Sofiia Syngaivska 記者による2025-7-2記事「Explosion Hits russian Shadow Fleet Ship in the Mediterranean Sea」。
西側の制裁をかいくぐってロシア産原油を輸出する商売に従事していたタンカー『The Vilamoura』号が、地中海上で機関室に爆発があり、立往生。6月27日に。
この原油タンカーは、ギリシャの港を出て、リビアのZuwetina港へ向かう途中であった。爆発地点はリビア領海より150km北方。
船にはすくなくとも100万バレルの原油が積まれている。登録船籍は「マーシャル諸島」。
タンカーは自航不能になったので、マルタの航洋タグボート(放水消火能力兼帯)が、ギリシャのラコニア湾まで曳航しているところだ。7月1日現在。
※舷側に貼り付けるリムペット機雷のようなものではなく、もっと巧妙な破壊工作のようだ。意図的に実行された例は聞いたことがないが、十分に離隔した水中での沈底機雷の爆発衝撃波によって、物理的に船殻は破損しないのに、機関だけ故障させられてしまう可能性があることは、すでに知られている。もしかすると、その最新兵器を誰かが使ったのか?
※ロイターによるとロシアから「ターキッシュ・ストリーム」パイプライン経由で西欧へ輸出される天然ガスは、2024年と比べて半減のペースであり、ほとんど1970年代レベルになったと。ガスプロム社は6000億立方メーターの売れ残り在庫を抱え、これは中国も買ってくれず、1兆ルーブリの減収だと。
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『The Maritime Executive』の2025-7-1記事「Russian Attack Sub Surfaces Right Next to French Trawler off Brittany」。
ロシア海軍のキロ級潜水艦が、フランスのトロール漁船の目の前に、いきなり浮上したという。土曜日。場所は、イギリス海峡。
キロ級潜水艦は、その浮上航行状態のまま、海峡を北上したという。終始、フリゲート艦の『ノルマンディ』が密着していたそうだ。
この潜水艦は、シリアの軍港を出港して、北海の母港に戻る途中であった。
※1999年に米軍のF-117ステルス攻撃機がNATOのセルビア攻撃の一環として、グラファイト・フィラメントをぎっしり詰めた「BLU-114/B」クラスター爆弾を変電所等に投下し、全土を停電させている。そして2025-6-29の『サウスチャイナモーニングポスト』紙によれば、中共は地対地ミサイルに90発のクラスターをとりつけて、その子弾からグラファイトを飛散させて敵地を停電させるための兵器をこしらえたと、CCTVが動画宣伝しているそうだ。