地下病院の好いモデルはイスラエルにある。平時には1400台が駐車できる3層の地下駐車場としておいて、有事にそこを2000床の臨時病院に変えるしくみ。

 Trevor Hunnicutt , Jeff Mason and Jarrett Renshaw 記者による2024-7-11記事「Biden allies Pelosi, Clooney raise fresh doubts about his reelection chance」。
    前の連邦下院議長のペロシ(民主党)が、もうぐずぐずしている時間はないわい、と警告。
 また、バイデン陣営の献金者募集集会に「共同司会者」として協力してきたジョージ・クルーニーも、バイデンは別な候補に交代しろと促した。

 ペロシはMSNBCのインタビューに答えた。ただしバイデンを名指しせず、全般情勢論として語った。

 クルーニーはNYTへの寄稿で、バイデンはもはや2020年のバイデンとも同一の人物じゃないと断じた。

 クルーニーは3週間前に募金集会でバイデンを間近に見ている。その上で断言している。このままでは下院の議席も失うし、それに続いて上院の改選議席選挙でも民主党が敗れると。

 ※フランスの総選挙でルペンの党が大後退したのは、小選挙区で個々の立候補者に焦点が絞られると、いかにもその言動が下等な連中が多いことが明らかになってしまい、有権者が引いた。けっきょく、どこでも「人材」なのだよね。マトモな人材がすくない。

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 Boyko Nikolov 記者による2024-7-9記事「RuAF tests concrete-piercing bomb dropped by Su-30SM2」。
  ロシア空軍がしきりに、おれらは地下破壊用の徹甲爆弾をいろいろテストしているぞ、と宣伝ちゅう。
 バンカーバスターの弾殻は通常、高張力鋼のような素材で造られる。

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 ウィキの「Underground hospital」を、読んでみた。

   地下化病院は、WWII中にはあちこちで建設されたが、今、それを運用しているところは稀になった。

 記録のある最古の「地下病院」は1277年にイタリアのピストイア市にできた。市の地下にうがたれたトンネルが利用されたものである。

 WWI中にはフランスのコンピエーニュの北にあった石灰岩の採石場が地下病院施設として臨時に使われている。
 また、アラス市の地下トンネルにも700床の病院が開設された。

 サンローランにはドイツのトート機関が1942から建設したトンネル構造の砲兵用の地下倉庫があった。これをノルマンディ上陸直後に連合軍が病院として改築している。1944の夏のあいだ、地域住民も利用できた。

 このとき確認されたこと。地下トンネル内では、患者の恢復は、どうしても、はかばかしくない。
  ※これ大事。だからイスラエルすらも、平時には地下では施療しない。

 WWII中、マルタ島の陸上の軍病院の地下部分に、1200床の収容スペースが増築されている。

 今日、イスラエルは、3箇所の地下病院を公表している。他に、非公表施設もあるかもしれぬが。

 テルアヴィヴに2008から建設して2011に完成した病院は、地上13階、地下4階。最多で1000人を収容できる。工費1億1100億ドル。

 北部のラムバムヘルスケアキャンパスは、2010開業。地下病棟にて、化学兵器や生物兵器にやられた患者を治療できる。

 ベイリンソン病院は、要塞化された救急病院。年間20万人を施療できる。ERとしてはイスラエルで最大。

 ストックホルム市の地下にはDEMC=災害救急センター と呼ばれる4700平米の地下病院施設が1994に完成した。

 この施設は、平時には、医療者の訓練や研究目的に供されている。
 戦争が起きると、この施設は病院として機能し始める。病床数は、平時は270床、戦時は160床。

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 ウィキの「Tel Aviv Sourasky Medical Center」を、読んでみた。
   テルアビブの地上13階病院「イチロフ病院」は、耐爆設計で、ロケット弾の落下に耐えられるようにできている。

 2022年に、この「イチロフ病院」内に、世界最大のERが完成。8000平米。そこには「セルフ・トリアージ」の設備があり、ロボットが、人々をガイドしてくれるという。

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 AFPの2023-10-13記事「From carpark to ‘world’s largest underground hospital’ in 30 hours」。
    ハイファにあるラムバム病院は、平時の地下駐車場が戦時に1300床の病院になる。
 そこはレバノン国境から50kmしか離れていない。

 2006年にはヒズボラのロケット弾400発が、病院周辺に落下した。
 このときは病院に地下壕が付属していなかったのでたいへんだった。入院患者たちをとりあえず露天に置くしかなかった。

  そこで、平時に地下駐車場を建設しておき、有事にはそこを病床化するという「デュアル・ユース」計画が定まった。

 設計技師は、地下3階構造の駐車場を構想した。そのすべてが戦時には病院に早変わりするのだ。2000床となれば、世界最大の地下病院である。

 地下の1フロアーは、広さが2万平米以上。

 第3層部分に1300床。
 第2層部分には700床。

 第1層部分は、イスラエルが化学兵器による攻撃を受けたとき、自動車で運ばれてきた患者がトリアージを受ける場所となる。除染設備あり。

 食料、燃料、酸素は、3日分が備蓄されている。

 地下病院は遮音が重要。というのは、戦時には阿鼻叫喚なので。声が響くと、他の患者によくない。
 仕切り壁には、人々の閉所恐怖感を緩和するような「飾り」も必要だ。

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 David Shamah 記者による2012-6-8記事「World’s largest, most advanced underground hospital opens in Haifa」。
   ハイファの病院。地下駐車場としているときは、キャパシティは1400台である。

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 米国が1943に建設したアーカンソー州キャンプ・ロビンソンの地下病院に関する、1958秘密解除文書。
  その中の、いくつかのだいじな着眼。

 換気ダクトは、地上への緊急脱出路を兼ねていること。

 すべての地上の出入り口は、水平方向から射撃されたときに、弾が建物内部にストレートに届かない結構であること。

 換気孔から手榴弾を投げ込まれた場合にも実質の被害が生じない工夫をすること。

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 Karma Health 記者による記事「Underground Hospital Construction: A Necessity in Disaster-Prone Regions」。
    大地震のような災害がいつ起きるか分からない地方にとっては、地下病院施設は、もはや贅沢品ではない。必需品だ!