David Patrikarakos 記者による2024-12-6記事「Fall of Hama could have dangerous consequences」。
シリアのハマー市が、HTSを主軸とした反アサド・ゲリラ連合の手に陥ちた。
※北西部のアレッポ市に次いでこの要衝が陥落したことにより、ロシアからの補給物資が揚がる地中海の港と、南方の首都ダマスカスとをつなぐ陸路の連絡が遮断されようという趨勢。
ハマーは因縁の町である。1982年、バシャールの父のハフェズ・アサドが、ここで反対派住民数万人を虐殺しているので。
ハマーの少し南にはホムス市がある。ここが陥落するとダマスカスはいよいよ孤立する。
※ホムスも占領されたとの雑報が既にあり。
HTSはアルカイダ系である。しかし西側はそこには目を瞑っている。
トルコは、公式にはHTSを支援していないが、現実には、軍資金と装備、さらには訓練によってこれの後ろ盾になっている。
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Owen Matthews 記者による2024-12-7記事「The deepening unpopularity of Zelensky」。
さいきんの世論調査によるとウクライナの有権者の22%しかゼレンスキーの続投を望んでいない。
戦争がなければ、今年の5月20日に大統領の任期は果てており、次の誰かが大統領になっていた。
調査で人気が高かったのはザルジニーで、42%の支持を得た。しかしゼレンスキーは今年2月にザルジニーを駐英大使にして、うまいこと国外へ追い出してしまった。
ブダノフも人気があり、18%の有権者は、彼が大統領になればよいと考えている。
昨年、ラズニコフ国防相が事実上の解任をされている。軍の糧食や装備品の調達にさいし、支払い金額に過剰なマージンを乗せていたと疑われている。※すなわちキックバックを得ていたのではないかと。
先月、ウクライナの電力会社の変電所のために、英国設計の「地下構造」(耐ミサイル仕様)を工事する、その事業担当の責任者が辞職した。この責任者氏は、ゼレンスキー政府の要人たちが、わざと工事予算を回さずに、キックバックを求めてきたと非難している。
強制徴募は連日、続いている。コンサート会場やナイトクラブが急襲され、遊んでいる若者をバンに押し込めて連れ去り、二等兵にしてしまう。
ウクライナのエネルギーインフラの8割は、露軍によって爆撃破壊された。
ウクライナのGDPは戦争前より30%減った。
外国からの義援金は、公務員、教師、医療従事者たちの給与として、たちまちに消えてしまう。ちなみに11月には61億ドルが集まっている。
ことし、ゼレンスキー政権は、国内難民、すなわち露軍が進駐してきたために家を捨てた東部地域の人々数百万人に対する生活支援金の支出を打ち切ってしまった。それで15万人以上の国内難民は、モスクワ経由で自宅に戻ることを選択した。すなわちウクライナ国籍を捨ててロシア国籍に移った。
今次戦役でのウクライナ人の死者数をウクライナ政府は秘密にしているが、ある民間調査は、2024-11-6までに6万435人という推定数を出した。これには軍人も民間人も含まれる。
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Lyle Goldstein 記者による2024-12-6記事「The Hidden Logic of Trump’s National Security Picks」。
ヘグセスと、国家情報局長指名のトゥルシ・ガバードは、どちらも州兵出身。これは、米軍を海外で戦争させることに全く乗り気でないトランプの好みに合致する。
ニューハンプシャーには、連邦議会が公式に「宣戦」をしていない海外の紛争には、同州の州兵は参加させないという法律がある。これをヘグセスは高く評価している。
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Boyko Nikolov 記者による2024-10-5記事「Russia explores countermeasures for fiber optic FPV drones」。
クルスク戦線で露軍が、光ファイバーを繰り出しながら飛ぶマルチコプター自爆機を多用するようになり、次々に戦果を上げている。この方式はとても有望だと認識されつつあり。
有線誘導なので、AFV車体上に無線を妨害する電子器材をとりつけても、まったく無駄。
リモコン信号の送受に使うだけでなく、ドローンへの給電にもケーブルを利用しようというのが、目下の最先端のチャレンジ。これがうまくいけば、FPV自爆機には重い電池を搭載する必要がなくなるので、その分、破壊力や航続力や速力を増強できる。
ちなみに、長さ5kmのファイバーケーブルの重量は、1.1㎏である。
※しかしケーブルは地面に垂れ下がるので、自爆機がずっとその重さを抱えるわけではない。むしろ、遠くへ飛ぶほどに、機体は軽くなって行く。
ウクライナの軍事ブロガーが、初めて露軍使用の有線FPV特攻機について報告したのが、3月2日であった。
そこには内部が空洞になっている卵形の部品が付属していた。それが中共製の光ファイバー糸巻きであった。内部に10813mのケーブルが巻かれている市販品だった。