Brian McElhiney and Keishi Koja 記者による2024-9-26記事「Japanese destroyer made rare trip through Taiwan Strait, report says」。
イージス型護衛艦『さざなみ』は、豪州海軍ならびにNZ海軍の艦艇複数とともに、東シナ海から台湾海峡に入り、FONOPを実施した。
先週は、米海軍のP-8Aが、海峡の上(公海)を飛行している。
9月13日には、独海軍の『Baden-Wuerttemberg』が補給艦『Frankfurt』を伴って海峡を北から南へ抜けた。
※無害な他者を攻撃してはならない。有害な他者には必ず反撃せよ。この最低線の倫理を守らないから、世界が悪くなる。岸田総理に、サムアップ。
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AFPの2024-9-26記事「New Zealand navy sailed Taiwan Strait for first time in years」。
ニュージーランド海軍の軍艦『HMNZS Aotearoa』が木曜日、台湾海峡を北から南へ180km、通り抜けた。
過去、2017年にNZ軍艦が青島港に親善訪問するとき、この海峡を北上したことがある。
こんかいは、豪州海軍の駆逐艦『HMAS Sydney』と連れ立っての、FONOP実施だった。
NZ国防省は、今回は日本の軍艦を同行したわけではない、と発表している。
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Oren Liebermann & Paul P. Murphy 記者による2024-9-26記事「China’s newest nuclear-powered submarine sank this year, US official says」。
建造中であった「宋」級のSSNが、岸壁で沈没するという事故に、今年、見舞われていた。民間のMaxarの衛星写真で確かめると、3月10日時点では、まだ浮かんでいた。
しかし6月下旬のMaxer写真には、もう写っていない。
造船所は武漢市の近くである。
宋級は新鋭のSSNで、艦尾の舵がX字状なので、衛星写真で明白に識別可能。
世界の重大関心事は、その原子炉に核燃料は装荷されていたのかどうか。
※装荷されていて、しかも放射能漏れがあったからこそ、日本産の水産物の輸入を禁止する名分がなくなってしまったのだろうな。揚子江の汚染下流全域で、水産物の流通は禁止すべきじゃないの? もちろん日本政府は中国からの水産物輸入は全面禁止だよね? そして汚染水系の放射線量調査のために人を派遣して確認ができるまでは、禁輸を緩めるべきではないよね?
2023時点での米政府の公式のカウントによれば、中共海軍は、SSBNを6隻運用中。また、SSNを6隻運用中。また、非核動力の潜水艦を48隻、運用中。
それに対して米海軍は、すべて核動力のSSNを53隻、動かしている。他にSSBNが14隻と、巡航ミサイル発射専用の大型原潜を4杯。
中共海軍は、2025年までに65隻、2035年までに80隻の潜水艦を持つのだとブチ上げている。
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Kapil Kajal 記者による2024-9-25記事「US sends 60kW high energy laser-equipped warship to Japan amid 2027 China threat」。
米海軍はもうじき、出力60キロワット級のレーザー高角砲を搭載した軍艦『USS Preble』を横須賀に入港させる。アーレイバーク級の同艦は、サンディエゴ軍港を9月22日に出ている。
『プレブル』の代わりに横須賀からローテーションで出て行くのは駆逐艦『ベンフォルド』。同艦は、次はワシントン州のエヴェレット軍港に転属になる。
『プレブル』のレーザー砲は「HELIOS」と略称されるシステムで、「光学的眩惑」の機能と、「光学的監視」の機能も、一緒になっている。
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The Maritime Executive の2024-9-25記事「Report: Russia May Give Houthis a Supersonic Antiship Missile」。
フーシはイランの仲介で、ロシアから「P-800 オニキス」超音速対艦ミサイルを供給されるという。別名「ヤホント」。
ラムジェットで飛翔し、マッハ2に達する。
※長期の、大きな流れとして、スエズ運河はこれから、存在しないも同様になる。それでいちばん困るのは、欧州向けの「重い貨物」を安く大量に輸出したい中共企業だ。日本には、パナマ経由で、欧州まで貨物を送る手段がまだある。この大きな流れは、必然的に、豪州の西海岸に「ブームタウン」をもたらす。喜望峰回りでヘトヘトの貨物船が、そこに立ち寄って休憩したいからだ。ニッポンスチールは1兆円以上も投資するカネがあるのなら、米国東部などではなく、豪州西海岸に新工場をぶっ建てるべきである。そこにはこれから、潜水艦を量産できる海軍工廠が、絶対に必要になる。そしてすぐ近くには鉄鉱山もあるのだから。
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Joseph Trevithick 記者による2024-9-25記事「First Chinese ICBM Test Into The Pacific In Decades Is A Big Deal」。
中共国防部は9-26に、ICBMを試射したと即日発表したが、なんという型なのかには言及無し。
前回、太平洋に向けてICBMを試射したのは、1980年であった。サイロ式の「東風5」。
事前の警報広告によると、今回の発射点は海南島。
着弾予告海面は、仏領のポリネシアのEEZのすぐ近く。発射点からは11500km、離れたところだ。
路上機動型の「東風31」か「東風41」のどちらかだろう。
※『ガーディアン』紙の先月の報道によれば、中共は2024年の前半に、総計41ギガワットにもなる多数の石炭火力発電所の、新規建設を着工させた。いまどき世界で石炭火発を新築しようという国は稀。その分野では、中共が、世界の90%だ。