ロイターによると、これらの製品を、航空便荷物として送ることも禁止される。
※ある英文報道のイラストはこう説明しているようだ。ページャーの内臓電池の隣に細かいボールベアリングを詰め、さらに、20グラムの爆薬を仕込む。これらはページャーの組み立て工程の途中で細工した。9-17の深夜未明の午前3時半、「ERROR」という文字がページャーに表示されるとともに、着信を知らせるバイブレーションが起きる。ページャーの携帯者が、このバイブを止めるためにキャンセルボタンを押す。キャンセルボタンは四角いポケベルの右下にあるので、右手の親指で押すのが自然である。すると爆発が起きる――。そんな仕様だった、と。しかし別報道では、爆発は時限式で、組み立て時にタイミングが決められていたとしている。証拠ビデオのひとつは、ポケベルを手に取る前に爆発しているようにも見える。
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Reuters の2024-9-18記事「What is Israel’s secretive cyber warfare unit 8200?」
イスラエルには「8200部隊」と称されているサイバー戦の機関があって、このたびの時限爆発ページャーは、そこが製作を指揮したと疑われる。
「8200部隊」は、米国のNSAと同じ仕事をする機関だという。表向きはイスラエルの国防省の内局。
もとをたどれば、1948年に組織された、暗号解読班であった。
2005年にイランの核濃縮工場にマルウェアの「Stuxnet」を送り込んだ工作、2017年にレバノンの国営電話会社の「Ogero」をサイバーアタックした工作、2018にISが豪州→UAEの民航機を攻撃しようとしたのを阻止した作戦なども、「8200部隊」が暗躍したという。
「8200」機関の長が昨年、語っている。ハマスを見張るのに「AI」を活用していると。ただし2023-10-7の失態は覆い難く、機関の長(前任)は辞任している。
「8200」機関員は、十代後半から二十代前半の、ITが得意であることを現に示しつつある人材が、一本釣りでリクルートされるという。大卒ではない、現役高校生でも、いっこうに構わない。IT企業にすでに就職している者は、特に高く評価される。というのは、サイバー作戦は、ハイテク系零細スタートアップ企業内の雰囲気とよく似た、少数精鋭者の創意の結集が求められる世界なので。
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Jon Harper 記者による2024-9-18記事「Navy CNO unveils ‘Project 33’ with a heavy emphasis on robotic systems, information dominance」。
米海軍作戦部長のリサ・フランチェッティ提督が水曜日に公表。「プロジェクト33」と称し、2027年までに太平洋艦隊をロボット化し、中共との戦争に遺憾なきを期す。
この上位概念として「レプリケーター」イニシアチブがあるが、そちらはペンタゴンとしての指針。