Michael Lind 記者による2025-3-3記事「The roots of Trump’s realpolitik Uncle Sam always drives a hard bargain」。
セオドア・ローズヴェルトは、1905に日露戦争を終わらせるポーツマス会議条約において、朝鮮半島、南満州、樺太を日本の「影響圏」だと承認することにより、地域の「バランス・オブ・パワー」が安定的に維持されると判断した。
TRは1906にノーベル平和賞を貰ったのだが、そのときの講演でこう言っている。ロシアと日本という2大強国のあいだのこのたびの「平和」の枠組みは、もしそれが破られようとした場合に、他方の陣営の実力による「阻止強制」がなされることが予定されているので、実現するのである、と。
※つまり、朝鮮、満州、樺太が日本領でないならば、ロシアがそこに出てくるので、北東アジアの平和はありえなくなる、と認定していたのである。
ウッドロー・ウィルソンが国際聯盟を思いついたとき、腹心のエドワード・ハウス大佐に骨子を考えさせた。ハウスはこう示唆した。現実世界では、強大国だけが平和を強制できます、と。連盟を、小国が大国に注文をつける会議にするなら、それは失敗が約束されていると。
ハウスは当時の日記に書いている。弱小国は、強大国に平和を強制することができない。理想主義はこんな現実の世界を認めようとしないために、むしろリベラリストが現実世界に害を為すことが多いのである、と。
上院議員のヘンリー・キャボット・ロッジ(マサチューセッツ州選出)は、対独を目的とした米英仏からなる3国同盟が、いちばん現実的だろうと言っていた。しかし彼のような現実思考は、世論に歓迎されなかった。
南北戦争中、リンカーンは、NY港にロシア艦隊を訪問させて、露軍水兵に市中を示威行進させた。英国が南部を応援していたので、それに対抗させたのである。
リンカーンの後釜のアンドリュー・ジョンソンは、ご挨拶としてバルト海のクロンシュタット軍港に米艦隊を派遣し、21発の礼砲を放たせた。
ジョンソン政権の国務長官のウィリアム・シウォードは、ロシアからアラスカを買った。両国の思惑は、そうしないと英国がアラスカを奪ってしまうだろうと懸念し、それを予防するために、体力のある米国に、アラスカを委ねたのである。
1946にトルーマンは、ロシアが占領する前にデンマークからグリーンランドを手に入れようとしたが、そっちの交渉は失敗した。1955に統合幕僚会議議長はアイゼンハワーに、グリーンランド買収を急かした。
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Maki Shiraki 記者による2025-3-4記事「Exclusive: Honda to produce next Civic in Indiana, not Mexico, due to US tariffs, sources say」。
ホンダは、次の「シヴィック」を、メキシコではなく、インディアナ州の工場で製造する。年産21万台。
製造開始は2028年5月になるだろう。
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The Maritime Executive の2025-3-3記事「Polish Researchers Detect Ship-Based GPS Jammers in Baltic Sea」。
強力な妨害電波発生装置を積んだロシアの工作船がバルト海上でGPSなどGNSSを攪乱している。
これまではカリニングラードの陸地でやっていたが、それではグダニスクまでしか妨害ができず、バルト海のシーレーン全域をカバーできなかった。
シャドウ・フリートの動きもこれによって隠蔽されるとロシアは期待している。