仏南西部の航空基地で「アルファジェット」を使って、ウクライナ人のF-16操縦候補生が練習中。

 Daniel Foubert 記者による2024-6-17記事「Macron introduces Le Pen to Machiavelli」。
   マクロンはマキャベリストなので3年後を読んで行動している。
 マクロンは選挙で一回も選ばれていないのにフランソワ・オランドにひきたてられて経済相にしてもらった。オランドはマクロンがこれを恩に着て、大統領選挙で自分を支持すると期待した。

 が、2年後に大統領になったのはマクロンであり、オランドの2期目はなかった。マクロンは、親分を斬ってのし上がった。

 このほど、マクロンがフランス議会を解散すると決めたのは、発作的な思いつきではない。3年先の計画に沿っているのだ。

 3年後に大統領選挙があるが、マクロンの任期は2027年で終わり(2017に当選し、5年任期×2回がMax)だから、それには出馬できない。
 そこで、この議会選挙後に、ル・ペンを首相に任命して3年やらせる気だろう。

 フランスの投票者は、現に権力をもっている人物の側には加担しない癖があるので、ルペンの党=「国民連合」は、大勝するだろう。

 大統領と首相・議会の方向が違っている場合、今のフランスの制度では、大統領は無力だ。つまりマクロンの意向は3年間、ルペンによって無視される。それを承知でマクロンはルペンを首相にする。そこがマキャベリストなのである。

 ルペンがフランスを混乱させ、人々が、これは失政だと思えば、3年後、マクロンは新大統領から、「首相」として任命される可能性がある。もしそうはならず、しばらく政界から遠ざかる場合でも、WWII直後のドゴールのように、「不在」が大衆人気を再燃させるパターンはあり得る。それはかつてナポレオン1世と3世が使ったマヌーバだ。マキャベリストならそこまで計算する。

 もっとさかのぼると、ルイ14世時代のマザラン枢機卿。彼は2回、フランス王国を離れて、内戦を外部から焚き付け、王宮が困り果てたところで、秩序の回復者として、迎え入れられている。

 議会選挙の2週間後に、パリ五輪が開催される。新首相ルペンは、その内閣のスタートから、いきなり最悪のカオスに翻弄されるだろう。すべてはマクロンの術中なのだ。

 ルペンやその仲間はすべて草莽だから、テロから首都を防衛する方法を知っていない。それを知っているのはマクロンが属する頭脳エリート層だけなのだ。困り抜いたルペンは、マクロンが紹介してくれる頭脳エリート人材を、治安の要所に任用するしかない。

 ※この論者は、ルペンはマクロン一派のサボタージュに遭って3年にして疲弊すると予言するが、果たしてそうかな? 雑報によると、ギリシャのコーストガードは地中海で、ボートで密入国を図るアフリカ人を海に投げ込んで殺している。イタリア沖でもじつは類似の案件があるという。メッスではアフガン「難民」がまた複数人をナイフで刺した。住民の安全を守れない妄想憲法とそれを利己本位に操るエスタブリッシュメントが、草の根から見限られつつあるのではないか?

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 Clarence Oxford 記者による2024-6-13記事「New Cargo Drone HH-100 Completes First Flight」。
   中共のAVIC社が開発した大型の輸送無人機「HH-100」が水曜日に初飛行。場所は西安市の藍田空港。
 双発エンジンの固定翼機で、貨物700kgを積める。
 最大速力 300km/時。 ※エンジン馬力の言及無し。

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 2024-6-17 記事「Patria introduced a new FAMOUS caterpillar armored personnel carrier」。
   フィンランドの装甲車メーカー、パトリア社が、「ユーロサトリ2024」に、新型の全地形兵員輸送車「FAMOUS」を出展した。

 幅広履帯によって、積雪地や湿地を踏破できる。

 外観から察するに、エンジンはフロント置き。

 開発の狙いはイマイチ、よくわからない。発表もない。だから想像するしかないが、「装甲防御」の万全は最初から諦めてしまい、むしろ、走破力を重視しているようだ。

 アーマーは、せいぜい、小銃弾を防ぎましょう、というレベルに見える。
 操縦席には大きな「フロントガラス」。そして側面窓。

 おそらくは、フィンランド軍が400両ほどもっている旧ソ連製の「MT-LB」を、これでリプレイスしたいのだろう。

 また、フィンランド軍は、高性能だが高額でもある、前後重連式の浮航可能なスウェーデン製装軌車「バンドヴァーゲン308」も、この新型装軌車でリプレイスしたいのかもしれない。というのは、FAMOUSの方があきらかに安価だから。

 ※新製品の評価はやはり誰かがユーザーとなってから2年以上経たないとわからない。今から2年以上前、ドイツに本拠がある「Worx」社が、「長さ23インチ×幅20インチ×高さ58インチ」の「8徳荷車」を売り出した。これは今、楽天の通販サイトでは「ワークス多機能手押し車 カート」の名で、7万円台で売られている。何が凄かったかというと、車幅の狭い、2輪の手押し車(1輪猫車の2輪版)なのだが、アタッチメントを変えるだけで「サックトラック」になるのだ。すなわち、梃子の原理でジュースの自販機をフォークリフトのように掬い上げてしまう、アレである。しかも、別売りアタッチメントの「排雪ドーザー板」を取り付けると、手押しの除雪マシンにも変身するとの謳い文句だった。これが今、日本の積雪地で活躍しているという話は聞かない。そのような動画にもヒットしない。要するに、雪は甘くない。フィンランド人はそれがよくわかっているはずだ。そのフィンランド人が、バンドヴァーゲンを「ぺらぺら装甲の雪上車」で更新するという。本当にそうなるのなら、注目しないわけにはいかないでしょう。夏でも使える雪上車というものが可能なら、それは北部方面隊にとって朗報だ。「二重装備」を解消できるんだから。