大連造船所では、同時に5杯の『052DM』型駆逐艦に艤装工事中。

 DM型は、052D型シリーズの最終形態であるという。
 レーダーが、Xバンドのフェイズドアレイになっている。

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 Boyko Nikolov 記者による2024-6-3記事「Russia will use aircraft Gatling-type gun on warships against USVs」。
   ウクライナ軍のUSV=無人特攻ボート を軍艦上から射撃するために、ロシアの黒海艦隊は、ソ連時代に航空機から吊下するポッド用に開発した7.62ミリ×4銃身のガトリング銃「GShG-7.62」を艦艇上に据え付けようとしている。

 このガトリング銃は、連続8秒発射するとマズルがオーバーヒートするので、そのあとはサイクルレートを毎秒300発に抑制する。

 ※どうせ敵も到達する結論だから、先手を打ってここで討究を前進させておこう。目が粗く、比重の小さい素材の魚網から、長さ数十センチのテグスを無数に生やして、そのテグスの先端に、小石サイズの発泡ガラス(人造軽石)を、びっしりと結びつける。軽石の浮力によって、魚網全体は海面下数十センチのところで漂う。この、見えない水中障害帯を、適宜にアンカーをつけて、軍港内に計画的にめぐらす。もし、その軍港を外海から攻撃しようとする無人の高速艇が、「軽石+魚網」障害の上を通過しようとすれば、ウォータージェット推進の場合、海水を取り込むダクト内に軽石とテグスが吸い込まれることによってインペラーがダクト内で停止するだろう。またスクリュー形の船外機であったら、そのプロペラシャフトにテグスが巻き付き、次いで魚網も絡みつくので、やはり行き脚は止まるはずだ。発泡ガラスは「紐付き」なので、海底火山から湧いてくる天然の軽石のように、軍港内を埋め尽くして味方の艦艇の冷却配管を塞ぐ心配はない。用が済んだら魚網に「錘り」を結びつけ、浮力を打ち消してやれば、海底に沈んでくれる。これが、これから考案されてくるはずの「対USV用防雷網」のコンセプトだろう。台湾国防部は、これを「対上陸」に適用できるだろう。

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 Dr Lee Willett 記者による2024-6-3記事「Type 212CD AIP will change Underwater Game for Norwegian Navy, says Submarine CO」。
  ノルウェー海軍はげんざい、6隻の『210型』(Ula級)のAIP潜水艦をもっている。計画ではこれを『212CD型』で更新する。最初の『212CD』は2029年に引渡されるであろう。のこり5隻は2030年代半ばまでに引渡される。

 新型潜水艦は、2017年からドイツと共同で開発してきた。

 ※スターリング機関の大矛盾は、高効率化を狙ってヘリウムガスを高圧で閉じ込めたれ、などと欲張れば、そのシーリングのために装置が重くなり、メンテナンスフリーからは程遠くなってしまう。これを大型化+高速化しようとするのは無理すぎると豪州人は達観して、原潜路線へ切り替えた。かたや北欧チームは意地でもAIPで行くと決意しているようで、必然的に、最新艦もミニマムに……。インタビューで艦長は「小さければ見つからないので好いことだ」などと痩せ我慢を語っているが、AIPではちょこまかと動き回ることがそもそも無理なので、必然的に海底の1点でじっとしている運用に限定されるというだけだろう。バルト海だけ念頭しているドイツはそれで済むかしれぬ。しかし、守備範囲が格段に広いノルウェーは、北側海面の単独防衛はハナから考えないわけか?

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 Kylie Bielby 記者による2024-6-3記事「Ukraine develops software to allow drones to fly without GPS」。
   『エコノミスト』がウクライナ軍特殊部隊の指揮官から聞き出している話によれば、ウクライナの特殊部隊は、GPSに依拠せずに特攻ドローンをナビゲートさせる「ソフトウェア」を開発したと。

 このソフトは「イーグル・アイズ」と称し、AI技術であるという。
 事前に偵察UAVによって撮影してある土地の俯瞰動画や静止画がチップ内にライブラリとして収納されている。その地形Map情報を、特攻UAVは、自機の機載カメラからのリアルタイム画像入力と照合することにより、現在の自機座標を知る。

 このAIソフトウェアはまた、眼下に見えたミサイル発射車両やAFVを識別する。そこにロックオンしてしまえば、あとは露軍がいくらGPSをスプーフィングしたり、リモコン電波にジャミングをかけても、特攻ドローンは外部電波環境に一切影響されることなく、自律的にミッションを果たす。

 このソフトウェアはすでに広く実装されている。システムはチープであり、特攻ドローンに搭載しても惜しくはないのだという。