インドは世界のレアアース供給の1%にしか貢献できていない。

 これは精錬時の残滓や汚水の処理に関してインド当局の規制が決して甘くはないことを意味している。南米は甘い。だから米国としてはむしろ南米に投資するのだろう。

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 Boyko Nikolov 記者による2025-4-24記事「China’s gallium ban threatens F-35’s radar and US air power」。
   F-35のレーダー「AN/APG-81」の構成には、ガリウム砒素を使ったチップが欠かせない。
 2023統計によると、世界の精錬済みのガリウムは、供給の98%が中共からである。それを中共は米国に売らないことにした。

 ガリウムは、やわらかく、銀色をしている。アルミや亜鉛を精錬したとき、副産物として得られる。

 旧来のシリコン・チップでは、最先端の軍用のフェイズドアレイレーダーは構成できない。

 中共にはボーキサイトの膨大なストックもあり。

 2024-12に中共は、ガリウム、ゲルマニウム、アンチモンの輸出を統制した。国家安全保障上の理由から。米政府がAI用の先進チップを対支輸出させない政策を推進していることへの対抗だった。

 CSISによると2024年にガリウムの価格は50%以上、上がっている。

 ロックマート社は毎年、150機くらいのF-35を製造しつつある。
 ひとつの「AN/APG-81」には数千個の送受信素子(この素子が規則的に平面配列されてフェイズドアレイとなる)が必要である。その素材にガリウムが必要。他には、通信機にもガリウム砒素チップを使う。

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 Keith Bradsher 記者による2025-4-23記事「China Has an Army of Robots on Its Side in the Tariff War」。
    中共の工場は今や日本やドイツ以上にロボット化されているんだそうである。ただし、労働者1万人あたりの産業ロボット数で比較すると、韓国、シンガポールには負けるそうだ。

 中共国内の金属加工の零細工場が、中国製の、カメラ付きのロボットアームを、4万ドルで購入できるようになった。ロボットには8時間労働の縛りがないから、これはペイできるのだという。

 というわけで、すべての工場でロボット密度が急増中である。

 昨年、Hefei市に、フォルクスワーゲン社が、電気自動車を製造する工場を建てた。そこに配置されたロボットのうち1台だけがドイツから持ち込まれた。残り1074台は、上海で製造されたロボットだという。

 中共の大学からは毎年、35万人の、機械工学を専攻した学生が卒業する。
 米国の大学からは、毎年、4万5000人である。

 高卒の工員でも、ロボット作業の監視はできる。しかしプログラミングの知識が無いから、ロボット化が進むにつれて、彼は解雇される確率が高まる。

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 Taras Safronov 記者による2025-4-24記事「Ukraine to cooperate with croatian arms exporter Agency Alan」。
    クロアチアの国営武器商社「Agency Alan」は、同国とウクライナの武器メーカーを仲介する。
 今後、クロアチアがウクライナ製の武器を買うこともあり。その逆もあり。

 ※クロアチアは12.7mmの単発狙撃銃を安価に量産できる。こういうのを台湾のすべての飛行場の周辺の郷土防衛隊員に持たせておけば、ヘリボーン急襲を受けても撃退できる—-と2022年刊の徳間の本で私は主張した。しかしそれがなぜできないかの理由は、並木書房の最新刊で解説しています。