無人機からの偵察ビデオによると、露軍は数千の戦死体をロシア本国へ戻さずに、ブルドーザーで現地の集合穽に土葬している。遺族に「行方不明」と説明して、正当なカネの支払いを節約する気らしい。

 David W. Wise 記者による2025-2-3記事「Shifting Sands at Diego Garcia」。
   ディエゴ・ガルシア基地は、面積17平方マイルの環礁。インド洋のチャゴス列島の一部分である。
 米海軍と米空軍が好き勝手に使っているのだが、ほんらいは英国領。しかし英政府はその領土主権を、モーリシャスに譲ってしまった。

 島には米軍と軍属が4000人も暮らしている。上水は、工場で毎日120万ガロン、造水して給水されている。
 太平洋でグァムが果たしている役割を、インド洋ではディエゴガルシアが果たしている。

 チャゴス諸島は、初期にはフランス植民地だった。アフリカとインドから労働力が移入された。しかし農業は、うまくいかなかった。
 ナポレオン戦争後の1814に仏領モーリシャスは「パリ条約」の結果として英領に移管させられた。

 1965に独立ムーブメント。
 英政府はチャゴス諸島を、モーリシャスと「BIOT=英領インド洋領土」に分割した。
 英領部分では、冷戦中に基地造成のために住民を他島へ立ち退かせ、いくばくかの補償金が支払われている。

 モーリシャスは1968に正式独立。そのときいらい、モーリシャス政府は、チャゴス諸島の分離と住民強制排除は違法であると唱え続けている。

 2019にICJが裁定。1965にモーリシャスが独立に動いていたときにチャゴスを分離させた英国の流儀は違法であると。
 国連総会や、国際海洋法会議も、それを支持し、英政府はチャゴスから出ていけと勧奨した。

 2024に英国にスターマー内閣ができて、話は急速に展開した。領土は返す。住民も戻って可いが、基地機能は英米が99年、租借するという。

 ボリス・ジョンソンらは大反対。なぜならモーリシャスが中共に取り込まれるのが眼に見えているから。
 トランプ=ルビオのコンビも、この決定は脅威だと評している。

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 ストラテジーペイジの2025-2-3記事。
   フーシは過去6ヵ月間、中共船以外の艦船がスエズ運河を通れないようにしようと試みていた。
 しかし、しばしば間違えて中共の商船も攻撃してしまった。

 紅海を北上しようとする艦船は2023後半いらい、フーシから攻撃を受け続けている。
 これまで200隻くらいが攻撃され、そのうちの20%が損傷を受けた。

 また、「МQ-9 リーパー」はフーシによってすでに14機も撃墜されている。

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 Erin Banco, Anastasiia Malenko, Mike Stone and Mari Saito 記者による2025-2-3記事「Biden administration slowed Ukraine arms shipments until his term was nearly done」。
   2024末頃、露軍は3日毎にマンハッタンと同じ面積の土地をウクライナから奪い続けていた。