ソアラー級のホンモノのグライダーに100kg爆弾を載せて、有人軽便機によって曳航してリリースする親子飛行機式爆撃が実行されはじめた。

 Defense Express の2025-6-16記事「Ukraine Uses Not Only A-22 Aircraft, But Also Kamikaze Glider with a 100-kg Warhead for New Strike on Facility in russa」。
  A-22というのは、80馬力から100馬力のガソリンエンジン(ロータックスの912ULもしくは912ULS)単発で飛行する、ウクライナ国産の有人の軽量飛行機(最大2人乗り)で、これ自体を無人化して遠距離目標に対して特攻させる空襲は、すでに実施されていた。そのさいの搭載爆薬は90kgで、残りのペイロードは燃料にあてる。レンジは1100km。

 このたび公表された新作戦は、この小型機を使い捨てにしないで、有人のA-22によって無人の「ソアラー」を空中曳航させ、それを切り離して、露領内の「シャヘド」工場に突入させるというもの。もちろんグライダーには爆装する。A-22の最高速度は160km/時である。

 ※作戦距離は公表されていない。夏シーズンは、昼間、大陸の中心域が高温になって、強い上昇気流が生じ、そこに向かって風が吹くから、ウクライナ側からグライダーを飛ばすのには有利なのかもしれない。

 次。
 Bill Gertz 記者による2025-6-15記事「Ukraine’s drone attacks spotlight U.S. bomber vulnerability to container-launched missiles」。
 6月1日の「蜘蛛の巣」作戦で、完全に破壊された戦略爆撃機は、8機の「ツポレフ95」、4機の「ツポレフ22」である。

 米国防総省は最近報告した。中共が、超音速ミサイル「YJ-18」を、ありふれた外見の舶用コンテナ内に仕込んで、それを外航線の商船に積んで米本土へ寄港させ、そのコンテナによって米本土各地にある戦略爆撃機を地上において破壊してしまう方法を研究していると。

 このシステムは、2022の珠海兵器ショーに初展示された。ロシアの「Club K」とそっくりで、それをCSDCS=コンテナ型海洋防戦システム と名付けていた。

 ロシアの「Club-K」は2010年以降、輸出用に宣伝されている。20フィーターの何の変哲もないコンテナの内部から、対艦ミサイル「Kh-35」や、対地巡航ミサイル「カリブル」を射出するという。

 メーカーは「Concern Morinformsystem-Agat」というコングロマリット。
 「Club-U」というシステムも売り込んでいる。

 20フィート・コンテナ内に仕込んだ巡航ミサイルは、1000マイル前後、飛翔させられる。ボストン港からシカゴやマイアミ市を空襲できると思ってよい。

 イスラエルも、国産の「Lora」ミサイルを、商用コンテナ内に隠して展開する研究をしている。

 ※英国防省の情報分析。ウクライナ戦線へ投入された1万1000人の北鮮兵のうちすでに6000人は死傷した。