輸出の75%が米国向けであるカナダができる対抗措置は、フロリダ産オレンジジュースやケンタッキー産バーボンへの選択課税くらいだという。

 BBCによると米国が輸入している原油の60%はカナダ産。また西部国境の州はカナダから電力を買っている。

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 Geoff Ziezulewicz, Howard Altman 記者による2025-1-31記事「Ex-Military Helicopter Pilots Explain The Challenges Of Flying Over The Capital」。
  水曜夜のD.C.上空の大惨事。
 陸軍のヘリコプターはUH-60で、3人乗っていた。
 旅客機はボンバルディアCRJ700リジョナルジェットでPSA航空が運行。64人が乗っていた。便名は「5342」便である。ロナルドレーガン空港の「滑走路33」(南東からアプローチして北西向きに着陸)に近づいていた。
 空中衝突は現地の夜9時前に起きた。低空だったのでアッというまにポトマック川に墜落。

 マイケル・カンダース博士は、元空軍と海軍でヘリコプターを操縦し、その後、民航旅客機のパイロットに転じた。ヘリでも旅客機でも、何度もD.C.上空を飛んでいる証人だ。今はNY州の大学の教授。
 カンダースいわく。ヘリは必ずポトマック川に沿って飛ばねばならない。その高度制限は200フィートのはずである。

 事故を調査している機関は未だに、今回の衝突が起きた高度を公表していない。

 退役した海兵隊の「CH-53E」パイロットで、オバマ大統領を運んだこともあるトム・ロンゴの証言。
 D.C.でのヘリ飛行ルートは、ジェット機の下になるように定められている。それを守っていれば、高度差があるから、ジェット機との空中衝突は起きない。

 旅客機は空港に近づくにつれて高度を下げるのだが、もちろんそれも考えられていて、着陸進入中の旅客機とヘリがもし平面座標上でクロスしても、立体座標上はヘリの方が必ず低いところに位置するゆえ、空中衝突は起きないはずなのである。

 現時点でのカンダースの考え。ヘリのパイロットが、守るべき大原則に従っていなかった。すなわち、「周りを見て、衝突を避けろ」という大原則だ。

 ただ、夜間飛行ではこれは難題だ。パイロットの眼には、他機の「光源」が見える。しかし、目視だけでは、その移動速度や進行方向は、よく分からないのである。時には地上の光源と錯覚もする。

 旅客機のコクピットにはTCASというディスプレイが搭載されている。ヘリの方にはADS-B(自動監視放送)というディスプレイがある。どちらも衝突予防のためにある。しかしそれらの表示は、直接の目視と比べて、わずかにディレイがある。だからこそパイロットは、常に四周を肉眼で見張っていなくてはならないのだ。

 もし事故機のパイロットが、ディスプレイにばかり集中していたとしたら? あり得ることである。

 カンダースいわく。それでも、高度200フィート以下を保つというのは事故防止上の基本中の基本。それが難しいというヘリパイがもしいたら、ライセンスを剥奪されるであろう。

 ロンゴーいわく。ヘリで編隊飛行するときは、最後尾の機長が、編隊の高度が高くなり過ぎないように、しょっちゅう、先頭機の機長に向かって無線で指示を出さねばならない。

 ブラックホークの操縦者がナイト・ヴィジョン・ゴーグルをかけていたのかどうか、それもハツキリしない。NVGの視野は、前方40度ほどである。つまり、裸眼よりも狭窄する。

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 Sasha Stone 記者による2025-1-31記事「What Really Bothers Them About Tulsi Gabbard」。
   トゥルシ・ガバードは2020にディベートでカマラ・ハリスの化けの皮を剥いだ。
 ガバードは他方で、エドワード・スノーデンを「反逆者」と呼ぶことを拒否する。「法律を破った」とだけ表現する。
 「反逆者」とは、ローゼンバーグ夫妻のような類を言うのである。

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 Lorenzo Williams 記者による2025-1-31記事「NDIA POLICY POINTS: How to Best Support Special Operations Forces」。
   特殊作戦には5つの原則がある。人はハードウェアより貴重。質は量に勝る。特殊部隊員は大量育成できない。危機が発生した後から特殊部隊を創造しようとしても間に合わない。特殊作戦は常備軍によって支援されないと機能しない。

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 「mil.in.ua」の2025-1-31記事「Russia Deceitfully Recruits Foreigners to Produce Shahed Drones」。
  ロシアはタタルスタン州のアラブガという経済特区にて、「シャヘド136」を組み立ているのだが、工員が足らず、困っている。
 それで、外国人を大募集している。特にアゼルバイジャンで。

 月給は1000ドルだそうである。

 「ゲラン-2」のGNSS受信システムは、2024-11に新型になり、改善されたという。
 またその弾頭には、サーモバリックが使われるようになってもいる。

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 Madeleine P.記者による2025-1-30記事「New 3D Printed Helmet Suspension System for Military and Law Enforcement」。
  3Dプリンターを使えば、ユーザーの頭のカタチにフィットしたヘルメットができるという話は2005年からあるのだが、次々と現実になりつつある。アメフト用、オートバイのライダー用、そして軍用。
 このほど、ヘルメットの外殻だけでなく、インナーのサスペンションにも3Dプリント技術が適用された。

 ※泡並の軽さでスチールよりも靭強な柔軟素材をトロント大学では創り出したとも報道されている。