Howard Altman 記者による2024-9-12記事「Russia Now Using Thermite-Spewing ‘Dragon Drones’ To Torch Ukrainian Positions」。
露軍はさっそく、真似してきた。低空低速飛行のマルチコプターからテルミット剤の金属粉をふりかけのように潅木帯(その中に宇軍の塹壕線がある)にふりかけて高熱炎上させ、植生を焼き払い、自機も最後に樹林中に墜落して自爆する。
ウクライナ軍がビデオを公表してから、たった1週間で、同じことを仕返してみせた。これが今日の戦場のスピード感だ。
※もしこのドローンを、潜入挺進班が、敵の軍用飛行場の外柵の近くから発進させて、露天駐機している敵軍のAWACS、タンカー、輸送機、ヘリコプターなどの上から手際よく、華氏4440度の熔融金属粉をふりかけて回ったなら、その前線航空基地は一挙にして「全滅」じゃないか。いや、危ないのは飛行場だけじゃない。「火気厳禁」の諸施設は、ことごとく、これでやられてしまうおそれがある。
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Svetlana Shcherbak 記者による2024-9-14記事「russia Hits Targets with Standard FPV Drones at 40 km Range」。
FPVドローンはいまや戦場の看板役者である。これからも当分そうだろう。
それが有効であることと、可能性がデカいことを、誰も疑ってはいない。
今や世界の軍隊の関心の中心は、どの国が、このFPV特攻ドローンの能力を、対手よりも速く巧緻に改良し、且つそれを大量製造して戦場に投入できるか――に移っている。
ロシア軍はこのほど、無人「マザーシップ」ドローンで40km先までFPVドローンを運んでやり、そこから「子弾」のようにして小型の特攻ドローンを2機、放出するという新戦術を実現した。
つまりDJIのホビー用クォッドコプターのようなクラスの、近距離専用の安価な無人自爆機を、地平線の向こう側に位置している敵陣の攻撃手段として、いまや使えることを実証したのだ。
従来「野戦榴弾砲」でしか為し得なかった仕事を、歩兵部隊が自前でやれるわけ。
ただし「マザーシップ」とした無人機に何が使われたのかは、情報がまだ集まらない段階だ。
しかし、外野が想像するところ、それは固定翼の無人機(ウイング・ドローン)だろう。
おそらく、マザーシップは偵察機であり指揮機でもある。マザーシップが敵陣を高空から俯瞰し、そのビデオ情報を、地上のリモコン操縦者がモニターしつつ、敵の塹壕陣地の高価値部分を見定める。そしてマザーシップ内から2機のFPV自爆ドローンを逐次に放出する。
放たれたFPVドローンは、マザーシップとの間に無線データリンクを確立する。マザーシップはその信号を地上のリモコン操縦者まで40km逓伝する。空中無線中継局となるわけだ。
この方式にすると、遠隔の地上から直接に末端のFPVドローンを操縦しようとするよりも、敵の塹壕近くでの妨害電波に対しては強くなると期待できる。
固定翼の中型ドローンから、小型のマルチコプター型自爆機を放出する技法を、ウクライナ軍の第414独立無人機大隊でも開発中であると、今年の5月に報道されていた。露軍は素早くこれに反応し、後から同様のコンセプトで開発をスタートして、半年もしないで先に実現させたのだ。
※これも今日の技術戦争のリアリティである。「かたつむり頭」はこの展開ペースから置き去りにされるのみ。
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Boyko Nikolov 記者による2024-9-14記事「Japan extends Pacific F-35s range for ultimate clash with China」。
空自は空中給油機のKC-46Aを9機、米国から輸入する。総額410億ドル。
米連邦議会はすでに承知。
これによってF-35のパトロール時間と作戦半径が爆延びする。
空自は現状で4機のKC-46Aを運用中だが、対支有事にはそれでは足らなくなる。
このタンカーは、ボーイング767の改造型だ。
※米空軍が泣いて悦ぶ「後方支援」だ。問題は、人手をどう捻出するのか。そこで私はず~っと前に、退役パイロットからなる「民間空中給油サービス会社」を新設して、下地島に「支店 兼 訓練センター」を置きなさいよと提案したはずだ。この提案は今も有効だと信ずる。米国にはそういう会社がじっさいにある。ほんらい、こういう提案は、わたしのような外野からではなく、空自の部内から出てこなくてはいけない。
※石川県で、倒壊家屋の「解体」作業が遅々として進まない。まだ民間の知恵が足りんと思う。居住可能にするために最低限必要なのは、水回りだろう。そこで、「解体」と同時に、廃材を利用して「水回り施設」だけを即時・その場で、棟梁のインプロヴィゼーションとして、掘っ立て小屋式に、設計図面無しで構築してしまう、そういうパッケージ・サービスがあり得るはずだ。もちろん、後から公的資金で実費を補填するので住民は苦しみを免れる。「水回り施設」以外の寝室とかリビングは、「コンテナ」を持ってくりゃええのよ。それはサードパーティが、出来合いの商品を用意できるじゃろ。
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Andrew Osborn and Mark Trevelyan 記者による2024-9-15記事「Putin’s options for Ukraine missiles response include nuclear test, experts say」。
英スターマー首相とバイデンがDCで金曜日に面談。米国供与のATACMSや、英国供与のストームシャドウ巡航ミサイルを、露領内深くの標的に対して宇軍が発射した場合に、どうなるかがテーマだったと想像される。
ハンブルグのシンクタンクの軍事専門家 Ulrich Kuehn は、プー之介はその対抗措置として核実験をやらかすのではないかと。
ちなみにロシアが最後に地下核実験したのは1990年であった。翌年、ソ連は崩壊。
墺インスブルック大学のゲルハルト・マンゴットも同意する。プー之介はロシアの東部で核実験するだろう。
元クレムリンのアドバイザーだったセルゲイ・マルコフは、金曜日に「テレグラム」に投稿した。
ロシアは駐英ロシア大使を引き揚げ、モスクワの英国大使館を閉鎖させるかもしれない。またNATO軍のF-16を撃墜して「ストームシャドウの母機だった」と強弁するかもしれない。
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Joseph Trevithick 記者による2024-9-13記事「Russia Covering Aircraft With Tires Is About Confusing Image-Matching Missile Seekers U.S. Military Confirms」。
昨年夏、「エンゲルス2」航空基地に露天駐機している「ツポレフ95」重爆の胴体上と主翼上に数百の廃タイヤが敷き並べられているのが民間衛星写真に撮られ、「こりゃ何だ?」と皆、不思議に思っていたが、セントコムの技術担当参謀氏が説明していわく、あれは「イメージ・マッチング」式のミサイルのシーカーを韜晦するためですよ、と。
英仏がウクライナに供与した「ストームシャドウ/SCALP-EG」巡航ミサイルのシーカーは、赤外線の光学イメージを、搭載のAIが判断するようになっている。そのAIを混乱させようとしたものらしい。それほど、ストームシャドウが飛んでくることを恐れているわけだ。
※ただちに次のような商品を思いつく。不燃性にして耐熱性の軽量の長尺カーペット。これを大型機の主翼上や胴体上に敷き伸べれば、たちまち、赤外線イメージを上空に対して欺騙できるし、ささやかながら、デブリの落下衝突から飛行機表面を保護する足しにもなる。もちろん、わたしがここで提案する前に、気の利いたエンジニアなら、とっくにこういうのを商品開発できているよな? もう1年前から「問題意識」は把握されているんだから。これは「武器」ではなく、また、そのような効能を敢えて宣伝しないで、「降雹から自動車のウインドウを守るシート」として発売し、並行してひそかにユーチューバーのインフルエンサーにカネと資材を渡して、「テルミットにも耐えるぞ、すげぇ! これで駐車場火災にも安心じゃね?」と、なぜか全部英語の実験動画により不燃性を強調させる。それを外国の空軍関係者が視れば「とりあえず100トン売ってくれ」と即日にメーカーに注文が来るわ。
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Alexander Riedel 記者による2024-9-12記事「Syrian man behind bars in plot to attack German soldiers in Bavaria with machete」。
ミュンヘンの検察局が金曜日に公表。バイエルンのドイツ軍駐屯地に所属するドイツ兵を、27歳のシリア移民が鉈で襲撃しようとしていたと。その駐屯地からクルマで1時間のところには米陸軍の駐屯地も複数ある(うちひとつはグラフェンヴェール演習場)。
このシリア人は木曜日に逮捕され、警察に留置中である。
シリア人は鉈を2丁、買い求め、昼メシどきに基地門前町に兵隊たちが出てくる時刻を窺っていた。