人質と交換で釈放された2人のハマスが、ガザへは戻りたくない、イスラエルの刑務所の中の方がいい、と言ってバスに乗るのを拒否。結局1名は説得され、もう1名は別な囚人に交替した。

 The Moscow Times の2025-1-25記事「「Major Russian Microchip Factory Halts Production After Ukrainian Drone Strikes」。
  ブリヤンスクにあるマイクロチップ工場「Kremniy El」に24日夜、ウクライナの無人機×6機が突っ込み、操業停止状態に。
 死傷者はいなかったが、工場に給電する系統が破壊された。

 この現場からウクライナ国境までは100kmの距離である。

 攻撃された半導体工場は、従業員1700人で、ロシア国内では最王手のひとつ。年商3970万ドルくらい。
 製造品の94%は、ロシア国防省に買い取られていた。

 各種の対地攻撃用ミサイルの誘導回路に使われるチップゆえ、開戦いらい2度、すでに宇軍はこの工場をドローンで空襲していた。

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 Jacob R. Bright 記者による2025-1記事「Theory to Reality: Defensive Operations Confirm Clausewitz’s Theory」。
   記者は現役空軍中佐で、戦略体制分析担当。記事は『軍事戦略雑誌』10巻1号への寄稿である。

 クラウゼヴィッツは、《陣地防御は陣地攻撃よりも強い》という一般原則を指摘した。中佐は、それは今次ウクライナ戦争でも再確認されたという。

 ※クラウゼヴィッツがワーテルロー戦に参加したと記者が冒頭で書いているので確認のために検索したら、クラウゼヴィッツが同会戦について、ああすればよかった、こうすればよかったとナポレオンとウェリントンについて批評しているエッセイがあったのだと知った。最近それが初めて英訳されて刊行されたようである。たぶんこの空軍中佐もその本を読んだのだろう。ウェリントンはクラウゼヴィッツからその草稿を見せられたが返事をせず、のみならず自分には何の失敗もなかったという歴史修飾に終生、汲々とし、おかげで彼の死後も名誉に傷はつかなかったそうである。

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 Riko Seibo 記者による2025-1-24記事「Development of a 2-liter ammonia fueled engine」。
   アンモニアを燃料とし、二酸化炭素を出さない、排気量2リッターの内燃機関を、韓国の機械&素材研究所KIMMが開発したという。発電機用だという。

 アンモニアをシリンダー内に直接噴射する。これは世界初だという。
 ヒュンダイ自動車とキアが協力。