SNSに7月8日に投稿されたビデオではっきりした。この熱偽装シートは2023からあるが、ドローンの暗視カメラの性能を凌げていない。
げんざい、偵察用UAVにはサーマルカメラは普及しているも、自爆ドローンにはまだ昼間用ビデオしか搭載できていない場合が多い。しかしサーマルカメラのFPVドローンへの搭載率も右肩上がりの趨勢だ。
※単に熱赤外線輻射をとらえるだけでなく、今後は、赤外線の波長帯を4つ以上に区切って、マルチスペクトラムと輪郭AI認識により、高価値対象を検知するようにもなるはず。この趨勢は確実だと思う。日本のメーカーは奮起するべきだ。
次。
Morgan Lerette 記者による2024-7-9記事「Erik Prince is Wrong for Secretary of Defense」。
いまから1600年前にローマのウェゲティウス将軍が書き記した。汝、平和を欲するならば、戦争に備えよ、と。※このラテン語警句の最後が「パラ・ベルム」なので、20世紀のドイツ人が9ミリ拳銃弾の商品名にした。ちなみに「平和」は「パケム」。
これが今日のセクデフ(米国国防長官)の仕事である。戦争を避けながら、戦争に備えるのが本務だ。
ところでスチュアート・シェラーが最近、トランプ新政権のセクデフにはエリック・プリンスが良い、と推奨した。エリックは、ブラックウォーター社の創業者で、トランプを公然支持しており、テレビ映りが良い。
ちなみに記者も元ブラックウォーターだが、記者の考えは、シェラーに大反対だ。
戦争の民営ビジネス化は、能率的ではあるが、正規軍より効果的かどうかは疑問である。
そして記者の信念。セクデフは、ヘビメタバンドのドラマーではあってはならぬ。戦意高揚の太鼓を叩くのはその職に非ず。※なかなか深い表現だ。ジョン・ボナムが急死したことでツェッペリンは二度とヘビメタ活動できなくなってしまった。それと入れ替わりに隆盛したパンク・バンドたちは、別にドラマーには依拠していなかった。ようするに、失業青年たちが感じているフラストレーションを、旧世代の名物バンドのリードギタリストとボーカリストが共有なんかしてはいないことが、ドラマーの欠落によって、隠しようがなくなってしまったのだ。その正体はいつのまにか、ファッション・ロックであった。
元大企業CEOのラムズフェルドが2001年のテロ以降、セクデフとして何をしでかしたかを見れば瞭然だろう。
エリック・プリンスは、ラムズフェルドの再来になる。
エリックは、アフガン戦争はPMCにやらせりゃ勝てたんだと言いたげだ。そして、これからアフリカを米国の植民地化しょうじゃないかと考えている。
PMCはイラクとアフガンで既に失敗しているのに、彼はそれは気にしない。
イラクでは、われわれPMCは「外交特権」を与えられているから、UCMJ(=正しい軍事行為に関する統一典例)なんか知らなくていいと言われていた。すなわち、戦時国際法上の無法集団に闇で人殺しをさせる流儀がまた復活するだろう。
ここでついでに、PMCになりたい者に忠告しておく。VA(退役軍人庁)は、元PMCの面倒は見てくれないぞ。後遺障害が出ても、只で治療は受けられない。支援も、補助もない。軍人恩給も家族手当も無い。米国の制度、そして米国の連邦法の、埒外だからだ。
PMCを駆使する連邦政府としては、大いに安上がりだろう。しかしPMCの成員から見れば、ラムズフェルド流とは、部下を虫けらのように使い捨てる経営道に他ならないのだ。
統計数字はもっていないが、記者の知る範囲では、元ブラックウォーター社員は、高率で、自殺を遂げている。
※Kh-101ていどの巡航ミサイルで完全破壊されるような小児病院であってはダメだ。日本政府は、完全に地下化された都市病院の建設というかたちで対宇支援するのが、正しいカタチだと思う。