AFP の2025-2-21記事「Belarus leader says US trying to pit Russia against China」。
ルカシェンコは金曜日に、国営ウェブサイトに演説文を掲載させた。いわく。合衆国は露支のあいだに楔を打ち込もうとしていたと。
いわく。米国は、ロシア人を中国人と戦わせたいのだ。ロシアはこの策略に乗せられてはならぬ。
ルカシェンコが2020のインチキ選挙で大統領になる前、ベラルーシはEUに対する主要な「肥料」の輸出国だった。もしウクライナの戦争が終わったら、それを復活させたい、というのが、彼の儚い希望だ。
※誰も関心を持っていないこの禿茶瓶による出しゃばりな言及(もちろん大きな真相を韜晦するため)から、却って世間は裏の構図を察してしまう。かつてロナルド・レーガンはじぶんの2任期のうちにソ連を打倒すると心に決め、それを実現させた。トランプは、レーガン(とその流れの共和党内政治エリートたち)よりじぶんが偉いのだと国史に刻ませるために、じぶんの残り1任期のうちに中共体制を転覆させてみせたいのだろう。プー之介は、トランプがそう考えるように、周到に煽ってきた。
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Idrees Ali and Phil Stewart 記者による2025-2-23記事「’He’s a real general’: How Trump chose Dan Caine to be top US military officer」。
金曜日夜にトランプが次の統合参謀本部議長として推挽した、退役空軍中将のダン・カイン。トランプは2018にイラクを訪問したときに、初めてカインに会った。
F-16パイロット出身のカインは、そのとき対「IS」の特殊作戦部隊の副司令官であった。カインは「1週間で連中は壊滅しますよ」と請け合った。これは2019にトランプ自身が保守政治カンファレンスにて語っている逸話。
このときカインは格納庫の中で「MAGA」帽子を被って、初対面のトランプを迎えたのだという。
トランプは、テレビで何かを解説するようなプロ軍人ではなく、じっさいに爆撃作戦を陣頭指揮してくれるような将軍を、配下に抱えたい。トランプは一貫してカインを気に入っていた。
軍を退役しているカインは、三つの投資会社に在籍している。
カインの父親も戦闘機パイロットだった。
ペンタゴンにジェット旅客機が突っ込んだ2001-9-11、彼はDC上空をF-16で警備飛行しろと命じられている。
2800時間もF-16で飛んでいる。ほとんど、国策を左右するような政治的主流ポストには就いていない。
退役したのは昨年。
2018~2019にトランプから知ってもらえたのは、幸運だった。
カインはノンポリ軍人である。軍全体をノンポリにしておくことが、彼の使命なのだろう。
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Mike Williams 記者による2025-2-21記事「Trump is using tariffs as a blunt-force tool. It won’t work」。
トランプが2018に鉄鋼に関税をかけたとき、カナダやメキシコは報復関税を課したので、2018から2020のあいだに米国からの鉄鋼輸出が25%減った。
関税は、世の中の景気を悪くし、必要な投資を鈍らせる。米国内のスチール産業は、二酸化炭素を出さない最新鋭の鉄鉱石精錬法を早く確立して世界的な競争力を再獲得する必要に迫られているのに、その投資が、不可能になってしまう。
だから連邦政府は、関税と投資補助を連動させる必要がある。すなわち外国からの鉄鋼製品の輸入にかけた関税からの収入を、米国内でこれから最新鋭の高炉を建設しようという鉄鋼メーカへの補助金としてストレートに流し込む。そういう仕組みをつくってやってこそ、関税はプラスに生かされる。
また、連邦政府の発注する公共事業には「クリーンな鉄鋼」しか使ってはいけないことにする。こうすれば中共製の二酸化炭素まみれの鉄鋼は排除され、米国内で新しく投資された、環境にクリーンな高炉で生産された鉄鋼だけが、政府によって買い上げられることになる。「Buy・アメリカ」ではなく「Buy・クリーン」が肝要だ。
トランプがやっていることは Jenga ゲームそのものだ。積み木タワーを高くするのに、タワーの下の方の積み木を一個一個引き抜いて、屋上へ載せていく。そんなやり方では、タワーはすぐに崩壊するだろう。
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Niall Ferguson 記者による2025-2-22記事「Debt Has Always Been the Ruin of Great Powers. Is the U.S. Next?」。
1767年にスコットランドのアダム・ファーガソンは『Essay on the History of Civil Society』を著し、公債(特に戦時国債)を発行しすぎるとどうなるかを考察した。
過剰な国債は、今の大臣たちが死んだあとに償還の難題を未来政府に負わせるスキーム。財政モラルはふっとんでしまう。
経済学者たちにとっての関心。国家の債務はどこまでならば「多すぎない」と言えるのか。
ファーガソンは、その基準を、「国家安全保障」との関係に、求めた。
毎年の、国防費の支出額を、国の債務返済額(debt service)が越えたら、それはアカン、とファーガソンは結論した。
じつは合衆国がこのファーガソンの基準を初めて踰えたのは、昨年である。
2024年度の、国防支出と、国防関係の投資、合わせた額が、1兆1070億ドルであった。それに対して連邦が支払った債務返済額は1兆1240億ドルであった。
連邦議会予算局の集計によれば、2024年度に米国は、GDPの2.9%を(やや狭義の)国防費として使った。それに対して連邦が支払った国債の利払いはGDPの3.1%だという。
このような事態は、かつてなかった。
1962年から1989年まで、つまり対ソの冷戦中、米国は平均してGDPの6.4%を軍事費に充てたものだが、他方で国債の利子返済は平均してGDPの1.8%に抑制されていたのだ。
人々が考える以上に、アメリカの財政は、危うくなっていたのである。
予算局の予想では、2049年までに、政府の利払いはGDPの4.9%にもなるであろう。
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Robert Kuttner 記者による2025-2-21記事「Why Hochul Did Not Remove Adams」。
NY州知事のキャシー・ホーコルは、NYCの腐敗市長エリック・アダムズをトランプが刑事訴追から守ろうとしているスキャンダルについて、懸念を表明した。
月曜日、NYCの4人の副市長が抗議辞任している。トランプは連邦の司法長官に命じて、アダムズの汚職の捜査を打ち切らせた。その見返りとしてアダムズは、トランプをいろいろと助けるのだという話。
たとえば、南米からの不法移民のアジトを司法省が急襲して強制送還措置を図る、その活動に、アダムズ市長は全面的に協力するという。
ホーコル知事には、アダムズを市長職から追放する権能がある。だが、そうしないようだ。
木曜日、ホーコルは、アダムズを馘にしないと声明した。
じつは、2021年に性犯罪嫌疑で知事を辞めさせられたアンドリュー・クオモ(67)が、2025のNYC市長選に出るのではないかと噂されている。
すでにクオモは、以前のNY州会計監査役で、NYCの大物黒人政治家のカール・マコールに接近している。
クオモはトランプの盟友である。
クオモが排除されたおかげで棚ぼた式に知事になれたホーコル〔とうぜん、反トランプ〕としては、この先、クオモにNYC市長になられたんでは、憂鬱度Maxである。
つまりホーコルとしては、アダムズに2025市長選挙に出てもらった方が、好都合だ。すくなくともアダムズは、クオモの票を削り取ってくれるはずだから。
NY州の仕組みは独特だ。もしアダムズが3月28日より前に辞任すると、80日以内に超党派の一発特別選挙が実施され、今の助役(正確には「市政監督官」。NYCのみの制度)のジュマーン・ウィリアムズが襲うだろう。
しかしアダムズがその椅子に3月28日を越えてしがみついていれば、ウィリアムズのことは忘れて可い。6月にふつうに党別の市長予備選がなされ、11月に本投票で勝負が決まる。ウィリアムズ(48)は、正式の市長選挙には興味がないと言明している。かわりに、ウィリアムズの友人のブラッド・ランダー(55)が立候補する。
ランダーは、進歩派〔つまり反トランプ〕として広い支持を集められる。そして、白人である。
州議会上院にブルックリンから選ばれて議員になっている、アフロヒスパニック系のゼルノル・マイリー(38)も、反警察の政治家として、市長選に出るかもしれない。
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ストラテジーペイジの2025-2-22記事。
げんざい中共の造船所が、世界のコンテナ船の7割を建造している。
最大のフネだと長さ400m、載貨重量25万トンにもなる。ニミッツ級の核動力空母でも長さ400mもないのである。
巨大コンテナ船は、50人未満の人員しか、乗せない。空母には5000人も乗っている。
世界最多の、コンテナ船所有会社は、中共の国有企業 COSCO である。
400隻近い、「24,000 TEU」相当のコンテナ船を、もっている。
それらの船舶は有事には、軍用に供される。
中共は効率化を追求し、もっと巨大な「32,000 TEU」級のコンテナ船の建造を計画している。
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Defense Express の2025-2-22記事「Ukrainian Trembita Cruise Missile Worth $4,000 Presented in Kyiv」。
2023年から開発してきた、パルスジェット・エンジンを背負わせた巡航ミサイル「トレムビタ」がようやく人前でデモできるくらいに仕上がった。
これを開発したのは「PARS」という有志チーム。
製品は2タイプあり、ひとつはサーモバリック弾頭付き。もうひとつは完全なデコイで、露軍の高額なSAMを吸引するのが任務。
単価は4000ドルと、激安である。これはデコイ型だが、おそらく世界一、安い。
攻撃型だと、どうしても1万4000ドルになるという。
全重、100kg。サーモバリック弾頭は20~30kg。レンジを延ばしたければ、弾頭は軽くする。
最大レンジは150km。
飛翔速度は400km/時である。
パルスジェットはエンジン外套から顕著な熱線を輻射するので、SAMからは簡単に狙われてしまう。騒音もとてつもない。
射出は簡易カタパルト+固体ロケット・ブースター。
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「mil.in.ua」の2025-2-22記事「General David Petraeus: What Ukraine Has Done in These Circumstances Is Nothing Short of Miracles」。
キーウの安全保障フォーラムにデビッド・ペトレイアス大将が出席して語った。
いわく。
海軍を有していないウクライナが、ロシアの黒海艦隊の三分の一を消滅させてしまった。セバストポリには軍艦旗を掲げたフネが1隻もいなくなった。
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「mil.in.ua」の2025-2-22記事「PARS Presents Chumak 120mm Towed Mortar」。
ウクライナが国内で開発してきた「Chumak」という 120mm 迫撃砲。被牽引トレーラーに載った姿で、そのまま発射できる。
陣地進入後、発射態勢にするのには、1分かからない。射撃諸元はオートマチックに30秒で反映される。
光学照準では、迫撃砲に6ミルの方位誤差ができるが、この新製品は、ゼロだという。