1機の設計寿命が7年であるGLONASS-M衛星が、またひとつ、機能を喪失した。ロスコスモスには予算がないので、この穴は埋まらない模様。

 ストラテジーペイジの2024-6-10記事。
 初期型であるGLONASS-Kは寿命が10年あったのだが、新型であるMは重量が2倍あるかわりに寿命は短い。

 最低、24機必要なGLONASSのうち多くが、7年以上周回し続けている。

 GLONASSの中にも西側製の部品が使われている。それらはもはや正規に輸入することはできない。

 次。
 Tom Holsinger 記者による2024-6-10記事。
    中共軍には、複数個の師団をいちどに動かす規模の上陸作戦を指揮できる高級将官が、いない。誰も経験は積んでいないので。

 中共のGDPは、その4割から5割が、「輸出」に依拠したものである。
 中共が消費している燃料の40%と、食料の35%は、「輸入」に依存している。
 それらの輸出入の99%は海上を船によって運ばれる。

 たとえばシベリア鉄道の輸送能力は、原油であれば、スーパータンカーの10杯分でしかない。海上輸送とは比較にならないのである。

 もし米海軍が中共海岸をブロケイドすると、中共国内には食糧不足と、カリ肥料不足が起きる。三大肥料のうちカリだけは、中共は国内で自給できない。ロシアは酸化カリウムの大手輸出国である。もしロシアまでが酸化カリウムを中共に輸出しなくなると、1年後に中共国内の農業は大不作を余儀なくされる。

 中共のジレンマは、失業率を低くしようとすれば、石油を浪費するしかない経済構造になっていることである。
 輸入石油の半分は、本来は必要のないくだらない商品やサービスの国内消費のために使われている。この浪費分をもしもぜんぶ「役に立つ」輸出産業に振り向けたとすると、それでは失業者がやたらに増えることになるのである。輸出分野では、巨大な労働力を吸収しようがないのだ。

 もし50%の失業率を認容するのならば、じつは中共は輸入エネルギーをカットされても別に困らない。しかし50%の失業率は、共産党の専制の正当性をあやしくするだろう。