Boyko Nikolov 記者による2024-7-23記事「Russia hacks Ukrainian officers’ communication system Iridium」。
ウクライナ軍の高級将官は指揮連絡用に「イリジウム」衛星電話を使う便宜を与えられているのだが、これを最前線近くで送信すると、露軍にピンポイントで現在座標を推知されてしまうようになった。敵はESMの達人なのだ。
露軍のESMは、だいたい2分間あれば、その送信点を割り出せるという。
イリディウム衛星は66機のLEO衛星から成るネットワークだ。これを使って音声通信の他、データ通信ができる。
イリジウムのサービスには、軍用の保全チャンネルもある。
信号は暗号化され、耐ジャミングが考慮されたものだという。
契約料金は安くはないので、ウクライナ軍の高級将官だけが使用をゆるされているのだろう。
この通信をハッキングできれば、価値は計り知れない。
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Boyko Nikolov 記者による2024-7-28記事「Russia claims budget FPV drones use AI to recognize targets」。
現在ウクライナは毎月5万機のFPVドローンを戦線へ送り込みつつある。これに対して露軍は毎月30万機を製造して補給しているという。
どちらもAIを組み込んで自律で特攻するように改善されつつある。
FPVドローンがAIの自律判断によって敵兵めがげてダイブして自爆する、その最初の実戦投入は、2020年のリビアであった。使われたのはトルコ製の「KARGU-2」。クレイモアのミニチュア版が機体に正面向きにとりつけられていて、ハフター軍閥の歩兵のすぐ近くまで降りてきて自爆した。
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ストラテジーペイジ の2024-7-28記事。
ロシアの刑務所が過密化して困っている。
2022いらい、中央アジア系の出稼ぎが露軍に強制入隊させられそうになって、それを拒否するや刑務所に直行させられるためだ。いわば「政治犯」が急増した。
刑務所内では組織的な叛乱も起きている。看取が人質に取られると、モスクワからはOMONという部隊が派遣される。これは人質を取っているテロリストに対処するための専門の治安組織。
2024-6-16には、6人のモスレム囚人が看取2名を人質に取り、刑務所からの解放を要求した。すぐにOMONが到着し、6人は殺され、看取は奪還されたという。
OMONは全隊員数が2万名である。
看取たちのうち兵役適齢層は、どしどし徴兵されている。だからますます看取密度が下がっている。
ウクライナ兵の捕虜は、一般囚人として刑務所へ送られている。モスクワは、それが戦時国際法の対象外だと主張したいわけだ。
刑務所内で死んだ囚人の遺体は遺族へは引き渡されない。加虐の痕跡が明らかにされてしまうからだ。
※『ニューズウィーク』の最新戦況地図によると、ウクライナは東部戦線どころか、キエフ北方でも、露軍によって押し込まれている。なんで首都民を根こそぎ動員しないのか? 元首は乞食行脚ばかり。大都市ではいい若い奴がストリートで遊んでいる。
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Clarence Oxford 記者による2024-7-24記事「Magnetrons poised to revolutionize particle accelerators」。
電波を発生する真空管であるマグネトロン。電子レンジの心臓部としてもおなじみだが、このコンパクトな機構を、粒子加速器に使えるのではないかと、米国エネルギー省の「トマス・ジェファソン国立加速研究所」では考えている。
それによって、安価な装置が可能になって、しかも、研究所から発生する二酸化炭素が減るという。
世界最初の電子レンジ商品は1947年に市販された。それを開発した物理学者のパーシー・スペンサーは、レーダーの試験をしているときに、ポケットの中のキャンディバーが溶けてしまったので、「これは使える!」と気付いたのである。
※AESA技術を使って、敵の無人機が搭載している飛行制御基盤のチップ素材だけを効率的に昇熱させる波長を地上から集中するようにすれば、基盤の安全回路が働いて演算速度がスローダウンし、いとも簡単に墜落させられるんじゃないの?