イスラエルの「スパイク」長射程対戦車ミサイルをコピーした北鮮製の対戦車ミサイルを8発、北鮮製の装輪装甲車に載せたシステムが、ウクライナ戦線で撮影された。

 Billal Rahman 記者による2024-7-30記事「Maduro Election Victory Spells Trouble For Kamala Harris」。
   マデューロが統治しているベネズエラからは、これまですでに54万5000人以上もの不法流民が合衆国内に潜入してしまっている。彼らはメキシコ国境を越えて入ってくる。

 カマラ・ハリスがもし勝てば、この流れはとめどもなくなる、と共和党は警鐘を鳴らしている。

 というのも、ベネズエラの大統領選挙のあと、マデューロがなお権力を握り続けるならば、ベネズエラ国民の三分の一が、国外脱出を考えるという調査結果があるからだ。

 そしてカマラ・ハリスは、《国境のツアーリ》と称されて仕事を任されていたはずの時期にも、不法流民の阻止にはまるで無能無策であった。

 次。
 ANDREW R.C. MARSHALL, JASON SZEP and LINDA SO 記者による2024-7-30記事「OnlyFans’ porn juggernaut fueled by a deception」。
   ポルノサイト大手の「オンリーファンズ」をネット稼ぎの場として利用しているポルノスターたちは、「チャターズ」と呼ぶ、本人のなりすましを雇っている。このチャターズが、オンラインユーザーを、本人なりすましチャットによって一本釣りしては、「チップ」を課金する気にさせ、そこで散財させてしまう。「オンリーファンズ」は公式にはこれら「チャターズ」と何の提携もしていない。が、損することもないゆえ、放置している。現状、総体では大勢のカモから有り金をまきあげる詐欺構造が成長している趨勢がみられる。

 ひとつの実例はこんな感じ。
 詐欺被害者のK君は、「オンリーファンズ」を通じて、ハンガリー系ポルノスターのN(のなりすまし代理人)と1対1のチャットができたと信じた。ありえない幸運だと思った。

 Kは、「オンリーファンズ」のサイト内で利用できるSNS式交信チャンネルによってNのなりすましとのテキストチャットに励んだ。話題は広範に及んだ。
 42歳のKは、ドイツで保険会社に勤務しており、貯金もある。彼はN本人から、彼のためだけの特別なビデオ動画を送ってもらっていると信じて、その代価として数百ドルを送金し、さらにチップとして数千ドルも弾んだのである。

 「オンリーファンズ」内のチャットやりとり上では、KはNから特別に惚れられていると信じ込み、相思相愛だと思い込んでいた。

 しかし、代理人は次第に馬脚を露わす。昨晩のオーツ料理のレシピや、Nの猫の写真について、翌日には「チャター」はまるっきり思い出せなくなっているからだ。Kはさすがに、相手はニセモノで、しかも、そのニセモノなりすましは、複数人、いるようだとも察するようになる。

 「オンリーファンズ」が標榜するところでは、ポルノコンテンツのクリエイターとそのフォロアーは「ホンモノの」関係を、テキストメッセージのやりとりによって、構築できるということになっている。

 しかし考えてみたまえ。「オンリーファンズ」で人気があるクラスのポルノスターは、そのウェブサイトだけで年に数百万ドルを稼いでいる。何十万人いるかわからない個々のユーザーと、いちいちチャットの相手などしていられるわけがあろうか。とうぜんながら、ニセモノのチャターを雇って、テキトーに相手をさせているのだ。ロイターはこのアルバイトのチャターたちにもインタビューすることに成功している。証拠がある。

 「オンリーファンズ」は、クリエイターがユーザーから受けた課金から2割を差し引くというビジネスモデルのプラットフォーム。2022年の年商はなんと11億ドルであった。

 しかし、「ホンモノの」関係を築けますよ、と公的に標榜しておいて、実態としては、なりすましのチャターズにユーザーの相手をさせることを黙認しているとしたら、「オンリーファンズ」は米国や欧州の消費者保護法に違反していることになる、と、複数人の法曹家は指摘する。

 ロイターの取材班が調べ上げたところでは、売れっ子のポルノスターの「オンリーファンズ」上の商売をマネージする専門のエージェンシー会社が160以上も存在することが分かった。これらサードパーティは「オンリーファンズ」とは公式に何の提携関係にもない。

 これは2016年のデータだが、「オンリーファンズ」のユーザーは、毎月4.99ドルから50ドルの範囲の定期利用料金を払っている。しかしそれは、ポルノスター側の最大の儲けではない。最大の儲けは、ポルノスターがユーザーに個人的に「チップ」をねだり、振り込ませることで、得られているのだ(代価として特別な動画を送信)。その個人的な通信の手段に、ウェブサイト内のチャット機能が用いられる。

 ※なんと言うか、江戸時代の遊郭の世界と「騙しの風景」にそれほどの差異が無いことに、奇妙な安心感すら覚えてしまったぞ。落語の五人まわしだと直接対面の必要があるが、オンラインだったら、遣り手婆に代筆させたっていいわけだ。ともかく、未だ「生きもの稼業」は、コンピュータによって完全には代置されてしまっていないわけである。しかしこれからは分からない。エロの世界の究極真理は「人の好みは百人百色」ということなのである。現状では「クリエイター ≠ ユーザー」なので、どうやったところで、クリエイターはユーザーのかゆいところへは手が届かない。しかしまもなくして、AIが、ユーザーの独特な好みを細部まで十全に反映した作画修正、さらにはGIF動画生成までやってくれるようになるはずだ。そのソフトウェアを創り、オンラインでサービスを提供する会社が、「オンリーファンズ」以上の年商を揚げられるようになるにちがいない。