Defense Express の2024-6-11記事「Patriot SAMbush: New Details on Ukraine’s Destruction of a russian A-50 in January 2024」。
2024-1-15にロシア空軍のAWACSである「A-50」が撃墜された。
それは米軍から供与されたペトリオットの「GEM-T」(レンジ160km)のしわざであったことが、米軍幹部によって確認された。
SAMをひそかに前方配置しておいて、敵機をおびきよせて仕留めるタクティクスを「SAMブッシュ」という。この手が使われた。
露軍としては、まさかペトリ部隊が最前線のすぐ近くまで推進されていたとは、気付けなかったのだ。
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George Friedman 記者による2024-6-11記事「The Demographic Meltdown」。
人口減対策の手段として「移民」を採用してうまくいくのは、まず、米国だけだろう。
他の先進国では、うまくいくかどうかは、わからない。
アメリカ合衆国は、過去、その経済が発展する諸段階で労働力が足りなくなる都度、大量に移民を導入して、人手の需給逼迫を緩和して来た。
※フランスでは、6月上旬の欧州議会選挙後に、有力野党のルペン党首が「流入民は全員、例外なく、母国へ送り返すぞ」と演説して、大喝采。そもそもなぜ世界には170の国があり170の憲法があるのかを考えたら、当然のことだ。ある土地と歴史を共有する住民集団にとって最善のことが、他の自然集団にとって最善でないからである。ゆえに外国人排斥は時に「最善」の追求と重なる。最善の数が170あるのだ。それを「ヘイト」とレッテル貼りする者は、日本国憲法を否定する者であり、「最善」に対するヘイターと異ならぬ。
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HANNA ARHIROVA 記者による2024-6-10記事「Ukraine’s air force may keep some F-16 warplanes abroad to protect them from Russian strikes」。
ベルギー、デンマーク、オランダ、ノルウェーがウクライナ空軍に寄贈するF-16のうち一部は、それらの国内にひきつづき留め置かれ、それによって、露軍の攻撃によっていちどに全滅することがないようにする。
修理や訓練もひきつづいてそれらの国で行われるので、おのずとこれが合理的である。
※台湾空軍機も、有事には比島各地の飛行場に分散疎開できるように密かに準備しておくと好いだろう。1941-12の日米戦争では、台湾の日本軍が開戦奇襲をしかけておきながら、在比の一部の「B-17」を地上で破壊しそこねた。ミンダナオ島まで疎開されたら、どうしようもないのだ。
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Oliver Parken 記者による2024-6-10記事「Russia Is Testing A First Person View Remote Controlled Tank Conversion In Ukraine」。
露軍は既存型の有人戦車を「FPVリモコン戦車」に改造する試行を始めた。
損傷したT-72AMTをまず改修したようだ。SNSにその動画が投稿された。
Oryxは、すくなくもそうした改造戦車を6両、確認している。実数はもっと多いと想像がつく。
※この流れは止まらんね。ウクライナ政府はついに、陸・海・空軍と同列に、それと同格の「無人軍」を創設した。
※ベトナム自転車の謎の円盤は「spoke bell」という、喧騒に満ちた都市部雑踏では需要があった常続警音機であると判明しました。教えてくれた方、ありがとうございます。歩道で歩行者の後ろから近づく自転車がベルを鳴らせば険悪な空気がみなぎる今日では考えられないアイテムですね。このスポークベルの音色を「馬の蹄の効果音」に変えた「Trotify」という面白グッズが、海外では売られています。映画の効果音源であるココナッツの殻を、そのまま自転車前輪カバーの上に据えて振動させる仕組み。うしろから1頭立ての馬車がゆっくり近づいてくるような錯覚を与えるという笑かし商品です。ちなみに私は百均で売っているアルミのカラビナーを前駕籠へ吊るし、走行振動によってカチャカチャと静かなノイズが生ずるようにし、それによって前方の歩行者におのずと「ガタの来た、したがって老人が乗っている」自転車の接近を察してもらうようにしています。