【謎の勢力】いったい誰が《原潜》なんかプッシュしてるんだ?

 既存の枯れた原発の再稼動ですら何年もモタモタやって話を進められないで、「光熱費高」の深刻な社会課題解決を、奇麗事に藉口してあとまわし&先送りするだけが能なかたつむり政党の中堅議員が、急に「原潜を」と言い始めた。

 それは短期的にはカネと時間の壮大な無駄、長期的にはいまのフクイチと比肩されるほどの国家的「お荷物」を増やすこと必定の、なんの国益にもならぬ超愚策である。

 今、米国の造船所は一定レベル以上の工員を集められず、米海軍が所要する原潜新造ペースに応えられずにいる。その趨勢は今後も悪くなる一方であろう。豪州海軍に数隻分けてやるだけでも、たいへんな負荷になっている。

 核動力軍艦の機関科員には、いままでとは全く次元が異なるスキルの兵曹と士官が大量に必要(1隻につき、A・B、2チーム)。自衛隊の募集の現実から推して、まずそれは集まるわけがなく、集めたあとの教育にも10年かかる。原潜は、トータルで省力装備とは真逆なのだ。

 原潜用の工廠にも、専門の技師と「セキュリティクリアランス」を済ませた工員が、それぞれ大量に必要。

 そんな潰しの利かない特殊人材――そのひとたちは老後に何ができるかを考えてみろ――の雇用と教育に費やす莫大な税金は、他の有望部門にふりわけた方がずっと日本の国力は増強される。クォンタムとかAIとか無人機の方に。

 さらに「燃料」関係の陸上施設が必要だが、原発の新立地のもはやありえないこの国で、辺野古の埋め立てすらのびのびにさせて平気な中央政府の下で、そんなものできるわけがあるかい。

 中共は無理のある政体である。無理のある体制が倒壊するときは、物事はバタバタと急激に展開する。10年後には中共は存在していない可能性が高い。この歴史スピード感覚をどうやら持っていないらしいかたつむり頭の政治家が、急変連続時代のわが国の政府のトップに立つことは、まことに危うい。

 対支戦争は数年以内に始まるおそれがあり、そうなると日本周辺の地政学環境はそこから数年にして全く変わってしまう可能性が大。今必要なのは、その近未来の急変に確実に間に合ってくれて、予測至難な急変の連続にも堪えられそうな「道具」と「人的アセット」なのである。それは原潜ではない。

 予想外の急変に強そうな中堅政治家は誰なのか? そこに目をつけるがいい。

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 John Hill 記者による2024-9-11記事「Two US Virginia-class SSNs rotate for maintenance」。
    ヴァジニア級の魚雷戦型原潜『USS ハワイ(SSN776)』は、豪州海軍の原潜乗組み予定水兵のための教育練習艦に指定されている。これまで豪州水兵に、メンテナンスについて手ほどきしていたが、いよいよこれから、外洋パトロールに移る。

 交替に、別のヴァジニア級である『USS ノースロライナ』が真珠湾のドックに入って、これから改装工事を受ける。

 米海軍のローテーション方針においては、常時、SSNの全戦力のうち20%を、交替でメンテナンス状態に置く。
 しかし人手不足のため、過去2年、33%のSSNが、戦列外状態であった。じつはFY2015いらい、米海軍の理想ローテーション比率は、まったく達成できなくなっている。

 いま現在、外洋で配置についているヴァジニア級は22隻である。米海軍の理想は66隻であるが、こうなってはもうその実現は白日夢に近い。

 さらに米海軍の大方針では、毎年2隻の新造SSNを調達することになっているのに、2022年についにそれが長期的に達成不可能になることもハッキリした。今後、1年につき2隻ではなく、1.2隻~1.4隻しか、米国の造船所は引渡せないであろう。すべては人手がたりないせいだ。

 しかもこの大方針は、AUKUS構想が浮上する前の話。今後、豪州海軍にもヴァジニア級を渡さねばならないはずなのだが、いったいどうやってその余裕を捻出するのか、誰も知っていない。

 豪州海軍の水兵たちは、2023-12からパールハーバーに滞在して、まず原潜主機のメンテナンスから、陸上で、実物研修を受けてきた。

 また8月からは、原潜用の「サブマリンテンダー船」である『USS エモリー・S・ランド』が豪州西海岸の軍港に到着。そこで、豪州海軍に、いろいろと教育をしてやっている。

 人手不足の米海軍は、その足らない部分を同盟国に補ってもらおうと考えている。韓国の「ハンワ・オーシャン」の修船ドックに今週からいよいよ米海軍の「ルイス&クラーク級」支援船が入ったが、これもその長期計画の一環。

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 AFP の2024-9-12記事「South Korea approves building two nuclear reactors」。
   韓国政府の原子力安全委員会は木曜日、東海岸に2基の原子炉を増設する計画を承認した。蔚山市の南東にある原発。「シン・ハヌル」3号炉と4号炉である。

 竣工予定は2033年で、各1.4ギガワットを発電できる。

 ※前政権の原発全廃方針を一擲して、この早業だ。この調子なら核武装も素早くできてしまうだろう。さらに韓国は、本式の核武装の前に、原発副産物(核のゴミ)をそのまま弾頭に充填したミサイルで平壌を絨毯空襲することが可能だろう。フクイチや新コロに対する異常な北の反応から推して、これをやられたら平壌にはもはや永久に政府は置けないだろう。

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 Eric Edelman & Charles Wald , Jonathan Ruhe 記者による2024-9-12記事「What Will Trump or Harris Do if Iran Goes Nuclear?」。
   トランプもハリスも、イランが核武装したらどうする気なのか、それを国民に説明するべきだ。

 ※ABCのディベートで司会がこの話題を振らなかったのが、不思議だ。

 ※90年代の大学院生たちが仰ぎ見たインテルのような先端企業ですら、「かたつむり頭」に企業内政治を支配されるや、容赦なくダウ銘柄からの除名の危機に瀕するのである。おそるべし、おそるべし……。

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 Sofiia Syngaivska 記者による2024-9-12記事「Ukrainian Forces Conduct Successful Sabotage Operation on russian Railway in Belgorod Region」。
    露領のベルゴロド州に宇軍の特殊部隊が潜行挺進して、貨物列車が通過する鉄道線路を10日に爆破した。
 そのさい、機関車と貨車11両が脱線大破した。

 ※雑報によると、カナダのオンタリオ州にあるセントクレア大学で「落第」を言い渡された十数名ものインド人留学生〔かぶりものからしてシーク教徒?〕が座り込みの抗議。オーストラリアの大学でも、ずいぶん前から、おびただしいインド人学生によって大学を乗っ取られたような状態に陥っているという〔これらは中共系機関による工作投稿である可能性も、いちおうは疑うべし〕。

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 2024-9-12記事「New M23 Mini-Submarine Seen Undergoing Sea Trials in Italy for the First Time」。
   カタール海軍からの発注を受けて、イタリアの造船所が「セリエ C」級のミニ有人潜水艦を建造していたのだが、その公試運転中の写真が公開された。

 カタールはこの型の潜水艦を計2隻、発注している。

 ※2020年に発注契約締結。それから4年で1隻目がようやく公試運転にまで漕ぎ付けた。これから乗員と整備兵の訓練もしなくてはならない。有人潜水艦は、有人戦車と同様、時代のスピードに置き去りにされる運命である。

 潜水艦を建造した工場は、ミラノの100km東の内陸部にある「Ciserano」である。なんと海岸からは250kmも引っ込んでいるのだが、商品を陸送できるならば、無問題。

 「M23」級は、全長が23mなのである。幅は5m。深さ200mまで安全に行ける。最大速力12ノット。乗員はたったの6名。それとは別に6名のフロッグマンを艦内に宿泊させられるようになっている。このフロッグマンは、潜航中に、艦首前下方にある専用ハッチを通じて出入りが可能。

 このミニサブからは、イタリア得意の「Murena」という沈底機雷を撒くことができる。(湾岸戦争時代の「マンタ」機雷と違って、円筒形。チューブから放出しやすい。)

 雷装は無し。魚雷戦などを考えないことによって、いろいろと簡略化できている。

 カタールはイタリアのフィンカンティエリ社に4隻のコルヴェットも発注している。それは2023に引渡されている。

 ※自転車に「鈴」を吊るすときは、短い、可撓性の紐に吊るして、ペダルを踏んだときのわずかな前進加速度でも、鈴が揺れてヘッドチューブなどの金属フレームにコツンと当たるように調節しておくとよい。鈴は百均店で売られている小さめのサイズのものを複数、吊るすとよい。これによって、前方の歩行者に対して、事前に、心理的に穏便に、かなり遠くから、自車の接近を警報することができる。老人の耳にも、鈴の周波数は届きやすいらしいという印象を、わたしは個人的に持った。

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 Thomas Newdick 記者による2024-9-12記事「Russian Su-30SM Flanker Crashes In Black Sea, Ukraine Says They Shot It Down With MANPADS」。
    ウクライナ国防省12日発表。黒海にて露軍の「スホイ30SM」戦闘機を、肩射ち式ミサイルによって宇軍特殊部隊員が撃墜した、と。

 ウクライナ情報部所属の特殊部隊員は、小型ボートに乗ってロシアの黒海洋上石油掘削リグ「Krym-2」を攻撃しに行く途中であった。それに反応してスホイが飛び出して来たのを、ボート上からのMANPADS発射によって、返り討ちにした。