AFPの2025-1-6記事「Blinken says Russia plans to share advanced satellite tech with N. Korea」。
また、ロシア政府が北鮮政府を公式に「核武装国」として認定することも、見返りになるだろうという。
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Keith D. Dickson, Yurij Holowinsky 記者による2024-12-29記事「An Open Letter to Special Envoy for Ukraine and Russia General Keith Kellogg: The Strategic Realities of the War in Ukraine」。
プーチンとの間のどのような休戦合意も、テンポラルな意味しかない。3年もすれば、あやつはふたたび侵略戦争をおっ始める。よって西側は、もしも休戦が成立したならば、その3年間を無駄にせず、次の防衛作戦のための軍備をロシア以上に拡充して、あやつの次の奇襲を待たなければならない。
その3年間にウクライナに弱い政治リーダーがいてはならない。だからNATOは、休戦成立後に、ゼレンスキーの後釜に誰が座るのかに、関心を持たねばならない。そいつはロシアの手先であってはならない。
1994の露米英3ヵ国合同声明は、プーチンのクリミア切り取りによって、反故になった。ウクライナは、核を放棄したことによって、プーチンからの侵略を招いた。今のウクライナには核武装の権利がある。
西側諸国による対露経済制裁は、ロシアが2014の侵略地をすべて返還しない限りは、対露交渉の経過がどう展開しようとも、ひきつづいて維持しなければいけない。
ゼレンスキーは、失地については、それは本体を生かすために切除した腫瘍だった、と思って、諦めるべし。
この割譲領土が、ロシアにとって負債であり続けるように、しなければならない。そこが生産的な地域となることを許してはならない。※だったらクリミア半島の全周を、今から沈底機雷だらけにすることだ。ロシア単独の掃海では、安全化までに10年以上かかる。
休戦後のウクライナ空軍には、F-35を与えるべきである。また、フランス式の核武装を許すべきである。もちろん弾道ミサイルとともに。
NATO条約加盟国ではないが、訓練も装備も、NATOと共通化する。NATO演習には、ウクライナ軍も参加させる。
休戦条約においては、ウクライナはNATOに加盟させないと約束して可い。しかし将来のウクライナ軍の規模・装備内容について、いかなる制約も課させてはならない。
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Defense Express の2025-1-7記事「North Korean 170mm Koksan Self-Propelled Guns Reach russia-Ukraine War Frontline」。
ロシアは北朝鮮から「М-1989 コクサン」自走砲を昨年10月に受領していた。それがいよいよウクライナ戦線に出てきた。
カタログスペックでは、ロケットアシスト弾の射程は60kmに達する。普通弾だと40km。
「コクサン」が露領内を自走している写真は2024-11にリリースされた。
そして2025-1-7に、それが最前線に出ていると称する動画がSNSにUpされた。
ただし、撮影された場所も日付も、謎である。
ドイツ製の「PzH 2000」は、普通の155ミリ砲弾弾で47km、ロケットアシスト弾で67km、飛ばせる。それも、毎分10発、可能である。コクサンは、毎分2発が限度。
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Steve Klinsky 記者による2025-1-6記事「Soaring Tuition is Making College Unaffordable. We Can Fix This」。.
いまや、米国内で大学生生活を送ると、1年間に3万8000ドルかかる。平均して。
2005年と比較すると、授業料は2倍になった。
生涯収入で比較すると、大卒は、高卒よりも86%、よけいに稼げる。そのかわり、卒業後に、数年から数十年間も、借金(学生ローン)の返済を続けなくてはならぬ。
アメリカの大卒者が抱えている学生ローンの総額は1兆7000億ドルである。
多くの若い人が、大学進学はやめようと判断するようになった。借金を返す自信がないので。
300年近くも前に、ベンジャミン・フランクリンが、合衆国の最初の公共図書館を創立した。
図書館は、大学の機能を一部分、分担できるのである。
今日では、図書館は、オンラインの空間に構築できる。
学部の「オンライン・コース」を、本式の「試験」と組み合わせ、その試験に合格すれば、それを、リアルの大学の卒業単位として通用させ得る――という新制度が、前々から提案されている。良いアイディアなのに、なぜか、いっこうに、これが実現しない。
トランプは「アメリカン・アカデミー」なる新大学を提唱している。授業料無料の、オンライン大学だ。
じつは、「Khan Academy」という、無料のオンライン大学校が、十年以上前から、あるにはある。しかしこの機関が認定する単位は、ふつうの大学や高専の単位としては公的に認められていない。だから、その履修生に対して、企業の雇い主は、高卒相当の給料しか払う必要がない。
記者らは「ModernStates.org」を立ち上げている。
デジタル・ライブラリーであるとともに、大学教養課程の32コースを用意している。
コースはオープンであり、誰でも無料で聴講が可能。
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JAMEY KEATEN and VANESSA GERA 記者による2025-1-7記事「Donald Trump Jr. arrives in Greenland with a message from his dad: ‘We’re going to treat you well’」。
トランプの長男がグリーンランドを訪れ、親父からのメッセージを伝えた。半日だけの訪問。
グリーンランド政府は、これを公人の公式訪問としては扱っていない。同地の議会議員たちは、会わない。
グリーンランドには、イヌイット族ら5万6000人が定住している。デンマークの自治領。
外交と国防はコペンハーゲンが仕切る。
イヌイットはデンマークからの独立を望んでいる。しかし米国に帰属したいとは思っていない。
デンマークには他にも、自力で防衛できっこない、目立った飛び領地があり、そのひとつは、アイスランドとスコットランドの中間にある「フェロー諸島」。
トランプは一期目の2019にもグリーンランド買収を公言し、それをデンマーク首相からぴしゃりとはねつけられたので、同年8月のデンマーク訪問を取り止めている。
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ストラテジーペイジの2025-1-7記事。
昨年末に中共は4万1000トンの『Type 076』LHDを進水させた。ヘリコプター空母であり、強襲揚陸艦である。
この型は起工からしばらく、「ドローン空母」になるのではないかと、誤解されていた。そうはならなかった。
大型無人機用にカタパルトを設けている。
陸戦隊は1200人、収容する。
車両は、数十台。
有人ヘリコプターは、24機。
ホバークラフトは2杯。
艦は259m×50m。
防空用30mmガトリング砲は3基。CIWS である。
3基の「HHQ-10」 SAMラーンチャーも。
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AFPの2025-1-6記事「Controversy in Italy over potential deal with Musk’s SpaceX」。
イタリアの首相は公式に否定しているが、イーロン・マスクの「スペースX」とイタリア政府は、サイバーセキュリティこみの通信環境構築の契約を結んだのではないかというルーモアがしきりである。
『ブルームバーグ』によると、15億ドル規模の商談だという。
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Svetlana Shcherbak 記者による2025-1-7記事「How Does russia’s Automatic Evasion System for UAVs Work, and Is It Effective?」。
ロシアの「Zala」UAVに、後方から接近する他のUAVを感知すると、自動的にバンクして降下&コース変更するアルゴリズムが搭載されている証拠のビデオがSNSに出た。ウクライナ軍のオペレーターは、三度目に、より急角度の高速降下で激突することにより、「Zala」が自動回避する余地を与えずに、体当たりで撃墜した。
露軍の偵察用固定翼無人機には、後ろ向きに、後上方警戒専用の広角レンズが追加されている。
いまや「マシン・ビジョン」は、衝突回避機動のためにも、普通に役立てられている。
※昆虫のトンボは、真下から急上昇して蚊を捕食する。対UAV迎撃用の無人「と号」機も、そうなって行くのではないか?
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「mil.in.ua」の2025-1-7記事「Ukrainian F-16 shot down six cruise missiles」。
ウクライナ空軍の1機のF-16が、いちどのミッション中に、ロシアの巡航ミサイルを6発、撃墜した。
昨年の12月13日のこと。
4発はAAMで墜とし、2発はバルカン砲で墜とした。
AAMは、AMRAAMとサイドワインダーが2発ずつである。
ロシア軍は周到にも、同時に8発の巡航ミサイルを放ったので、2発は撃ち漏らした。
迎撃のF-16とスホイ27は、地上からの指揮管制によって、あちこちに移動した。
ウクライナ軍パイロットは、実機での機関砲射撃の経験は無かったが、いきなり本番で、それを成功させた。もちろん、シミュレーターでは、やっていた。
ロシア軍は、2発の巡航ミサイルを、至近間隔で並走させるように飛ばしてくる。それによって地上の防空レーダーからは、1発だけが飛んでくるように見えるのだという。パイロットは、それをその目で確認した。