ルーマニア政府は、ロシア大使館附武官とその副官を、ペルソンノングラタとして国外退去するよう求めた。こやつらはルーマニアの選挙に干渉した。

 Seth Robson 記者による2025-3-5記事「Beach experiment in offloading Marine gear in Japan falls short」。
   海兵隊が新型の揚陸艇を使って、2月27日に沼津海岸にビーチングして荷卸ろしにかかったが、それは途中で不具合に見舞われた。

 このサプライ船は『Resolution』という名前で、全長254フィート。
 露天デッキの面積は6000平方フィート以上。

 ※実験的舟艇らしく、意図的にボヤけた写真しか添えられていないが、「3頭」構造の双胴/三胴船体ではないか。その舳先に、従来のLCUとはまったく異なる長大な「ランプ(かけわたし橋)」が聳立していて、その天端を、着岸した浜に倒して敷くようになっていると思しい。たしか中共軍も、似たような長いランプを新案して実験していたはずだ。汀線の砂浜は、4×4のジープ級の装輪車だと「穴掘り」現象が起きて、高確率でスタックしがちだから、ランプは長いほどいいのだと思う。

 訓練計画では、この船上から、軍用車両、幕舎、演習用の器材を卸下して、キャンプ富士まで陸送し、コンバインド・アームズ演習に供する予定であった。これらの資材は2週間前に那覇港で搭載された。

 天候・海象は、落ち着いていた。
 海岸では、海兵隊の第3戦闘補給連隊が待ち構えていた。

 ※沼津海岸はなつかしい。2017-6-26にそこで米陸軍のLCUのビーチング手順を拝観した。静岡県の危機管理部の方も臨場していらしたが、お元気でしょうか? あれから8年も経とうとしているのか! そして8年あれば、わが国の造船所は、LCU相当艦をゼロから新造してしまえるのだ。

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 To Put It Bluntly 記者による2025-3-4記事「WHAT ZELENSKY CAN LEARN FROM BIBI」。
    米政府は、収集した情報によって、2022-2-24にロシアが、ゼレンスキー本人を「ターゲット No.1」、ゼレンスキーの家族を「ターゲット No.2」だとしていたことを、リアルタイムに把握していた。
 それで、米政府は、ゼレンスキーと家族に対して、キエフからすぐに避難しなさいと勧めたのだが、ゼレンスキーは謝絶し、ここに残って戦うと宣言。乗り物ではなく、弾薬をくれ、と要求した。

 ゼレンスキーはネタニヤフに学ばねばならない。イスラエルは常時苦境にあるが、米軍兵士にやってきて助けてもらおうとは思っていない。
 ネタニヤフはまずいしくじりを2020-11にしている。選挙に勝ったバイデンを祝福したのだ。トランプはそれから数年間、大おこだった。

 この関係を修復するため、ビビ(ネタニヤフの愛称)は苦心した。2024の米国独立記念日にトランプに電話して祝辞を伝えている。

 第二期トランプ政権になって最初にホワイトハウスに招かれた外国指導者はビビだった。彼は、トランプと自分で中東の地図をよりよく書き換えられる、と演説した。これがトランプのガザ・リゾート構想に火を着けたと考えられる。

 トランプは、このままでは米国は破産するといいながら、またぞろ40億ドルの対イスラエル軍事援助を決めている。

 ここからゼレンスキーが学習すべきこと。
 トランプにとり、すべての内外政治は、彼自身の話でしかないのである。
 トランプの最大唯一の関心事とは、米国や世界のなんちゃらではなくて、トランプなのである。これを忘れるな。

 Bret Stephens は絶妙な譬えをしている。ドイツが英本土を空襲し、上陸侵攻作戦を考えていたときに、FDRがチャーチルに向かって、英国の炭田を担保に取るぞ、対独の安全は約束しないけどな、と、譲渡承諾書への署名を急かしたと空想してみよ、と。

 しかし、人を見て法を説かねばならんのだ。
 トランプは、素早い勝利を重ねる自分像にこだわっている。そんな宣伝に協力できた者が、勝ちなのだ。

 人々が、トランプにかんして、ぜったいに見損なってはいけないことがある。彼は、素早く人を許すことができる。これは凡百の誰にも真似ができない、彼だけの天性だ。ゆえに、彼の狂気に接して、こいつはダメだと、トランプを見放す者は、大きく損をする。むしろ、トランプは、とても利用しがいのあるアセットなのであると考えねばならない。

 ルビオやヴァンスは以前にトランプを批判・攻撃していた。しかし今はトランプによって重く用いられている。ルビオやヴァンスは、トランプを利用する方法がわかったのである。

 ゼレンスキーは、数日前に何事もなかったように、しれっとした調子で、トランプにこう伝えるだけでいいのだ。「平和の支度はできました。大統領閣下、これを発表してくれますか? あなただけが、これを実行できるのですから」と。

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 ストラテジーペイジの2025-3-5記事。
    2024年後半、ウクライナは月産15万機のUAVを国内でアセンブルしている。
 2025の1年では400万機を国内で製造するつもりだ。

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 「mil.in.ua」の2025-3-5記事「Ukrainian Company Ships FPV Drone Flight Controllers to U.S.」。 

   「603700」という名前のウクライナのメーカーが、米国内で、独自のドローン用のフライトコントローラ(FC)の回路基盤を、発売する。

 同社は、これまで「Lviv v1」と「Lviv v1.3」という製品を製造。
 今は、最新商品である「Galicia v2」を売り込んでいる。
 10インチ・サイズのヘクサコプターにこれを搭載すれば、有力なFPV特攻機になるという。

 ※このニュースには不審なところがある。大馬力のマルチコプターを自爆させるのではコスパが悪すぎる。マザーシップとして使うというのなら、話はわかるのだが……。