Jim Hoft 記者による2024-11-26記事「Military Chairman of NATO Admiral Rob Bauer: Preemptive Attack on Russia Should Be Considered」。
NATO軍事委員長のロブ・バウアー提督は、NATOからロシアに非核のミサイルで先制攻撃するオプションもありだと語った。
その場合の標的は、露軍のミサイル・ラーンチャーである。
次。
Vijainder K Thakur 記者による2024-11-27記事「“Embarrassingly Little Damage”! Russian Hypersonic Oreshnik Missile Proved A Dud, Report Claims!」。
ウクライナからの報告によると、オレシュニク・ミサイルにはダミー弾頭が搭載されていたようで、地上の実害は軽微なものであった。
その落下物体の内部には、炸薬がまったく入っていなかったと見られる。
ある専門家は、爆薬を詰める代わりに観測装置を入れて、大気圏再突入中の調子をモニターしたのではないかという。
1基の「オレシュニク」ミサイルから6個のRVが分離し、そのそれぞれが6個の子弾を放出したという。すなわち、1基のミサイルから36個の金属塊〔タングステン棒である可能性がある〕が別れて地面に激突した。マッハ10の終速で。
ところがウクライナからは、その着弾痕の写真が1枚もリポートされていない。クレーターができているはずなのに。
オレシュニクが狙った場所は「Yuzmash」工場といって、ウクライナのミサイル製造拠点なのだが、そのラインは地下化されているのである。タングステン棒は、地下まで貫徹できたのか?
数十年前の話だが、インド空軍の「ミグ21」が、動力降下でほぼ垂直に畑に墜落した事故があった。マッハ1の着速と考えられた。そこにはクレーターはできていなかった。戦闘機は、文字通り、飛散して霧消してしまった。
次。
Paul Goble 記者による2024-11-21記事「Central Asian Countries Sending Migrant Workers to Asia Over Russia」。
中央アジアのスタン国家群。その出稼ぎ労働者たちが、行先としてロシアを避けつつあり。ロシアにおいて、中央アジアからの「移民」に対する態度が悪化しているので。
このためロシアは、インドやジンバブエから出稼ぎ労働力を招こうとしている。これらの労務者は、しかし、中央アジア人たちほどには、ロシア文化やロシア語に関して親しくない。だから、雇い主としては、使い難い。
ウズベキスタンとタジキスタンは、国家方針として、その労働力を、韓国へ送ることにした。2025年1月から、本格化させる。労務者たちは、韓国語も学ぶ。
次。
ストラテジーペイジの2024-11-27記事。
米軍の「М1」戦車は1両が450万ドルするが、これを数千ドルの特攻ドローンが破壊できてしまう。
ウクライナは、敵のドローンを駆逐するためのドローンを、独自に開発している。米軍はこれに目をつけ、そのライセンスを買うことにした。契約では、ウクライナ人技師数名が、米国内の工場に出張する。
次。
Joseph Trevithick 記者による記事「Warheads In Phoenix Ghost Kamikaze Drones Blast Straight Down Like Air Burst Artillery Rounds」。
フェニックスゴーストは1種類の特攻ドローンではないが、そのひとつは、敵車両の直上を航過しざまに、空中で内臓爆薬を爆発させて、そこから真下向きに自己鍛造弾を撃ち込むシステムにするつもりのようだ。実験ビデオがネット上で公表された。
※この方式だと「金網」防御は、ほぼ無効。ついでに「下向きクレイモア」も併載することも当然に考えているだろう。よって跨乗歩兵も、1発で全滅だ。
次。
Clarence Oxford 記者による2024-11-27記事「Atomic-6 receives $3.8M to advance space armor shielding」。
「アトミック6」社は、「スペース・アーマー」の開発費補助を、380万ドル、増額された。
「スペース・アーマー」は、人工衛星等を、デブリの衝突から防護しようという新素材の装甲鈑。従来のアルミの1枚板では、裏面にスポーリングを生じてしまうのだが、そういう不都合を抑制する。
また、敵のレーザー砲や、マイクロ波を使った攻撃からも、衛星を防御できるようにしたい。この新アーマーによって。
次。
The Maritime Executive の2024-11-26記事「Startup Supported by Bill Gates Demonstrates Folding Floating Wind Platfom」。
「アイキドー・テクノロジーズ」というけったいな名前のスタートアップがあり、それが、浮体構造の上に「起倒式」且つ「折り畳み式」に風力発電塔を置くというニューアイディアをビル・ゲイツに売り込んでいる。
※この創業者は起倒流の柔術でも習っていたのかもしれない。まったく余談だが「大東流」というのは「大倒流」の言い換えであったと思う。
一式をバージの上に載せ、それを工場からオフショアまで曳航し、テキトーなところにアンカリングせしめ、台上に寝かせてある塔を起立させ、そのさいにまた、畳まれてある風車の羽根も拡げる。このようにすることで、現地での工事の日数も工賃もほとんどかからなくする。メンテナンスが必要になった際は、逆順をすればいいので、じつにかんたんになる。
アイキドー・テクノロジーズ社は2022年に創設。
2024-6までに400万ドルの出資をあつめた。
ベース浮体は、ありふれたバージ(艀)である。
まずメキシコ湾から風力発電事業を展開して行きたい。そこには多数の造船所があるので。
次。
Abi Wylie 記者による2024-11-26記事「New Propeller Balancing Solution Unveiled」。
無人機のプロペラ推進力をテストする会社「Tyto Robotics」が、あたらしいテスト装置と解析ソフトウェアを発売。
プロペラ/ローターを、たった1回転~3回転させるだけで、その回転体としての重量バランスがどのくらい中正であるかを精密に計測できてしまう。
UAVの震動や騒音、搭載カメラの安定性、機体システムを構成している各部の耐用寿命を、このバランスが、左右する。
次。
Carlo Boffa 記者による2024-11-27記事「Ruble tumbles as Russia’s war economy comes under increasing strain」。
水曜日にルーブルの対ドル・レートは、2022年3月からこの方、すなわちウクライナ戦争開始いらいの最低に落ち込んだ。114.75ルーブルで、米1ドルと交換だ。
ロシア中央銀行は、年内はもう外貨を購入しないと決めた。
モスクワは公式には、インフレは8.5%だと称しているが、市場調査会社の「ROMIR」によれば、とうてい、そんなもんじゃないそうだ。
国際油価は下落している。これは中国と欧州が不景気で、エネルギー需要が減りつつあり、かたや米国、ブラジル、ガイアナからは、石油が供給されまくっているからだ。