海兵隊のキャンプペンドルトン基地の上空にも夜な夜な、マルチコプタードローンが複数飛来するようになっているという。

 ドローンの夜間飛ばしを一般ユーザーに許可したら、こういうことになってしまうという、他山の石か。

 次。
 Bill Gertz 記者による2024-12-12記事「U.S. Air Force runways in Asia are highly vulnerable to Chinese missile strikes, study concludes」。
   「スチムソン・センター」の報告書。全68頁。
 日本など西太平洋にある米軍の航空基地はこれまで30年間、敵のミサイル空襲のことは考えなくて済んでいた。
 だがもはや太平洋に安全聖域は存在しない。

 報告書は、日本、北マリアナ諸島などの米空軍滑走路と誘導路をとりあげて、早く硬化掩体を整備しろと急かしている。
 報告書は、中共軍は開戦から数日にして、これらの滑走路と誘導路を使用不能にしてしまうと結論している。

 日本国内の空軍基地の場合、連続12日間、滑走路と誘導路は使い物にならないだろう。グァム島のアンダーセン基地は2日間にわたって、使用不能にされるだろう。これが、中共が仕掛ける戦争の初盤で起きることである。

 横田基地は空中給油機と輸送機のハブなので、特にミサイルが集中し、1ヵ月以上、それらのアセットは使えないだろう。他の空軍基地は、半週間、滑走路を使えなくされるだろう。

 滑走路を穴だらけにされると、戦略爆撃機の離発着が特に不自由になる。それらの長距離爆撃機は、豪州、ハワイ、アラスカの基地まで後退するしかないだろう。
 その結果、それらのアセットが1日に繰り出せる攻撃の頻度が覿面に低下しよう。

 中共軍の参謀本部作戦課は、30日強、米空軍の活動を阻止しているうちに、台湾を征服してしまおうという考えだろう。

 次。
 Defense Express の2024-12-17記事「After Fleeing Syria, russia Will Try to Take Foothold in Libya Where the 3rd Civil War Can Break Out Any Moment」。
    シリアのタルトゥス港から出ていくしかなくなったロシア海軍は、こんどはリビアのベンガジ港を借りることで、地中海でのプレゼンスを保ちたいと考えている。モスクワは、ベンガジを実効支配している武装集団頭目のハリファ・ハフターに働きかけている。

 ハフターは1980年代にソ連のフルンゼ軍事大学校に留学していた。だから腐れ縁がある。ただし90年代には米国市民権も取得している。そして96年に、反カダフィのゲリラを立ち上げた。

 2011年のアラブの春で内戦は進展。2017年、ハフター軍閥はロシアから大規模な支援を受け取る。2019年、首都トリポリを攻囲。だがトルコの無人機の干渉で攻略は失敗。2021年、リビア領内で休戦協定成立。

 元四つ星将軍のジェイムズ・スタヴリディスは、2020年に、リビアで起きていることは、ロシア対トルコの代理戦争なのだ、と解説している。ブルームバーグで。

 ※シリアで起きていることも、ロシア対トルコの代理戦争だ。プー之介がクルドを使ってエルドアンの留守中にテロを起こさせたことは、さすがにエルドアンを怒らせた。ロシア人の不思議な特性は、「人は怒って陰で復讐を推進することがある」というあたりまえの世間知を、欠いているらしいことだろう。不当な脅迫を受けたときも、人は自然に反発するものである。そこで兵頭の教え。「無害な他者を攻撃するな。有害な他者には必ず反撃すべし」。

 ※やはりDefense Expressによれば、クルスクでは、ドローン攻撃でやられたロシア兵の戦死体はそのまま長く放置されているのに、北鮮兵の戦死体はすぐにどこかへ片付けられているという。それを片付けているのは露軍であるらしい。