米領のプエルトリコで続いていた大停電は、水曜午後までに概ね、復旧した。

 ストラテジーペイジの 2025-1-4記事。
   19世紀、化学肥料の知見が深まり、アンモニアと窒素をベースにした化学肥料の製造工業が、食糧生産を倍増させてきた。
 この肥料工業には、ひとつの弱点がある。世界にはたった500のアンモニア製造工場しかないのだ。
 そのため、もしアンモニア製造工場がテロ攻撃や爆撃を蒙ると、直接に、食糧生産量は影響を受ける。

 じっさいにそれを試した国はないが、各国軍は計画だけはしているだろう。

 WWII後に、USSBSがドイツに対する戦略爆撃の効果を調べた。
 彼らはひとつのヒントを得た。発電所の設備機械は、破壊されると修理に何か月もかかる。そのスペア部品を平時からいくつも用意してあるような国はない。だから連合軍は、対独爆撃するさいには、まずそこを狙うべきであったと。

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 Defense Express の2025-1-3記事「russians Strike Kyiv With a New Shahed-136 Containing “Parts For Agriculture”」。
   受信パターン制御アンテナ(controlled reception pattern antenna、CRPA)は、西側からロシアへ輸出できない技術のひとつ。アレイ・アンテナの一種。たとえばGPSなどのGNSS信号を受信するときに、スプーフィングを受けないで済む。
 イランやロシアは独自のCRPAを設計しているが、1-1にキーウに襲来したシャヘド型自爆ドローンについていたものは、これまでにない新顔だった。残骸調査で判明した。

 白い円盤ケースの内部に、8個のアンテナが円環状に配されている。それが主翼右側の上面に取り付けられていた。
 どうも、農作業を精密に実行するための、民生用のCRPAを、流用したらしい。