雑報によるとムスリム人口の少ない国はスロヴァキアの5千人、チェコ共和国の2万人、ポーランドの4万人、韓国の15万人。日本には20万人いるそうだ。

 Francis P. Sempa 記者による2025-1-3記事「Democrats Rewrite History to Praise Jimmy Carter」。
   カーターからレーガンへの遷移期、ポール・ニッツェ、ジーン・カークパトリック、ユージン・ロストウ、リチャード・パール、リチャード・パイプスらは「スクープ・ジャクソンに与する民主党員たち」と呼ばれていた。
 民主党の大物、ジャクソン上院議員は、正式には、ヘンリー・М・ジャクソンといい、西部ワシントン州の選出。※ボーイング社の牙城である。

 多年、上院の軍事委員会の重鎮だった。そして、「デタント」に大反対であった。

 このジャクソンが、レーガンの政権移行チームに加わり、カークパトリック、ロストウ、パール、エリオット・エイブラムズ、パイプス、ニッツェは皆、レーガンの国家安全保障チームに入ったのである。

 韓国から米軍の核兵器を引き払うように命令したのはカーター大統領である。カーターは、米軍の地上部隊を韓国からすべて撤収させる抱負も語った。カーターはそれについて一切、国防総省や議会の領袖たち、さらには韓国政府や日本政府とは相談をしていなかった。日本政府はショックを受けた。

 米軍の高級幹部、連邦議員たちが囂々たる批難を浴びせ、カーターは決心を撤回させられた。
 カーターが推進しようと願った「SALT II」条約の批准を、ジャクソン、モニハンらは拒んだ。

 イランの国王が窮地に陥ったとき、ブレジンスキーは、何とかしろと親分をせっついたのに、カーターは見殺しにした。カーター政権の国連大使、アンドリュー・ヤングは、ホメイニを聖人と呼んだ。

 カーターは冷戦の敗けコースに米国を引きずり込んでいたのであり、有権者はそこを嫌ってレーガンに全賭けした。

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 Thomas Newdick 記者による2025-1-3記事「Ukrainian Su-27 Flanker Pilot’s Rare Account Of The Changing Air War」。
   匿名で取材に応じた「スホイ27」のパイロット。2023-8に死んでいる「ジュース」とは別人。
 開戦してすぐ、キーウから歩いて「Zhytomyr」基地へ赴く必要があった。平服で。
 なんとその基地へは鉄道がつながっていなかったのだ。30マイルも歩いた。
 2022-2-25にさっそく出撃した。任務は首都防空。

 当初は、レーダーもミサイルも、ロシア空軍には劣っていると感じた。具体的には、露軍機を遠くから補足してその先回りをすることができず、よって、AAM発射のチャンスを一向に得られなかったのである。

 緒戦で彼が見た基地において15機くらい、フランカーは破壊されていたが、続々と、修理されて戻ってきた。
 「スホイ27」は、基地から基地をコンスタントに転々とし、それによって露軍からの対地ミサイル攻撃を受けないように気をつけていた。

 敵の「Su-34」や「Su-35」は、夜間に超低空を、ベラルーシからやってくる。

 機載レーダーの性能格差があるので、常に敵の方はこっちにAAMを先に発射できる。こっちはAAM使用レンジ内までそもそも近寄れない。

 全パイロットが、ひとばんに2回、離陸する。中には3回出撃する者も。これが連夜、続く。

 彼がある晩に体験したキツい空戦。1時間半のうちに、敵機からの6発のAAM、隣国領内からの2発のSAMをかわした。

 おそろしい体験を2022-3-1にした。ナビの機械が壊れてしまい、密雲と霧のため、彼自身も空間失調に陥った。方位も高度もわからない。それでもなんとか地上管制に誘導してもらって、遥か西の、予定外の基地に着陸したのだった。

 ロシア製のSAMはとにかくレンジが長いので、こっちの「スホイ27」で重力降下爆弾を落とすなどというミッションは考えられもせぬ。
 西側がスタンドオフ兵装をめぐんでくれたので、なんとか対地攻撃ができるようになった。

 さいしょに貰ったHARMはすばらしかった。9割が目標に命中した。

 500ポンドの JDAM-ER も、文句なしの優秀兵器。滑空爆弾なのだが、途中で迎撃されないしECMにも平気。

 SDB は最高である。空戦用の「スホイ27」にこいつは8発も積めるので。本格対地攻撃機に化ける。
 しかも JDAM-ER よりももっと遠くを狙える。

 SDBは露軍のSAM部隊を悩ます。そのレーダー反射は小さく、他の反射に紛れてしまう。宇軍はこの細身爆弾を多数一斉にリリースしてやることにより、ますます露軍の防空を悩ませてやることができる。

 SDBは厚さ6フィートの強化コンクリートを穿貫できる。古いロシアの思想では、航空爆弾は、精密さよりもイールドが重視されている。しかし現代は、それでは効率が悪い。

 実感としては、宇軍機の投下する兵装は85%が当たる。露軍機の爆弾は20%しか当たらない。ゆえに露軍機は、同じエリアに宇軍の10倍の爆弾を投下することによって、この不精密性を補っている。

 露軍機が投げてくる滑空爆弾は、最前線の宇軍歩兵にとっての悩ましい脅威だ。
 これをなんとかするために、「F-16」をウクライナへ渡せというコンセンサスが西側にできた。

 このパイロットいわく。宇空軍に、人は足りている。欲しいのはもっと大量の空対空ミサイルである、と。それで、露軍機の滑空爆弾を途中迎撃できる、と。

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 AFPの2025-1-3記事「US approves $3.6 bn missile sale to Japan」。
   金曜日に米政府発表。日本に360億ドル分の兵器を売る。目玉は、1200発のAMRAAM。

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 Sofiia Syngaivska 記者による2025-1-3記事「Germany Provides Ukraine with 420 Haenel HLR 338 Sniper Rifles in its Latest Aid Package」。
   ドイツはウクライナ軍のために、420梃の、最新の狙撃銃「Haenel HLR 338」を供与する。
 ボルトアクション+箱弾倉。
 専用の実包 31万4000発も。

 この銃は2023年にすでにドイツ連邦軍が採用している。
 トリガーは二段引き。
 トリガーの重さは射手が調節できる。

 ※奇妙きわまる「Go-Pro」のビデオがSNSにUpされている。これもロシアのフェイキーな演出ドラマである説に1円賭けるよ。

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 The Maritime Executive の2025-1-2記事「Ammonium Nitrate Cargo Arrives in Africa Ending Panic Over “Bomb Ship”」。
   硝酸アンモニウム肥料2万トンを積載した「爆弾貨物船」がアフリカのコートジボワール(象牙海岸の仏語読み)に到着し、欧州沿岸国の恐怖は去った。

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 MJ Augustine Vinod 記者による2024-12-29記事「South Korea Air Crash: Controlled Gear-Up Landing Not Attempted! Did Jeju Air Flight Lose Communication With ATC?」。
   韓国の不時着機が脚を出してないのは謎というしかない。
 それは手動でも出せるような仕組みなのである。
 コクピット内にマニュアルレバーがあり、それが脚の格納ロックを解除する。すると脚は、重力によって下に降り、伸びきったところでメカニカル・ロックがかかるようになっている。そこから勝手に引っ込むことはない。着陸衝撃でも引っ込んだりはせぬ。

 まったく脚が出せない状態での胴体着陸も、ちゃんとマニュアルがあって、機長と空港は訓練済みのはずだ。
 地上では、泡消火剤を散布する。それによって「火花」が出るのを抑制するためである。
 消防車と救急車は、滑走路に沿って、あらかじめ決められた配置につく。

 韓国の2216便の不時着ビデオからは、そのような事前の行動がなにひとつ看取できない。

 脚が収納された姿勢で着陸態勢に入れば、コクピット内には激しいアラームが鳴り響くはずだ。なぜそれを無視した?

 機械音声でも「トゥー・ロウ! ギア!(低すぎる。足を出せ)」または「地面だ! 上昇せよ!(テライン、プル・アップ)」と警告されたはずなのである。

 バードストライクが高度500フィート以上で起きることはめったにない。
 高度500フィートでは、もうすでに旅客機は脚を下ろしていなかったらおかしい。

 ※この事故と同じくらい不可解なのが、そもそもなぜ日銕重役会はUSスチールを買収できると考えたのか? 米政府の立場になって考えてみよう。この重役会の内部に中共の工作員から指令を受けたり、中共から影響を蒙ったり、過去に腐れ縁を構築した者がいないかどうか、当然に調べるよね。そして、遂に疑いは晴れなかったのである。買収が成功しても失敗しても、中共は得をする。日米同盟を動揺させる宣伝ができるからだ。

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 Ashish Dangwal 記者による2025-1-3記事「After F-16 Shootdown Of Turkish UAV, Now U.S. Ally ‘Hunts Downs’ Bayraktar TB2 Drone」。
  米国が後援するシリアのSDFが、トルコ軍の「ТB2」を撃墜したそうだ。ラッカの北郊で。1月1日に。

 このТB2は、クルド部隊を狙っていた。クルド部隊は米軍の近くにいることによってトルコ軍からの爆撃を回避しようとする。
 2023-10には、米軍のF-16が、トルコの無人機「アンカ-S」(ТB2より大型)を撃墜している。このときも無人機は、米軍ではなくクルド部隊を狙っていたのだろう。

 ※困ったもんだ。