バイデンが正式退場する寸前に、ATACMSによる大反撃をさせるつもりだろう。
これによって、次の政権がトランプに渡っても、ロシア人は裏表なく反米であり続けることになる。
またこの決定を推進した現政権の高官は、5年後にいっそう高い行政ポストを望めるようにもなるだろう。
次。
Pierre-Marie Meunier 記者による2024-9-11記事「Russia Is on a Slow Path to Bankruptcy, But How Slow?」。
ロシア財政はゆっくりと破産に向かっている。
国内の労働力は必要数に7%足りない。あと480万人、必要なのに。
歳入の柱は、ウラル地方で採掘される石油の輸出代金。ほとんど、それだけ。
ロシアには非常時用の準備金がある。プー之介はそれを取り崩しながら財政破綻を誤魔化している。早晩、それは持続ができなくなる。
2023年は、ロシアが「戦争経済」にきりかわっての、第一年目。
ロシア財務省の統計によれば、2022年にロシア政府は310億ルーブルを支出。それに対して歳入は270億ルーブルだった。約30億ルーブルの財政赤字。
また同年のインフレは13.8%だった。これはGDPの実質を、名目数値よりも15.8%しぼませた。
戦争も長期化すると見られたから、ロシア政府は22年末に、翌年から「戦争経済体制」に切り替えることを決めたのである。
アステレスというリサーチ会社によれば、2023年のロシアの歳出は320億ルーブル。歳入は290億ルーブル。
2023の軍事費は600億ルーブル以上。これはGDPの3.9%にあたる。2021の軍事費はGDPの2.7%だった。
歳入源はふたつに分けられる。炭化水素(石油と天然ガス)の輸出で稼いだ上納金は2022→2023で縮小した。すなわち2022には115億ルーブルあったのが、2023には88億ルーブルに。
かたや、石油・ガスではない歳入(付加価値税、所得税、等)は25%増えて200億ルーブルになった。
2023にロシア経済は3.5%成長したと見られる。
外野がいくら詮索しても不明な部分。源が明かされていない2023年度の歳入が、ぜんたいの30%もある。ちなみに2022年度の歳入の場合は27%が、源が不明。
ロシアの貿易黒字は、2021年には1220億ルーブル。2022年には2380億ルーブルだった。それが、2023年には500億ルーブルに激減した。
2022年は、西側の経済制裁が作用する前に駆け込みで石油をものすごく売りまくった。ダンピング輸出だが、それでも数値が大きい。
また諸資料から、2023年にはロシア政府はあらゆるところに新税を課けまくって、歳入を維持したと分かる。
2022年からロシア政府は大量の外貨準備を売り払い始めている。それをルーブルに換えて歳入の穴を補っているのだ。
2023-8にロシアのデジタル開発大臣は言った。情報産業分野で70万人の労働力が足りない。そしてそれとは別に、軍需工場に40万人の労働力が不足である、と。
ロシアの鉱山成金の男いわく、ロシアの鉱工業は西側に比べて省人化が遅れており、やたらに多数の労務者を投入しないと生産が進まないのである、と。ロボットやオートメへの投資をしなさすぎだと。
ある人の挙げた数値。国家福祉基金は、2023末には67億ルーブル残っていた。が、2023-9には13億7000万ルーブルに減った。
公称の数値。2024年初において、ロシアの国家福祉基金には、2270億元と、358トンのゴールドが残っていると。これはつまり、ユーロや米ドルや日本円はぜんぶ、売り払ってしまったということだ。
次。
Ella Nilsen 記者による2024-9-9記事「The US is dismantling nuclear warheads to power the next generation of reactors」。
テネシー州オークリッヂにある核工場では、旧い核弾頭から高濃縮ウランを取り出して、原発燃料に生まれ変わらせる工程をフル稼働させている。
むかしからなじみのある、核燃料棒ではない。
最新設計の未来型原子炉用には、燃料もまた、新しいタイプが必要なのだ。
旧来の商業原発の核燃料には低濃縮ウランを使っていた。だが、これから建設される小型のモジュラー式原発には、従来よりも濃縮度の高いウラン燃料を使う。例のテラパワーも、そういうコンセプト。
米国は、昨年までは、ロシアから安価に高濃縮ウランを輸入して、商業原発の燃料を製造していた。しかしそれでは経済制裁にならんじゃないかというので、超党派の法律ができて、輸入を停止。それで、工場は大忙しなのだ。