テレグラフによると、NATO領内でF-16操縦のための訓練を受けたウクライナ人パイロットは、現状、たったの6人だそうである。

 F-16の1機につき、パイロットは2名、配当されるから、もっか、ウクライナ空軍は、3機のF-16しか運用できないわけ。

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 Defense Express の2024-7-29記事「Gerbera, the New russian Foam Plastic Killer Drone, Showcased in Detail」。
    ウクライナ領内で7-24に撃墜した新型無人機。それについて、ロシアのガステロ設計局は、「ゲルベラ」(花卉のガーベラ)という名前で、「シャヘド136」の系列であると公表した。

 たしかに三角翼で垂直尾翼が1枚、プッシャープロペラ式というところは似ているが……。

 この無人機の胴体は「発泡プラスチック」でできている。ゲル状物質も使っている。

 メーカーが公表しているビデオによると、ガルベラには、SIGINT型、特攻自爆型、囮型の3タイプがある。先に宇軍が撃墜したのも、特攻自爆型ではなかったそうだ。

 「ゲルベラ」はFPV特攻させる場合は、オペレーターが最後まで手動操縦する必要がある。この場合はデータを無線で送受する必要から、運用距離がごく短く制約されてしまう。またオペレーターが習熟してないと、標的のちょっと手前に落ちたりして外れてしまう。じっさい、ビデオはそれを示唆している。うまく命中したビデオを撮り直せていないということは、この新兵器は未だ十分に量産されていないことの証しであろう。

 ※先尾翼無しの三角翼で、停止している車両標的にダイブで命中させようとするのは、手動だとチト難しい。「設計局」とやらの上司が、UAVの世界をあまりよく分かっていないで計画を決めている事情が窺われる。

 シギント・ミッションで飛ばす場合は、片道300kmくらい行くだろう。

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 Boyko Nikolov 記者による2024-7-29記事「Did Pakistan get access to sensitive data about India’s S-400s」。
   ロシアの「S-400」を設計している会社に関わっている技術系の将校の通信端末がハッキングされて「S-400」のデータがブリーチングされたという雑報が、7月15日以降、飛び交っている。

 ※これはどこかの国家機関がみごとにブリーチングに成功したか、もしくはトルコが関与する情報裏取引の事実を隠蔽するための、マスキング情報ではないのかと疑う。あるいは近い将来、「S-400」の酷いパフォーミングが世間に伝わる事件が連発するかもしれない。その背景には、意外な国家のスパイ活動があるのだが、その真相を隠さねばならないので、ガセをばらまいているのではないか。トルコとインドの関係は最近、なぜ悪化した? トルコは「S-400」の情報をパキスタンに売ったのではないか――と、インド側では疑っているのではないか?

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 Captain Plume 記者による2024-7-5記事「Genesis and Exodus: Lessons From the US Army’s Recruiting Failure」。
    米軍の新兵募集係は、高校と大学に努力を集中している。
 ASVAB=軍人適性診断中隊 という、あらゆる兵科を試せる体験部隊があり、高校生や大学生はそこにちょこっと参加することで、職業軍人の世界のうちどの分野がじぶんには一番向いているのかを、卒業する前に、自覚することができるのだ。

 入隊を誓う者には奨学金が最大で5万ドルも出る。

 こんな努力をしているにもかかわらず、2022年に米陸軍は、募兵目標人数を達成できなかった。言い訳には「新コロ」が使われているが……。

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 The Maritime Executive の2024-7-28記事「Ship Strike on Shark Captured on Video for the First Time」。
   多くの種類のサメが、世界中で数を減らしている原因は、船舶との衝突事故なのではないかと疑われていたけれども、その「事故の瞬間」の証拠ビデオは、これまでひとつもなかった。

 このたび、商船のキールに接触する鮫の姿が水中ビデオで撮影された。 撮影者はオレゴン州立大学の者。

 ※北米原産の変わったナマズが恵庭の川で釣れたとかいうニュースがあって、当局は、釣った人はそれを殺処分せよとか要望しているらしいのだが、私に言わせると、ワカサギなんぞよりナマズの方がカロリーがあるのだから、それをバンバン増やせば日本の食料安全保障基盤は強化されるじゃないかと思う。これはウスリー川で越冬できるスッポンについても然りだ。そういうのを導入すればナマズと勝手にバランスを取るであろう。また日本の研究者も、もっと遺伝子工学を活用してくれなくては困る。ウミヘビサイズの鰻が、どうして創れないことがあるだろうか? それを川で放流すると海でアナコンダサイズにまで大きくなり、また川に戻ってきて勝手に弱って手づかみできる。1尾で150人前くらいの蒲焼ができる。そういうデザインDNAをいますぐ組み込んで欲しいものだ。地球の気候が激変した後になってほえづらかいても遅いから。そうなったら自然保護どころじゃないんだから。いまから資源のオルタナティヴを最多化しておかなかったら、日本人は餓死するよ。