米空軍所属の2機のF-35Aがフィンランドにて、飛行場ではない舗装道路を使って離着陸する実験を成功させた。9月4日に。

 John Vandiver 記者による2024-9-4記事「US forces should consider Ukraine’s freewheeling model for social media messaging, analysts say」。
    RAND研究所は、ウクライナ軍の自由奔放なSNS利用は、対露に関しては、効果を上げていると肯定的に評価。米軍も、統制するばかりが能じゃないだろう、と示唆している。

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 Defense Express の2024-9-5記事「Ukraine’s FPV Drone Intercepts russian Lancet Loitering Munition」。
   露軍の「ランセット」固定翼自爆機の後上方から宇軍のFPVドローンが近づき、衝突して撃墜する動画がSNSに公開された。

 ※これまた、2機1組の戦果だろう。さらに上空に、下方を見張っているドローンが存在し、それと連携してFPVドローンを空中標的に導いているはず。

 ※ランセットの側では、後上方からの脅威に、まったく気付いている様子がなく、等速水平飛行を終止、続けている。

 あるウクライナ人によれば、もうすくなくも115機の空中目標を、FPVドローンによって撃墜しているのだという。

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 ロイターの20249-6記事「Rebecca Cheptegei: Uganda athlete dies, days after boyfriend set her on fire」。
   パリ五輪の女子マラソンにウガンダ代表として出場して44位であったレベッカ・チェプテゲイ選手(33)が、ガソリンで焼き殺された。下手人はケニア人の男友達。

 2021-10いらい、ケニアでは有名女子スポーツ選手が立て続けに3人、殺されたことになる。

 全身の75%に火傷を負い、ケニアの病院で手当てされていたが、多臓器不全で、帰らぬ人になった。
 犯人も体表の30%を焼き、同じ病院にて治療中。

 チェプテゲイは2児の母である。そしてウガンダ国籍ながら、ケニアに土地と住宅を所有していた。この土地をめぐって、下手人の男と争いがあったという。

 ケニアの政府統計によれば、2022年以降、ケニア国内の15歳~49歳の女性の34%が肉体的暴力を蒙っている。既婚女性だと41%が被害者だという。

 2021-10に、五輪ランナーであるケニアの女子選手 アグネス・ティロプ(25)が、頚部を複数回刺されて死亡した。亭主が殺人容疑で逮捕されたが、「俺はやってねえ」と主張している。

 この問題に詳しい専門家いわく。ケニアでは成功した女子選手にヒモがたかり、そのヒモが金を引き出そうとして殺傷トラブルになるのがお決まりだと。

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 Adam Givens & Gian Gentile 記者による2024-9-5記事「Ukraine, Kursk, and the Importance of Lines of Operation in History」。
    ゼレンスキーのクルスク反攻は、ロバート・E・リーによる1863夏のペンシルベニア北上攻勢と似ている(その結果、ゲティスバーグ会戦が起きた)。
 リーは、麾下の南軍を給養するために、蓄積豊富な農村地帯を行軍コースに選ぶ必要があった。
 リーは、その北上によって北部の領域内を混乱させようとした。
 リーは、南軍が主動的に攻撃しなければ、北軍が準備している次の新規攻勢にやられてしまうのみだと思っていた。

 しかしゲティスバーグでリーは敗れた。
 対手のミード将軍は、高地を占領して布陣し、塹壕陣地の防禦力は堅く、その後方補給線は太かった。
 リーの常套であった「内戦機動」では、この北軍の後方補給線を遮断できなかった。

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 Defense Express の2024-9-3記事「Polish Company Develops Warmate 50 Loitering Munition Capable of Reaching Moscow」。
    ポーランドで開催中のエキスポ「MSPO 2024」に、地元の企業「WB グループ」が、新型特攻無人爆撃機のモックアップを展示した。
 「ウォーメイト50」と称し、レンジ数百kmで、ポーランド領内からモスクワ市を空襲できるよう、特に考えて、もっか、開発中だという。

 弾頭重量は、50kgくらいらしい。
 エンジンは、内燃機関を使う。

 偵察任務をさせることは一切考えない。特攻自爆のみに単機能化し、徹底的にコストを下げて、急速に大量に製造してモスクワを打撃し続けるのだ。