例に鼓舞されて、各国でこの分野の研究が進展中。殊に中共と対峙する太平洋諸国。

 いま、タンパ市で、「特殊部隊ウィーク」とよばれる年次カンファレンスが開催されている。
 そこでエイヴェクス社のマーケティング部長のマット・ガンが語ってくれた。

 同社のUSV製品は「Mako」および「Mako Lite」である。

 「Mako Lite」は2軸のウォータージェット推進で、既存の「ウェーヴランナー」という水上バイクを改造したような感じ。

 エイヴェクス社はこれらとは別に、ゴムボートを電動モーターで推進させる物資補給用水上ロボットも提案している。「BiB」(ボート・イン・ア・ボックス)と称する。

 「Mako Lite」はすでに某ユーザーによって使われているという。その組織の名を、ガン氏は明かさなかった。

 AVEX社のHPでは、これらのUSVが、GPSが使えない状況下でもPNT(ポジション、ナビゲーション、タイミング)を確立できると謳っているのだが、その方法については公開していない。アルゴリズムとセンサーを融合させることにより、とのみ、説明されている。

 「Mako」は大型で、重さ895ポンド、長さ11.3フィート、ペイロード250ポンド、燃料68ガロン。
 「Mako Lite」は455ポンド、全長9フィート、ペイロード100ポンド、燃料30ガロン。

 どちらもウォータージェットで、最高50ノット+を出せる。「海象4」の荒波中で。
 どちらも航続距離250浬。もしくは12時間半の航走可能。

 「BiB」は、全長8フィート。自重90ポンド。荷物は400ポンドまで積む。レンジは20浬。もしくは15時間航走する。

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 Alex Wilson and Hana Kusumoto 記者による2024-5-10記事「Navy probes apparent drone footage of USS Ronald Reagan posted on social media」。
    横須賀軍港内の『USS ロナルド・レーガン』、『USS ブルー・リッジ』など米第七艦隊の所属軍艦を真上から空撮した、あきらかにドローンを使った映像を、「Xiao_Hao_4」と自称するシナ人が2024-4-4に「X」に投稿している問題。

 さらに5月8日にも追加投稿された。そのひとつは動画。岸壁の『ロナルド・レーガン』の真上をドローンが飛んだことが確実である。

 同じアカウントの投稿者が、4月2日に、『JS いずも』上空フライパス動画をUpしている。そのいずも動画は3月に中共の「Bilibili」という動画投稿サイトに初出したもの。ヤフーニュースの4月2日報によれば、3月のビリビリは、そのあと、削除されているという。

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 ストラテジーペイジ の2024-5-10記事。
    米国防総省高官が認めた。ウクライナでGPS誘導兵装が狂わされていると。露軍のECMが有効なのだ。それは単純な妨害電波ではない。高度な技術である。

 ほんらいならば、設定座標から10mくらいしかズレぬはずのGPS誘導ミサイルが、露軍のEWのおかげで、照準点から100m以上も逸れてしまうこともあるという。

 これを克服するには、ミサイル類の弾頭センサーを、「オプトエレクトロニック」に切り替えるしかない。すなわちセンサーが捉えた赤外線画像イメージを、内臓の画像ライブラリと照合して、AIが、正しいコースと着弾点を判断する仕組みに。

 GPS妨害は、妨害電波輻射装置の近傍でしか、有効ではない。ゆえに、そこまでのアプローチ(飛行ルートの前半)ではGPS誘導を頼ってよい。いよいよ巡航ミサイルが敵の高価値目標の近くに迫った頃合で、その兵装のセンサーを、オプトエレクトロニクスに切り替える。

 もうひとつの手段は、味方の、偵察&照準用のUAVから、攻撃目標に対して照準レーザーを照射してもらい、その反射散乱源に、ミサイルや無人特攻機が突っ込んでいくようにするセミアクティヴ誘導だ。レーザーパルスはそれぞれ独特にコーディファイするので、同じ反射点には1つの味方の兵装しかホーミングしない。よって、敵の光学的な攪乱努力も無駄なのである。

 ※今ぼんやりと考えていること。「特発性歯痛」は、プリン体(=痛風のもと)多めのメニューによって、引き起こされてはいないか?