Defense Express の 2024-10-28記事「South Korea Discards Mortars in Favor of Drones: First In-Depth Reflection on Modern War Experience of Ukraine」。
韓国陸軍は、ウクライナ戦争からの戦訓を汲み、歩兵部隊の重火器である60㎜と81㎜の迫撃砲を廃止して、それらはドローンで置き換えることに内定。
正式発表のための作業が進捗している。陸軍参謀総長が語った。
北鮮軍が21600門の砲兵に支援された人海突撃を採用してきた場合、射程が3kmしかない韓国軍の61ミリ迫撃砲チームは、すぐに敵の人海の中に飲み込まれてしまう。もっと間合いを取っている必要があるのだ。81ミリ迫でも、7kmの間合いしか取れない。これではダメである。
ましてこれからは、北鮮軍も自爆型ドローンを放ってくるはず。敵から近すぎる味方の迫撃砲陣地は、空からすぐに探し当てられてしまう。
なお韓国軍の中にはまだ107mm迫撃砲が残っており、これは120㎜重迫とともに、今後も使い続けるつもり。射程が十分に長いので。
※28日には宇軍が「スイッチブレード600」(外見は重迫のように見える)を使って、露軍の「Tor」を直撃、炎上させている。もう、とうぜんの流れだろう。
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Defense Express の2024-10-28記事「russian UAVs Learn to Evade Ukraine’s Anti-Aircraft Drones」。
ロシアは「マシン・ビジョン」を偵察用UAVの尾部に、後方警戒用として取付け、後上方から宇軍の体当たりドローンが接近してきたら、それを光学的に察知して、ただちに急ロール&急降下で回避するという技術を採用しつつあり。
センサーのレンズは、もちろん魚眼広角である。
※これはマシンビジョンなどという大袈裟なものではあるまい。90年代からある、人が前を横切ると、受光器のスリットを通過してくる赤外線が急変するのでその変化を感知してチャイムを鳴らす、2000円くらいの商品と、同じ原理だろう。
宇軍の体当たりドローンは、マルチコプターなので、バッテリーがすぐになくなる。一回かわされると、ふたたび敵機を視野内に捉えて追いすがる前に、電力が尽きる。敵機は固定翼なのでスピードと電源に余裕がある。
とにかく「進化」が早い。宇軍が空中特攻機を使い始めたのは9月である。1ヵ月にして、ここまで来た。
ちなみに、固定翼偵察機「オルラン10」の値段は、1機が10万ドル。
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Boyko Nikolov 記者による2024-10-28記事「Iran’s Air Force chief in Pakistan: Talks begin on JF-17 jet deal」。
イランの空軍総司令官(准将)が23日にイスラマバードを訪問し、パキスタン国内で生産されているJF-17戦闘機の購入を打診した模様だ。
それに先立ち、イランは中共に「J-10C」×36機を買いたいともちかけたが、断られている。
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Zineb Riboua 記者による2024-10-27記事「How to Stop Russia’s African Destabilization Game」。
ワグネル集団はげんざい、「アフリカ・コープス」と名を変えて、同地で活動中である。
ワグネルはこれまでに、ブルキナファソ、マリ、ニジェールのフランス語圏サヘル地域から仏兵を叩き出す成果を挙げている。
また米国が1億1000万ドルを投じて整備したニジェールの空軍基地から米軍を追い出すことにも成功。
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Tatyana Woodall 記者による2024-10-24記事「A simpler, more efficient device for harvesting water from the air」。
ニッケル・チタン合金を使った除湿回路を用いると、いままでの半分のエネルギー消費で、空気中の湿気を飲用水に変えられることがわかった。
開発者いわく。しかも、バックパックに背負えるサイズにでき、徒歩で砂漠を横断できるようになる。
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Alia Shoaib 記者による2024-10-25記事「Putin Ally Warns ‘Most Companies’ in Russia Face Collapse」。
Rostec はロシア国営の兵器メーカー。
そのCEOで、プー之介のお友達でもあるセルゲイ・チェメゾフが、ロシアの経済ニュースサイトのインタビューに対して、政策金利をこんなに上げられたら、武器を量産しようにも、銀行から借り入れができやしないぞと文句を垂れた。
常識で考えろ。利潤率20%の製造業なんて、あると思うか? これでは、兵器を造れば造るだけ、会社は赤字を膨らませるしかない。
セルゲイいわく。このまま行くと、ロシアの過半の企業は、倒産するね。
とくに、事業を立ち上げてから利潤が出るようになるまでの年月が長くかかる、ハイテク系のスタートアップは、絶滅するだろう。なぜなら、これらスタートアップは、初期資本のせいぜい4割弱しか、当初に手元に用意はできないものだ。残り7割は、銀行から借りるのだ。それを返せる未来が、まったく見えないだろう。
チェメゾフでなくとも予言できる。21%の政策金利は、ロシア経済をスタグフレーションに突き落とす。成長は鈍り、失業は増え、物価は上がる。
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Joseph Trevithick 記者による2024-10-28記事「Dozens Of AH-64, UH-60, and CH-47 Helicopters Were Damaged In Storm At Colorado Army Base」。
今年の8月1日、コロラド州にある「フォート・カーソン」陸軍基地が、マイクロバースト〔昔はダウンバーストと呼んだ〕に直撃され、「Butts」ヘリポートに所在の高性能軍用へルコプターが44機も損傷していたことが明らかになった。
損害額は少なく見積もって2933万ドル。
第4師団の第4戦闘航空旅団のアパッチも含まれている。6機のD型と7機のE型が、やられた。
他に、7機のCH-47F、9機のUH-60M、10機のHH-60M、5機のUH-60L。
※石破氏が生き残ろうと思ったら、こう表明すればいい。《防災庁ができるまでは、辞めるわけにはいかないのだ》と。おお、それなれば、防災庁設置法が通った日に辞任してくれるんだな、と周囲は思ってくれて、積極的に協力してくれるだろうよ。