『DEFENCE SECURITY ASIA』の2025-6-27記事「Nuclear Shockwave: Pakistan Building ICBM That Can Strike U.S. with China’s Help」。
パキスタンが、射程1万kmのICBMを開発中である。目的は、米国を核抑止すること。中国が技術支援している。
パキが2022に試射した「Shaheen-III」は、固体燃料の地対地弾道弾で、レンジは2750km+というところ。アンダマン諸島やニコバル諸島まで届くので、対インド用としてはまず十分だ。
パキは2017に「Ababeel」という中距離弾道弾をテストしており、それは MIRV (Multiple Independently Targetable Reentry Vehicle) だったという。レンジは2200kmというところ。
中共は過去に「М-11」という固体燃料の短距離弾道弾をパキに売ることにより、最新の燃料や誘導システムの技術をパキへ渡した。
フルスケールのICBMを開発するには、10年間にざっと30億ドルかかるであろう。
そして完成したICBMの単価は、1基が5000万ドルから7000万ドルになるであろう。これには支援施設やメンテナンスのコストは含まない。
インドは、射程5500~8000kmの「Agni-V」をすでに戦列化していて、今は、レンジ1万kmでMIRVの「Agni-VI」を開発中である。
ワシントンは、「Countering America’s Adversaries Through Sanctions Act (CAATSA)」をパキに適用する可能性がある。
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『マリタイムエグゼキュティヴ』の2025-6-27記事。
バンダルアッバスのイラン正規軍海軍は、開戦2日後の6月14日になって初めて分散疎開を開始。27日現在、ホルムズ海峡のあちこちに停泊している。
イラン海軍は、IRGC(イラン革命防衛隊)とはまったく別の国家機関なので、海軍司令官は、じぶんたちがイスラエル軍から空襲されないという自信があったようで、それは正しかった。
とはいえ、イラン正規軍の中のイデオローグであったバゲリ少将は、しっかりと13日に爆殺されている。海軍内には、彼に匹敵するイデオローグは存在しなかったようだ。
6月21日、バンダル・アッバス軍港の陸上にあった建物が空襲され、警備していた兵隊3人が死んだ。そこは、地対艦ミサイル等を貯蔵していた弾薬庫だったようである。
小型の高速ボートは、IRGC(イラン革命防衛隊)の海上武力である「Nedsa」が運用する。その洞窟基地のひとつはナンダル・レンゲにあり、6月21日に爆撃された。
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Taras Safronov 記者による2025-6-27記事「Ukraine’s Special Forces Destroyed Two Russian Su-34 Bombers」。
ウクライナの特殊部隊が、「スホイ34」を2機、地上で破壊した。
場所は「Marynivka」飛行場。
ウクライナ軍の長距離型の無人機が、使われた模様である。
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Taras Safronov 記者による2025-6-26記事「Production of Last Mile Drone Homing Modules Will Be Launched in Ukraine」。
「マシン・ビジョン」はひとつではない。無数の零細メーカーがそれを提案している。
その最新の製品。ウクライナの TAF Drones 社が、「Last Mile」という商品名で、全自動ホーミングモジュールを完成し、これから量産したいという。
ひとつの基盤に、ソフトウェアも載っている。それをドローンにとりつけるだけ。
リモコン・オペレーターが介入して、ミッションを中断させられる機能も実装。
機体が120km/時で飛翔していても、静止した物体を正確に検出する。
静止標的に対しては誤差1mで衝突する。
静止物に対する標的捕捉と自動肉薄は、距離500mから可能。
対象が移動している場合は、距離150m以内で機能する。ただし敵の速度が60km/時以上だと、センサーが振り切られる。
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今、都内の大きな書店で売られているはずの季刊『宗教問題』(Vol.50、2025年夏季号)の pp.126~129 に、コテコテのインタビュー記事が出ているはずですので、書店で涼める気質の人は、立ち読みしてみてください。むかしのゲリラ雑誌にはこういうスタイルの記事がよくあった。ひさびさに昭和をリクリエイトしてやったぜ。

宗教問題50:インバウンドVS宗教 (季刊 宗教問題)