The Maritime Executive の2024-5-18記事「 Houthi Attack Damages Shadow Fleet Tanker Carrying Russian Oil」。
フーシがまたしてもロシアの原油タンカーにミサイル〔どうやら弾道弾らしい〕を命中させ、火災が発生した。
10万5387トンの『ウインド』。船籍はパナマ。
イエメン沖の紅海を南下している途中であった。
このフネはロシアの原油を積んでいる。5月12日から13日にかけてスエズを通峡。AISで「中国へ行く」と表明していた。紅海においてもAISを切っていなかったらしい。
英国の海運監督機関いわく。被弾した座標はイエメンの「Al Hudaydah」港から98浬離れていたと。
被弾によって浸水があり、結果、舵は動かなくなり、動力も失ったが、乗員の活動により、行き脚は復活し、自力航行できているという。
別な報道だと、火災によって操舵系統がひとつダウンしたが、もう1系統が使えるのだという。
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Boyko Nikolov 記者による2024-5-16記事「Medvedev’s dream crushed: Russia falls short of 1,500 tanks target」。
昨年の3月にメドヴェジェフは、戦車を年に4000両、新造させるぞと叫んだが、やはり絵に画いた餅であった。
最近報道を総合すると、ロシア最大の戦車工場であるウラルヴァゴンザヴォドからは、年に450~480両の戦車(T-90Mの新品と、各種ストック戦車の改修品を含む)をロシア軍に納入できる可能性がある。
ロシア第二の戦車工場である「オムスク」も、それと同じくらい、納品ができると仮定しよう。
2つの生産拠点をあわせて、めいっぱい無理をしても年に960両なのだ。
今年の5月1日から5月15日にかけて、ロシア軍は34両の「T-90M」を受領していると推定される。このうち10両~11両は、通過する無蓋貨車をカウントした人がいた。残り23両は、ロシア国防省の公式発表だ。
英国国防省の見積もり。「ロシア工業全体で、月に100両の戦車を軍に納品できるだろう」。
ということは、毎月100両以上、ウクライナ兵がロシア戦車を破壊すれば、ロシア軍の戦車戦力は、長期的に逓減して行くのである。
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Clarence Oxford 記者による2024-5-16記事「Early retirement of old vehicles will not significantly reduce emissions, study finds」。
『Environmental Research (環境研究)』という学術誌上に、ひとつの研究報告が公表された。
トロント大学の研究グループによると、旧くなった乗用車にずっと乗り続けても可い上限の年限といったものを行政が法令で設定して中古車の廃車化を促しても、地球温暖化ガスの削減には、ほとんど結びつかないという。それどころか、社会が余計なコストを負い、余計に資源を浪費するようになってしまうという。
研究は、現状で年々、米国からの地球温暖化ガス排出総量の17%の源となっている乗用車(light-duty vehicles)に、もし行政が「販売から15年したなら廃車にしなければならぬ」との法令を適用したとしても、GHGの排出量減は、微々たるものにしかならない――と究明した。
また同研究は指摘する。むりやりにEV(電気自動車)を普及させようとすると、環境にとってむしろ悪いことになる。それはEVが大量に必要とするバッテリー系の製造のための特定資源の採掘から消費、廃棄までの工程がトータルで長期的にもたらす。