ベルギー政府は、硫黄やベンゼンを多く含む「ダーティ」なガソリンをアントワープ港からナイジェリアなど西アフリカ諸国へ輸出することを禁ずる。

 ストラテジーペイジ の2024-5-26記事。
   米陸軍の第四歩兵師団(コロラドにあり)は、その指揮官たちが部隊に対して、課業外の時間帯(午後5時~翌朝午前6時)にテキストメッセージやeメールを送信すること罷りならぬ、と禁止した。

 子どものいる既婚隊員にとって、課業外にスマホに上官からの着信メールが頻々と届くことぐらい迷惑なことはない。下っ端の二等兵なら、未読で開き直ることもアリだろうが、班長級の下士官なら、そうはいかない。大不評であった。

 「オフ デューティ・ハラスメント」は、携帯電話の登場とともに、浮上した問題である。

 「SE」アンドロイドとは、セキュリティがエンハンスト(拡張)された軍用スマホという意味で、米陸軍は2011年から導入を開始した。最初の商品は「アトリックス」と、タブレットの「ギャラクシー」だった。

 それらは、米軍が考える NWEUD=ネット・ウォリアー・エンドユーザー・デバイス に準拠している。

 ATAK (Android Tactical Assault Kit) と称する軍用スマホ仕様がアイホンにも応用されたのは2016年からで、特殊部隊はそっちを好んだ。

 その後、「MIL-STD-810H」という米軍スタンダードも画定されている。

 今日ではSEとATAKが結合され軍用規格をクリアしたアンドロイド・スマホが、ますます凄いことになっている。

 2023年時点ですでに、スマホがレーザー測距計、サーマル・カメラ、音源標定センサー、揮発性有機化合物(VOC)のスニッファー等の機能を兼帯するようになり、しかも、テキストメッセージを、電話会社の無線中継塔が存在しない土地で送信することもできるようになっている。

 アイホンが米国市場に投入されたのは2007年だった。
 2014年時点で、米国人の56%は、携帯電話機を持っていた。
 2024年のいま、米国人の96%が、携帯電話を使っている。

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 AFPの2024-5-26記事「Musk plans largest-ever supercomputer for xAI startup」。
   イーロン・マスクは、彼のAI事業のスタートアップである「xAI」社が「ギガファクトリー・オブ・コンピュート」と称すスパコンを建築するのに、これから巨額の投資をするつもり。土曜日に報じられた。

 このスパコンには、Nvidia社製のチップを10万個、組み入れるそうである。
 現存するGPU集積体の、最大のものよりも、すくなくも4倍は、デカいのだという。

 運開は2025年秋からとする計画。

 ちなみに、超巨大GPUクラスターを、メタ社は、自社のAIをトレーニングするのに駆使している。マスクも同じことをするつもりだろう。

 サム・アルトマンが率いるOpenAi社の「ChatGPT」と競えるようなAI体系への投資ができる金満起業家は、多くはいない。しかしマスクなら企画が可能だ。(マスクは2015のOpenAi立ち上げに一枚咬んでいたが、2018に離れ去った。同社が金儲けしか眼中になく、ビジョンが低劣なのが不満だったという。)

 xAI社のチャットボットの名前は「Grok」だそうである。「X」のユーザーは、これにアクセスができるようになる。

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 Defense Express の2024-5-25記事「Operating Range of russia’s New UMPB D-30 Glide Bomb Revealed」。
   露軍の「スホイ34」から4発の新型の有翼滑空爆弾(エンジン付き)をハルキウ市に向けてリリースした写真がロシア側からSNS投稿されているのだが、なぜか1発は翼が展張していない。欠陥品である。それを公開しているのだ。

 これで、ちょっと前に、露領のベルゴロド市に味方の爆弾が降ってきたという事件の謎が解かれた。

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 Boyko Nikolov 記者による2024-5-26記事「Every day, Russia produces 12,320 artillery shells at $1K each」。
   スカイニュースが報じた。コンサル企業の「ベイン社」の分析によれば、ロシアは2024年には450万発の砲弾を生産するだろう、と。
 本当だとすればすごい。米国と西欧を合計しても、今年は130万発の砲弾しか製造できない見通しだからだ。

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 2024-5-23記事「MIT scientists discovered how to make steel with electricity」。
   温室効果ガスの総エミッションのうち、7~9%は、世界の製鉄所の高炉が発生源になっている。

 そこでMITのOBが起業した。「ボストン・メタル」社。
 溶鉱炉でコークスを燃やしちゃあかん、と考え、電気と、溶液化学反応だけで製鉄するんだという。

 彼の考えているメソッドを使えば、溶鉱炉からの副産物は「酸素」だけになるという。
 溶融酸化物電解=MOEのセルを使う。

 その理論的可能性は2013年に公表されていた。
 そしてブラジルではすでにこの方法を使った製鉄所が稼動しているという。

 要は、鉄鉱石中に3割前後含まれる酸化鉄を、直接に、電気分解してしまう。それにより、いきなり粗鋼を得ることができるという(銑鉄という中間段階をパスして)。

 その、酸化鉄から剥ぎ取られた酸素が、溶鉱炉中の電極の周囲からあぶくのように出てくるわけだ。

 溶鉱炉中に浸されていながらみずからは形を保つ「電極」の製造がハードルだった。MITのOBらはそれを実現した。※この記事では詳説していないので別資料を参照したら、何かクロム合金素材を見つけたらしい。