5月24日にノフォーク軍港内のロサンゼルス級攻撃型原潜『Helena』の艦内にて、ソナー員の兵曹(22)が感電死しているのが発見されたと。

 Joseph Trevithick, Tyler Rogoway 記者による2024-6-12記事「Does The U.S. Need To Be Building Hardened Aircraft Shelters For Its Combat Aircraft?」。
   軍用機用のシェルターがとてつもなく重要になってきた。これは敵の空爆から防御するためだけではない。小型のドローンでやられてしまう危険が増しているのだ。

 13名の共和党連邦議員が連署して米空軍長官ならびに米海軍長官宛てに送った5月の公開書簡によれば、中共は近年、400棟以上の硬化シェルターを、その軍用機用に全土に築造していると。13名は太平洋戦域の米軍基地の航空機が硬化シェルターで守られているかどうか、情報提供を求める。

 超小型の自爆ドローンの脅威は、海外の米軍基地だけでなく、米本土の航空基地にも簡単に及ぶと予想されるところが、まったくの新事態である。
 いままではテキトーでもよかった米本土の航空基地に、多数の硬化掩体が、これからは必要になるだろう。

 『エアフォースマガジン』によれば、2014年時点で、太平洋域には210棟弱の硬化航空機シェルター(HAS)があり、その多くは在韓米軍基地内である。そしてその数は、12年前と比べて2.5%しか増えていない、と記事は書いている。

 また書簡は、台湾をめぐる米支戦争では、米軍機の9割は空戦ではなく地上に於いて破壊されてしまうだろうというCSISのシミュレーション結果も引用している。

 ※豪州では、有事にいちばん懸念される事態として、中共が海底ケーブルを全部切るのではないかと想定中。まわりが全部海だから、国外のAIサーバーを利用できなくなってしまう。衛星回線ではとても容量が足りない。ところで先の大戦で日本海軍はお粗末にもミッドウェー島に通じる海底ケーブルを放置していて、それでマンマと敵の術中にかかってしまった。中共軍はこの教訓を汲んでいるだろうから、おそらくグァム島に通じる海底ケーブルをまっさきに切断するだろう。

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 Thomas Newdick 記者による2024-6-13記事「Medieval Flame Throwing Trebuchet Is Israel’s Latest Weapon」。
   跳ね釣瓶の梃子の力と遠心力を最大化して岩石を投射した中世の攻城兵器「トレビュシェット」をイスラエル軍が臨時に復活させて、国境の高い壁越しにレバノン領内に「燃える塊」を投げ入れ、植生を焼き払い、それによってヒズボラのゲリラが壁の近くに隠れられないようにしている。

 さいきんヒズボラはイラン製の「Almas」という対戦車ミサイルを受領した。それをレバノン国境のすぐ近くに展開しているIDFの「アイアン・ドーム」のラーンチャーに向けて発射して1基破壊している。イスラエルとしては、その再演を防遏しなければならない。

 投げ込んでいる「燃える塊」の正体は不明だが、可燃ガスを圧搾タンクに詰め、長時間、炎が出続けるようにしたものを、点火してから投擲しているのではないかという説がある。

 ※このような目的に使うには、中華製のリチウムイオン電池入りEV車が、いちばんかも……。消火しようとするすべての努力は無駄なので。トレビュシェットは、普通自動車くらいならば余裕で投擲できる。

 SNSに6月13日に投稿された別なビデオでは、国境の壁越しにIDFの兵隊が弓矢を使って「火矢」をレバノン領内へ射かけている。

 ※昔ながらの弓矢の「短所」は、道具がコンパクトにならないことだった。ところが近年は「スリングショット」の特殊ゴムの値段が下がってきて、ポケットに入るような「ぱちんこ」からフレシェットを発射できる(おそらくゴムの耐用寿命は1ヶ月)。これは音がしないから、挺進隊員が自活用に野生動物を殺したり、敵の歩哨を沈黙させるのにも使えるのである。ウクライナ戦線では露兵が弓から「炸裂弾頭」付きの鏑矢を発射している。対UAVの自衛装備としても「多用途スリングショット」が考えられるかもしれない。

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 APの2024-6-13記事「Denmark recalls spicy South Korean noodles over health concerns」。
  デンマーク政府の食品監督部門は韓国から輸入されている3種類の激辛ヌードルは毒があるので買った消費者は捨てるか店に返品しなさいと指導している。
 製造元はSamyang Foods社。製品は世界中に輸出されているという。
 3商品名にはいずれも「Buldak Samyang」が頭に付く。

 カプサイシンの含有量が多い。Capsaicin はチリペッパーの成分だが、神経毒でもあるという。
 特に年少者や虚弱成人には、害がある。