ペンタゴンは2016年から追究してきた「SHiFLD」計画を、今年度を最後にして諦める模様。

 F-22やF-35にレーザー砲ポッドを吊下させ、海外展開の米軍部隊を襲う敵のミサイルを空中で迎撃しようという野心的な目論見であったが……。その予算が来年度にはついてない。
 開発中心はロックマート。

 想像をすると、その人員を他の「急ぎ」の分野に集中させる、資源の再配分をしたいのかもしれない。
 具体的には、スウォームのUAVを次々と叩き落とせる艦対空レーザー砲。

 低速ながら親子式になっている空対艦ミサイルの弾頭から、低速のDJIドローンが複数放出され、それが「マシンビジョン」によって自律的に、輪形陣の巡洋艦の電子兵装に衝突して自爆するようになっていたら? 超低速の小型飛翔体をすべてレーダーで捕捉しようとしたら、CICはパンクするだろう。RAMではタマが切れてしまう。レーザー砲を急ぐしかないのだ。

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 Kevin Roberts 記者による2024-記事「Ukraine Aid Packages Leave Many Unanswered Questions」。
   ※記者は「ヘリテージ財団」の代表者。

 600億ドルの対宇援助法案が連邦議会を通ったと思ったら、数日もしないうちからもう《これでは足りない。もっと支援が必要だ》とDC界隈では叫ばれ始めた。

 ヘリテージ財団はとうぜんに反露のスタンスだが、これほどの軍資金を貰いながらウクライナ軍がいっこうにロシア軍を領土から追い出せないというのは、何かがおかしいと思わないか?

 2022年いらい、米国の納税者は、ウクライナのために1730億ドルを与えて来ているのである。
 この金額は、米陸軍の1年の予算にも匹敵する。
 その負担は、米国の1世帯あたり、1300ドルということになる。とんでもない金額だぞ。
 米国の国防予算は今年度は8950億ドル。その中から、費目別で、対宇支援に割かれている分がいちばん大きいのだ。
 これでも戦争に勝てない国があったら、そっちの方が、何かおかしいだろ?

 ※WWII中の国府軍と似ているかな。

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 AFPの2024-5-20記事「Ukraine should be given greater freedom to strike Russia: Lithuanian minister」。
   月曜日にリトアニアの外相が、フランスのテレビ「LC1」のインタビューに答えていわく。ウクライナ軍がロシア本土内の目標を意のままにミサイル攻撃するのを、西側与国は認めるべきだと。

 ※その理由は次の記事で推測がつく。

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 Alexey Lenkov 記者による2024-5-19記事「Russia relocates significant portion of strategic bombers to Murmansk」。
  ロシア空軍は戦略爆撃機をムルマンスク基地に集中しつつあり。

 ※そこを宇軍が早く巡航ミサイルで攻撃してくれというわけだ。リトアニアの立場としては。

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 Sophie Jenkins 記者による2024-5-13記事「Quantum navigation system successfully trialed in UK flights」。
   英国の開発チームは、民航旅客機に搭載可能なサイズの、「量子慣性航法装置」を完成したそうだ。
 この量子ジャイロがあれば、もう衛星航法電波に依存する必要はなくなる。GPSはロシアや中国から徹底的に妨害され、狂わされている。

 英国防省は、「QinetiQ」社、「Infleqtion」社、「BAEシステムズ」と協働でこの装置を開発してきた。拠点は、RAFの飛行実験隊がある「ボスクーム・ダウン」基地。

 ※豆知識。シャーロックホームズシリーズに出てくる「Boscombe Pool」は架空設定地なので、この「Boscombe Down」とは名称以外に何の関係も無し。

 試作装置には、「Tiqker」と名づけられた光学原子時計が必要。それと、本体内部は極超低温にしとかないとダメ。まだまだ小型UAVには搭載ができない、大仕掛けの段階だ。

 英国の開発計画では、2030年には、じっさいに航空機に量子INSを搭載したい。

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 Defense Express の2024-5-20記事「Tsiklon Ship Reportedly Hit by Ukrainian Attack, Meaning the Last Kalibr Carrier in Crimea is Destroyed」。
    ロシア側発の諸報道によると、2発のATACMSが、セワストポリ軍港のコルヴェット『Tsiklon』(カラクルト級)に命中し、将兵6人死亡、11人負傷。

 その同じ5月19日、『Kovrovets』という掃海艇もやられているそうだ。

 『ツィクロン』は、艦対地巡航ミサイル「カリブル」を発射することができるプラットフォームであった。その大破によって、いまやセワストポリには、「カリブル」を発射できる軍艦が、1隻もなくなったと考えられるという。(ノヴォロシスク軍港に行けば、『Buyan-M』というミサイル・コルヴェットと、非核動力の潜水艦『Varshavyanka』が残っている。)

 『ツィクロン』は2023に黒海配備されていらい、いちども「カリブル」を発射したことはなく、後付けで「パンツィール-S」を装置され、防空コルヴェットとされていた模様。