露軍がトヨタの「高機動車」の荷台に連装の23ミリ高射機関砲(ZU-23-2)を据えた改造兵器を前線に持ち出している動画がロシア国防省によってSNS公開された。

 2024-6-5記事「The Russians installed ZU-23-2 on the Japanese Toyota HMV military SUV」。
    撮影された場所はウクライナ領内ドネツク地方の「Chasiv Yar」村。

 小型のEW装置も映っているので、このユニットの目的は対UAVだとわかる。
 しかしロシア国防省は、これは対歩兵用のシステムだと説明している。

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 The Maritime Executive の2024-6-4記事「North Korean Vessel Sank, Killing 90」。
    「朝鮮TV」が韓国情報省に確かめたところによると先月、北朝鮮の兵員輸送フェリーが川を下っているさいに沈没して、乗っていた130人のうち90人が死んだという。

 韓国の江原道(すなわち日本海側)に対峙する国境要塞を工事するための兵員が、現場へ送られる途中であったという。沈没原因は、過積載らしい。

 ここしばらく、北鮮からは1000個の、汚物を縛り付けた風船が、韓国に向けて放球されているが、これは、フェリー沈没事故のスキャンダルから国民の目を逸らすためではないかという。

 2021年には北鮮の鉄鉱石運搬船『Cheongbong』号が島根県沖で沈没し、とおりすがりの北鮮タンカーによって乗員だけ救助されたことがあった。

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 Boyko Nikolov 記者による2024-5-30記事「Russian forces destroy lost Ukrainian Magura V USV with FPV drone」。
    『ウォーゾーン』がブダノフに聞いたところによれば、露軍の自爆UAVによって破壊されたウクライナの「マグラ V」は、故障漂流中で、行き脚が止まっていたという。

 通常、軍港襲撃は夜だが、この特攻ボートは翌朝に発見され、それで、始末されたのである。

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 Sofiia Syngaivska 記者による2024-6-5記事「russia Unveils the Lyagushka Drone, its First Combat Use Reported by russian Media」。
    露軍がこんどは、小型のリモコン自爆型の4×4ロボット荷車を前線に投入している。
 空を飛ぶ必要がないので、迫撃砲弾などをそのまま無造作に荷台に縛り付けて走らせてやればいい。爆発物の総重量は、普及型のFPV特攻機の10倍になるという。キャパシティとしては30kgであると。

 このリモコン自爆荷車には、上空から「Mavic」クォッドコプターが直協する。すなわち非武装の「Mavic」がまず前路を偵察し、適宜の目標に向けて、陸上ロボット「リャグシカ」をみちびいてやるわけだ。

 ※どうやら自爆荷車にはビデオカメラがついておらず、盲目状態。したがって必ず「Mavic」と一体で運用しないと、まったく戦果は期待できない。

 自爆荷車の躍進距離は800m。
 起爆は、電気発破による。※リモコンオペレーターは「Mavic」の空撮動画を常時モニターしながら、敵の機関銃陣地などに荷車が到達したように見えたところで、自爆のコマンド信号を無線で送信するという寸法か。

 ※この方式でいいなら、何も4輪の荷車型である必要はサラサラない。電動スクーターに爆薬50kgを縛り付けて無人で走らせたっていいはずだ。途中地面の「段差障害」を克服しやすくするには、前輪の径は大きいほど可。窮極的には、大きな「1輪」だけが転がって行けばいいだろう。

 ※Mavicだとデジタルリンクにジャミングをかけられてしまうから、有線テーザーの観測クォッドコプターからクォータービューで俯瞰しつつ、800m先の敵塹壕を襲撃させるのがよいだろう。これなら最後の「起爆コマンド」以外はこっちからの電波エミッションは無いので、ESMによってこっちの企図を予知されずに済む。