中学時代に萌芽したひとつの初歩的な疑念が、いまだに去らないのである。
それは、volleyball の試合では「サーブの失敗による自滅点」の比率が例外なく常に、有意に高いように見えることで、だったらコーチはいっそ、その試合前の練習としては、ひたすら「サーブの練習」だけをさせるようにし、ほかの練習はいっさい、禁じてしまった方が、よほど、チームの戦績は向上するのではなかろうか……?
これはデータさえあれば統計学的に簡単に結論が出る問題だと思う。どこかの学校で、それをやってみた数学の先生はいないのだろうか? 答えが知りたい。
従来、この仮説は、アマチュアのチームについてだけあてはまると思っていた。だがパリ五輪の最初の一戦の途中を視ていたら、この統計仮説はプロチームでも同じなんじゃないかと思えてきた。
次。
Stephen Losey 記者による2024-7-26記事「B-1 bomber crash report blasts crew mistakes, culture of ‘complacency’」。
ことし1月4日にサウスダコタ州のエルスワース空軍基地でB-1Bが着陸に失敗して全損した。1機4億5100万ドル。
乗員4名はエジェクトしたが、うち2名は入院の必要があった。
その事故調査報告が出た。
概して部隊関係者がブッたるんでいたというのが総括結論。
当日の天候は、徐々に悪くなっていた。濃霧発生。
最初に1機が無事着陸。
そのあと濃霧が晴れなくなった。
2機目が着陸する寸前に風向が追い風に転じた。
機長は降下角を維持するために三度にわたり、スロットルを絞った。
直後、風向が追い風ではなくなった。しかるに機長はエンジン出力を元にもどさなかった。このため機速が低下。
正常な降下線よりも機体が下がり始め、墜落の危険が迫っていたのに、クルーは何もせず。
墜落数秒前、「インストラクター・パイロット」が「上昇!」を4度連呼。パイロットはアフターバーナーを入れたが、すでに遅かった。機体はもはや操縦不能であった。
機体は、オーバーラン分の滑走路の100フィート手前に最初の接地。
操縦室内は停電し真っ暗になった。そこでクルーはエジェクトした。
B-1はそこから5000フィート、腹をひきずりながら滑走路の左側へ進み、炎上した。
この機体が喪失したことにより、B-1の現役機数は44機となった。
その前に2021年に17機が退役している。イラクとアフガンの爆撃で機体の傷みが進んでいたもの。
次。
Boyko Nikolov 記者による2024-7-26記事「US is quietly deploying B-52 bombers and F-22s to Australia」。
北濠のダーウィン基地とティンダル空軍基地は、首都キャンベラよりもむしろフィリピンに近いという好個のロケーション。
米空軍は、F-22とB-52をチンダルに常駐させるようである。もうすでに何のアナウンスもなく、それは始っている。
ロイター報によるとこれから米政府は大金を投じてこれらの基地を強化し拡充する。
※B-52用の硬化掩体というのはチト無理があるので、いっそ、「築山」を盛り上げて、そこに横穴トンネルを掘った方が、話は早いのではないかと思う。
次。
The Maritime Executive の2024-7-21記事「After India Cancels Shipbuilding Order, Turkey Suspends Defense Exports」。
トルコ議会は決定した。トルコの軍需メーカーが、インドに兵器・弾薬を輸出することはまかりならぬ、と。
これは同じイスラムのパキスタンの不利になるからだと説明されている。
インドはトルコとの大きな契約を4月に解消している。それはトルコのアナドル造船所が、インドのヒンデゥスタン造船所を技術支援して、5隻の艦隊支援艦(FSS)を建造させてやるという総額20億ドルの契約だった。インドは、トルコの力を借りずにその5隻を建造することに決めたという。そのさい、トルコがパキスタンと強く結びついていることが不満なのだと言われた。