ドイツ政府の移民・難民局「BAMF」は、シリア国籍人による難民申請をもはや受理しない。月曜日に内務省が発表。

 ロイターの2024-12-9記事「Germany pauses asylum applications for Syrians after fall of Assad」。
   ドイツには80万人以上ものシリア人が「難民」の資格で暮らしている。このような大量受け入れを始めたのは2015年のメルケル政権だった。

 ちなみに2024年の統計だと、11月末までに7万2420人のシリア人がドイツで「難民」待遇を新たに認められた。別に、申請を審査されている途中のシリア人が4万7270人いる。

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 Theodore Bunzel and Elina Ribakova 記者による2024-12-9記事「The Russian Economy Remains Putin’s Greatest Weakness」。
  七年戦争で土壇場まで追い込まれていたフリードリヒ大王は、ロシア皇帝が突然死して代替わりしたことによって、破滅から救われた。ロシアの新皇帝は、プロイセン軍にロシア兵を貸しましょうかとまで申し出た。

 今、プー之介が夢見ているのは、このフリードリヒの幸運なのである。

 ロシア経済は、制裁下にもかかわらず2023年に3.6%成長し、2024年もそのくらいだと予想されている。
 2024の経常黒字は600億ドルだろう。これは2023の経常黒字よりも100億ドル多い。取引相手は、中共とインドにシフトした。

 インフレ率は8%、公定歩合は20%越え。名目賃金上昇は17%、失業率は2%前後。軍隊は入隊祝い金を爆増させている。ようするに、乏しい労働力を、市場と軍隊とで奪い合っている。

 ハードカレンシーの流入は絞られている。2022年3月には340億ドルあったのが、2024-9月には20億ドルに減っている。これは西側の経済制裁の直接効果だ。

 ロシアの国家総予算の25%が、2025年には軍事費に充当される。これは対GDP比で6%を意味する。米国の国防予算はGDPの3%未満であることと比較せよ。

 ロシア政府はこの数値が異常であることはよくわかっている。社会保障費の2倍の軍事費なのだ。じつはちょっと前の計画では、2025年の予算にしめる軍事費を21%にするつもりであった。それはできなくなったということが、隠せなくなった。

 原油と天然ガスの輸出で稼いだカネが、露政府の歳入の約「三分の一」に貢献している。
 今、ロシアは原油輸出により、1バレルあたり60~70ドルを得ている。西側はここにもっと制裁をかけて、ロシアが原油1バレルあたり40~50ドルしか代金を受け取れないようにするべきだ。

 2022後半のG-7合意のような枠組みで、それは可能なのだが、西側はなしくずしに、ロシアからの原油密輸出を目こぼししているのである。2022に国際原油価がバレルあたり100ドルを越え、米国内ではインフレが9%を越えてしまった。それで西側はロシアに対していちばん効く制裁をザル化して今に至るのである。

 直近の数ヵ月、輸出されるロシア原油の9割以上は、400隻以上の「シャドウ船団」タンカーによって中共とインドへ送り込まれている。

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 「mil.in.ua」の2024-12-9記事「Australia becomes third country to arm with Tomahawk cruise missiles」。
  豪州海軍の駆逐艦『ブリスベーン』は4週間の改装工事を施され、米国製のトマホーク巡航ミサイルを運用できるようになる。

 今月、同艦は、加州沖での試射に成功。ミサイルは陸上標的に命中した。

 2023年に豪州は、200発のトマホーク「Block V」と、20発の「Block IV」を米国に発注している。
 総額は11億4000万ドルと推定されている。

 これまでのハープーンは、せいぜい124kmしか届かないのだが、トマホークなら1650kmも離れた目標を打撃できる。

 豪州駆逐艦には、あたらしい艦対艦ミサイルも導入される。レンジ185kmの「NSW」だ。
 ゆくゆくは、すべてのハープーンは、NSWで置き換えられる。

 コングスベルグ社は豪州内に工場を建てている。そこでミサイルを量産する。豪州政府もその施設のために8億5000万ドルを注ぎ込む。