陸戦のシンギュラリティが到来した。ついに宇軍は、生身の歩兵も戦車兵も前へは出さず、FPVドローンの掩護下に数十台の無人戦車(機関銃装備)を敵陣へ突入させた。

 Sofiia Syngaivska 記者による2024-12-21記事「Unmanned Ground Vehicles and Drones Lead Ukraine’s First Infantry-Free Assault Near Kharkiv」。
  戦線はハルキウ市東郊。「Lyptsi」村の近くという。その日付は非公表である。

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 「mil.in.ua」の2024-12-21記事「414th Regiment Madyar’s Birds to use fiber optic FPV drones」。
   有線式FPVドローンの利点が浮き彫りになるビデオフッテージがSNSに公開された。
 宇軍の第414特戦連隊が、光ファイバーでさいごの瞬間までリモコン信号を送受できる自爆型マルチコプターを飛ばして、雑木林中にカモフラされた露軍の戦車(野砲代わりに主砲で間接射撃中)を1発で炎上させ、2機目はそのドライバーズハッチから中に飛び込ませてトドメを刺している。

 従来であれば敵戦車に数十mまで近づいたところで、その戦車が発するECM電波が優勢となり、画像が途切れてしまうのだが、まったくノイズすら表れない。よって、リモコン操縦者は、最後まで悠々と落ち着いて、敵戦車の最も弱い部分に機体を精密に持って行ける。

 それだけではない。従来の無線誘導式だと、凹窪地に伏せているような敵にこっちのFPVドローンが低空から回り込んで肉薄しようすれば、地形地物のために早々とリモコン電波が遮られてしまって、そこで墜落しがちであった。そのリスクも、ぜんぜん気にする必要がないのである。

 この方式はもうじき、戦場の主流になるであろう。今は大量生産がまだ需要に追いついていない。

 この方式のデメリットは、長さ10kmの光ファイバーを収容するコイルの重さが、2.5㎏にもなってしまうこと。これを浮かせるために、大型で強力なドローン機体を使う必要がある。つまり、どうしてもコスト高になる。

 外国でもすでにこの方式は注目されていて、たとえば固定翼ドローン(そこから爆弾を投下できる)も有線で誘導してやろうという試みがある。
 陸上をはいずりまわる無人装軌車にも、応用する実験がなされている。

 ちなみに、ロシア軍が有線誘導式のFPVドローンを使い始めていることは、2024-3に宇軍が墜落機を鹵獲して、確認された。そして12月までに、主にクルスク正面で、多用されるようになっている。

 ※瞬間的に展張できる「かすみ網」を製品化しなくてはダメだ。量販店向けに家庭用雑貨を開発している日本国内のメーカーには、その知恵があるはずだ。名目はとうぜんながら他の事に藉口する。

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 Svetlana Shcherbak 記者による2024-12-21記事「Ukrainian Armed Forces Complete Testing Phase for Fiber-Optic Drones: One Step Away from Mass Deployment」。
   ウクライナは「Black Widow Web 10」という名前の、光ファイバー誘導式の無人機を完成したという。
 有線誘導距離は5kmで、ペイロードは2kgである。
 無線誘導式が先に完成しており、写真をみると、クォッドコプターである。

 自爆特攻もできるが、それはオプションで、基本は、何度も飛ばす「爆撃機」だという。※機体が大型高価なので、片道特攻では割に合わない。

 ウクライナでは、国内で開発した有線誘導式のドローンを2023夏から試験飛行させていた。それを実戦で試したのが2024-3であった。

 いま、国内の関係者は後悔している。有線式がこれほど有望だとは思わずに、開発資金の積極配分を怠ってしまったからだ。それで、ロシアに先を越されてしまった。

 ※「マシンビジョン」の熟成が早ければ、有線にする必要はなかったわけなので、この判断は、難しいところであった。こうしたことはありがちだ。「進化論」をよく勉強して、常に複数の馬に同時に賭けておいて、抜け出す馬は何かを適時に観察するしかない。

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 Gerry Doyle 記者による2024-12-21記事「Seven Chinese nationals tried to illegally enter Guam as U.S. tested missile, authorities say」。
    12月10日に新型レーダーを使ったABM実験がグァム基地でなされたのだが、これをスパイするためにサイパン島から船でやってきた10人の中共国籍人が不法侵入の現行犯で捕縛された。

 なお、ミサイル迎撃実験は成功だったという。

 ※ドイツのクリスマス市に乱入して5人を轢き殺し、200人を負傷させたサウジアラビア国籍の男は、みずからの本性をごまかすディスインフォメーションをあらかじめ撒き散らしており、それにドイツのメディアは絡め取られているという。SNSの指摘によればこうしたデタラメはすべて「Taqiyya」「Taqqiye」の実践なのだという(イスラム信者の間では、生存と安全のためになる嘘が許されてきた。英文ウィキによれば、たとえば他者の面前でほほえみながら、心の中で相手を呪っても可い)。サウジアラビア政府はこの男がテロを起こしかねないよという通知を三回、ドイツ政府に伝えていたのに、ドイツ司法は「ポリコレ警察活動」や「政治家へのネット誹謗の取り締まり」に忙しくて、スルーしていたともいう。

 ※リークアンユーがわれわれに警告していた。「多文化社会」ができてしまうと、そこで行なわれる選挙では、もはや、よりよい経済だとか社会だとかが焦点にならない。有権者はただひたすら、「人種」と「宗旨」が一致する候補に投票するだけだ――と。教訓。手遅れになる前に、ヨーロッパと中東の今の惨状を見ておき、ぜったいにその道は行くな。

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 APの2024-12-21記事「Ukrainian drones strike deep into Russian territory, hundreds of miles from the front line」。
  前線から1000km以上離れたカザン市(露領のタタルスタン州)の高層マンションに宇軍の特攻無人機が突っ込んで火災を起こさせた。

 無人機は8機飛来し、6機が住宅ビルに命中したと州知事は語った。他の1機は工場に突入。他の1機は撃墜したと。負傷者はゼロだそうである。