現代の都市・市街地に「パノプティコン」を設けるとしたら、それは「信号機」にコバートに併設するしかない。

 いわゆるトクリュウ犯罪から戸建住宅の高齢住民が自衛する「よき備え」はもちろんある。けれども、これはウクライナのドローン戦争とまったく同じで、もし、一方の「新案」が解明されてしまえば、他方はすぐにその「対案」を考え出す。進化論的なシーソーゲームが無限に展開して行く世界なのだとまず大観しておくことが、わけても治安行政の側には必要だ。

 そこで、十年以上前から私が提案している話を、ちょっと変更して、再提案したい。
 交差点や横断歩道の信号機。そこには必ず、「監視カメラ」を内臓させるための「小さな穴」を、製造段階から複数個、あちこちに、設けておく。

 じっさいにその小穴の奥にCCDレンズがあるのかどうかは、外からは分からない。1個も実装されていない信号機だって、あり得るわけ。
 ぎゃくに、1基の信号機に、多数のCCDカメラが漏れなく仕込まれているところも、当然にあって可い。悪いやつが1つの穴を塞いでも、無駄なのである。

 ようするに、どの交差点のどの信号機のどの小穴に監視カメラが入っているのかは、道路を通行する人や車の側からは、まったく知り得ない。
 しかし、100m移動すればかならず1つ以上のCCDカメラには撮影されているようだという評判が、社会に広まる如くする。

 かくして、現代日本にあたらしい「パノプティコン」が定着する。

 いったい、反日工作員か犯罪者以外の、どのような勢力が、この施策に、文句を付けるであろうか?
 公共の道路を利用する者は道路交通法を守る義務があり、その違反者を警察が見張るのはあたりまえである。

 「日本型パノプティコン」は、交差点でのドライバーのマナーを向上させる。正しい右左折をしなかった者、あおり運転している者、ひき逃げした者は、自動車ドライバーだろうとスケートボーダーだろうと、もはや見逃されることはないのである。

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 雑報によると露兵はこの時期、150cc.の中国製バイクで移動すると、特攻ドローンを水平速度でふりきれるので、安全らしい。

 「南方」(Nanfang)というブランドの8年くらい前の型のオートバイの写真がSNSに出ている。塗装は明らかに非軍用。

 また雑報によると、宇軍は「27メガヘルツ」という、現行主流のギガヘルツ帯よりもはるかに低周波の無線でドローンのリモコンを確立しようとしている。1990年代のラジコン機が使っていた周波数で、これに適応する効率のよいアンテナの長さは人間の身長くらいにもなる。その一本棒を小さい爆装クォッドコプターに無理やり水平にとりつけて放つ。露軍がこれにEWをかけるには、同じくらいの長さのアンテナが必要。それを中国から取り寄せている。

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 Svetlana Shcherbak 記者による2024-10-21記事「How and Why russia Uses Luneburg Lenses in Drones and Whether the Armed Forces of Ukraine Have Them」。
   偵察用の安価な固定翼ドローンのレーダー反射を、B-52並に強化してしまえる「仕掛け」が「Luneburg レンズ」だ。
 径44センチの球体の内部が反射レンズになっており、Xバンドのレーダー波が入射した方向へ、強い反射波を送り返してやれる。

 これを機体内に仕込んだ安物の偵察ドローンをできるだけ高い高度で放ってやれば、敵はそれに向けて高額なSAMを発射するしかない。