Todd South 記者による2024-11-20記事「Soldier creates device that speeds up Apache missile system rearming」。
AH-64アパッチ攻撃ヘリコプターの、ヘルファイアを吊るすところには、RCEFS=減量・破壊許容型・外付け燃料システム と呼ばれる予備燃料タンクを架装することができる。これは戦闘中に迅速に燃弾を再補充しなければならないときに重宝するものだ。
FARP=前線・兵装・燃料補充点 とよばれる場所に、最少人数(4名)の地上整備班が待ち構えている。そこにアパッチが降着する。
この4人の老練な下士官だけで、あたかも自動車レース中のピットクルーのように、至短時間(8分以内)にて、燃弾搭載補充作業を、完結させなくてはいけない。
燃料にかんしては、そこについているRCEFS(中味は費消されている) を取り外し、代わりに、燃料満タンの新しいRCEFSを取り付ける。
班長の准尉は考えた。フォートキャンベルには「EagleWerx」と呼ばれる、なんでもこしらえてくれる工房がある。そこに声をかけて、この燃料タンクを迅速に運搬できる専用の4輪台車を作ってもらおう、と。
手回しハンドル、もしくは、電動ドリルのトルクを利用して、台車上のタンクを上げ下ろしできるように「innovation officer」が考えてくれた。
※文字では意味がよくわからなかったが、写真を見て了解した。これは普通に想像されるような「リフト」ではないのだ。2つの支柱のあいだに、タフな素材のベルトをわたし、はじめは、たるませておく。そのベルトを支柱の外側で巻き取れば、ベルトはピンと張る。そのベルトの上にタンクが載っていれば、タンクは神輿のように、支柱の頂点の高さまで、持ち上げられる次第だ。もちろん支柱は2組、必要。ラック&ピニオン式のコスト高なメカニズムを使わず、ウインチ機構の応用にしたところが肝か。
これにより、外部燃料タンクの交換作業が30秒で済むようになった。従来は、この作業は7分がかりであった。
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James S. Robbins 記者による2024-11-19記事「Joe Biden’s ATACMS Decision Is Too Little, Too Late」。
第一次トランプ政権は、その前のオバマ政権が拒否していた「ジャベリン」の対宇供与に踏み切った実績がある。
※ナポレオンいわく。ある人が今何を言っているかではなく、過去に何をしてきたか、だけを見るようにすれば、あなたは、騙されることはない。
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Lee Fang 記者による2024-11-20記事「Food Lobbyists Plot to Have It Their Way With RFK Jr.」。
ケネディは、米国のファストフードやスナック菓子には大量の、多価不飽和脂肪(コーン、大豆、ひまわり種、ピーナッツから抽出)が使われていて、それが米国人の健康をとても悪くしているという考え。
ジョー・ローガンもケネディの味方だ。外国で毒性があるとして使用が禁じられているケミカルが米国内で許可されているのはなんとも不健全じゃないかとポッドキャストしている。
米国の食品業界が投ずることのできる宣伝資金はおそるべきものである。次期トランプ政権は、それとの真っ向勝負になる。
※概して米国人は肥り過ぎに見えるのだが、政治活動の第一線に立つ者はそこをギリギリ、自制しているのが写真からわかるだろう。ケネディもローガンも、あれでもし肥満の体形だったなら、ポピュラーにはなれなかったはずだ。ちなみにトランプは、トマトジュース主義者。
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ストラテジーペイジの2024-11-20記事。
オットーメララの艦載76ミリ砲。
ターレットは7.5トンで、無人。
砲身は水冷され、1分間に120発発射することも可能。ただし弾倉には80発しかないのだが。
砲弾は通常20km飛ぶ。「Vulcano」という誘導砲弾なら40km飛ばせる。初速は920m/秒である。
高角射撃は85度までも可能である。
1964年いらい、この艦砲は6000門も製造されている。
※新しい情報ではないが、この記事には未来のヒントがある。わが軍がこれから計画するMBTに120ミリ砲などを搭載する必要はない。76ミリの高射砲でいいはずだ。原発や鉄道駅や飛行場や港湾を敵の特攻ドローンから防空する仕事に、大活躍してくれるだろう。初速が920m/sもあるのなら、ごく稀に生起するかもしれない対AFV戦闘で不覚を取ることもなかろう。保険として十分な威力じゃないか。
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Joseph Trevithick 記者による記事「ICBM Reentry Vehicle Capability Still Unproven By North Korea U.S. Military Says」。
インド~太平洋戦域のコマンド司令官であるサミュエル・パパロ提督が、ブルッキングス研究所の講演にて語った。
いわく。北鮮はこれまでただの一度も、ICBMの再突入速度で、RV(再突入体)を大気圏内に落下させる実験に、成功したことがない。
つまり、北鮮は未だ、核爆弾を弾道ミサイルによって北米大陸まで届かせる技術は、手にしてはいないのである。
もちろん再突入だけが技術課題ではない。水爆を適宜の高度で起爆させねばならない。その精密回路を、再突入時の熱変動や震動、加速度から守らねばならない。そうした起爆テストも北鮮は一回もできていない。車輪の発明と自動車の市販との間には長いみちのりがあり、北鮮はその長いみちのりの中間にすら達していない段階なのだ。
CIAは、2017-7-28の北鮮の「火星14」ミサイルは、リエントリーに失敗したと結論している。
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Defense Express の2024-11-20記事「It seems Ukraine Receives Antipersonnel Land Mines With the ADAM Projectiles to Stop russia’s Meat Assaults」。
『ワシントンポスト』によると、米国からウクライナに供与される対人地雷は、電池が切れることで不活性化する。その電池寿命は、投射してから数日~数週間だという。
ここから推定して、その兵器は「Area Denial Artillery Munition」=ADAMで、間違いないだろう。
1発の155ミリ砲弾の中から、36個の小型地雷がバラ撒かれるものだ。
その小型地雷には2種類ある。計画的不活性化までの時間が4時間のもの(M67)と、48時間のもの(M72)である。
その計画不活性装置がもし不具合を起こして機能しなかったとしても、こんどは電池残量が14日ほどで尽きるので、その後は、もう爆発することはない。
M109榴弾砲から発射すると、17.6kmくらい飛んで、狙ったところから600mくらいの広がりで散布される。
散布された子弾は、バネ仕掛けによって、蛸足状に細紐のようなセンサーを広げて、敵兵の接近を待つ。敵兵に感応するや、子弾は地上から1.5mの高さに飛び上がって、そこで炸裂。破片は最大7mまで対人の毀害力がある。
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Sofiia Syngaivska 記者による2024-11-20記事「Ukraine Strikes Deep into russian Territory with the Storm Shadow Missiles, the Target Is Suspected Buried Presidential Command Post」。
ストームシャドウが露領内に着弾した。
Maryino 村の近くで、15回の爆発が観測された。
そこには地下の指揮所があったという。
ストームシャドウは、命中寸前に成形炸薬を起爆させ、先進穿孔したところにコアの徹甲弾を続かせてコンクリート壁を突破し、その内部空間にて徹甲弾を轟爆させるようになっている。
クルスク方面なので、北鮮軍がやられた可能性がある。