Svetlana Shcherbak 記者による2024-10-15記事「russian Forces Install Zerkaltse EW Systems on Their Reconnaissance UAVs」。
露軍はその固定翼の無人偵察機を、宇軍のFPVドローンの体当たり攻撃から守るために、「ゼルカルツェ」と呼ばれるECM装置を取り付けるようになった。
この電子妨害装置は、4.9ギガヘルツ~6.0ギガヘルツの周波数帯で、2.5ワットから10ワットの妨害電波を発生させる。これはリモコン信号のデータリンク〔業界では「テレメトリ」と称す〕を阻害するためのもの。
おまけとして、1.1ギガヘルツ~1.3ギガヘルツの周波数帯にも、ECMをかけるオプションがある。こちらは、リアルタイムのビデオ信号のダウンリンクだ。
「ゼルカルツェ」にはESMセンサーがついている。こいつが、自機の近くでビデオ動画のダウンリンク信号を発している物体がないかを、常に探している。もし、特徴的なビデオ信号の送信が探知されたら、それはかなり近くまで宇軍のFPVドローンがやってきている兆候であるから、ただちに、まったく同じ周波数で、妨害電波を発生させるのだ。
この妨害電波は、連続して60秒、発生させるようになっている。必要とあれば、それを反復もできる。
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Boyko Nikolov 記者による2024-10-15記事「Unconfirmed reports: Saudi Arabia may replace F-35 with KAAN」。
サウジは、米政府がF-35をサウジへ売るのに乗り気ではないことから、トルコの国営メーカーTAIがこしらえた、KAANという戦闘機を購入するかもしれない――と、トルコ人がルーモアを流している。
湾岸では、UAEだけがいまのところ、F-35の輸入を認められている。これは2020年にUAEがイスラエルと国交を正常化させたご褒美であった。
サウジの場合、国内での人権弾圧が、米議会内では評判が悪い。だからF-35の輸出を連邦議会が承認しにくい。
すでにサウジ空軍の司令官がトルコを訪問したときにこの話を相談した可能性があるという。
※トルコ政府はエネルギー輸入費が嵩んで今、大困りだから、サウジに兵器の技術移転をもちかけて、その見返りに石油やガスを安く分けてもらいたいのだと思う。ほんとうはドイツ政府も同じことをしたいだろうが、「人権」「グリーン」が邪魔して、金縛り放置プレイ。
※トルコからやってきたMIT正教授のダロン・アセモグル氏がノーベル経済学賞を授けられたというので、どんなことを主張しているのかと近著を2冊(どちらも上下本)、蔦屋で買ってきたんだが、あまりに面白いので、今、緊急に読まねばならないオーム社の『ドローンのつくり方・飛ばし方』を読み進むことができずに、困っているところだ。この人の主張は米国内の個人の格差拡大に焦点があると思うが、同じレトリックが国際地域間にも妥当すると思う。もしトランプ流に西欧の防衛を西欧諸国の負担にさせようと苛めれば、米国は短期的にはカネの節約になるかもしれぬが、長期的には、弱った西欧がロシアに屈服して、ユーラシア一丸となって合衆国に牙を剥く未来が容易に見える筈。あと、成功体験者レセップスがパナマでつまづいた大失敗は、ブッシュ(子)政権がイラクを日本と重ね合わせる見当違いをやらかしたケースと、比較されるべきだと思う。
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Jennifer Kavanagh 記者による2024-10-13記事「US ‘training & equipping’ Lebanese Army is worst kind of deja vu」。
米軍がレバノン政府軍を訓練してやってはどうかという意見が米国指導層内にあるらしい。これほど失敗が約束されている政策もないだろう。米国のポリシーメーカーはいつまでも学習することができないのだ。
米国はアフガニスタン政府軍と警察を強化するために20年間で900億ドルを投じ、そのすべては無駄に消えた。
米国は1970年代に南ベトナム政府軍に同様の梃子入れをしていて、その装備はすべて北ベトナムのものになった。
サヘル地域では、米軍が稽古をつけてやった現地軍は、じきに地元政府に対してクーデターを起こし、みずからが独裁権力を獲得するというパターンが連続している。
ウクライナ戦線では、米軍式に訓練されたウクライナ軍部隊が少しも活躍しているように見えない。むしろウクライナ人がじぶんたちで工夫した戦術や武器が、ロシアを苦しめている。
アフガン援助の何が悪かったかについては2013年に「SIGAR」報告書が出ている。まず米軍と同じ兵器を渡す。そのあとから、米軍と同じような組織を育てる――という思考パターンが、まるで好ましい結果にならないことは、もう折り紙つきなのである。
※ガザの劇団チームが同じコスチュームで別な場所で撮影させた2つのフッテージが雑報に並べて紹介されていて、面白い。子どもを両側から抱え上げて搬送している、赤シャツ男と紺シャツ男。まったく同じ衣装、髪型……。もちろん負傷者役の子役も同一。背景の街路だけが変わる。吟遊芝居一座かよ。