北マケドニア陸軍は、JLTVファミリーを中軸に機動車両部隊を再構築し、戦車は全廃してすべてウクライナへ寄贈してしまう。

 この結果、装甲された車両としては8×8のストライカーが残される。

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 Defense Express の2025-7-10記事「France 3D-Prints Bunkers, Germany Builds Trenches Like Lego in Fortification Tech Push」。
  ダンツィヒの防衛見本市に出展された、注目の新技術。
 そのひとつ。フランス陸軍技術部=STATは、「Constructions-3D」社と共同研究している。2.7トンの重機「MaxiPrinter」が、全自動で、コンクリート製トーチカ(道路検問小屋)の「枠」を地表に構成してくれる。工期は半日で済む。

 この「枠」は基礎工事の木板型枠と同じ物。内部が空洞の壁状構造。枠が建った後から、その中に鉄筋を入れ、ホンモノの生コンを打設する。


 もうひとつ。ドイツ軍とオーストリー軍がげんざい試験中の新商品。
 塹壕内部の擁壁は、従来、重い材木板で構成するものだった。これを、中空の樹脂製の軽量な板状ブロックによって、すいすいと張り巡らせようという提案。開発したメーカーはドイツの「Romold」社で、製品は「ROM Trench System」と称する。

 最初にスチールパイプを点々と立てなくてはいけない。その垂直のスチールパイプに、この樹脂板を結合させて行く。
 オーストリー軍のテストでは、長さ18mの掩蓋陣地(その端に無蓋の立射壕)を完成するのに、兵隊4人が3時間作業しただけで済んでしまった。

 もちろん、最初に土工重機を使って壕を掘らねばならない。その後で支柱を立てて、この壁を張り、壁の外側にまた土砂を埋め戻す。天蓋上も、覆土する。

 ドイツ連邦軍は昨年の10月の演習でこれを実験してみた。
 なんといってもメリットは、体力のない兵隊にこの工事をやらせても、疲れずに完工できる。資材を前線に運搬するのも楽だし、用が済んだあとにその資材を全部回収するのも、兵隊の手作業でできてしまうのだ。回収された資材は、他の場所ですぐに再使用できる。

 塹壕の床部分は、ハニカム構造の樹脂マットを敷くだけ。このマットは軽量で、しかも、撓ませられる。

 ※この中空ボックス構造の壁ブロックには、どのくらいの「断熱」性能があるのか、自衛隊も調査すべきだろう。冬季の塹壕暮らしは寒くて悲惨ですからね。さらに欲を言うと、この壁ブロックは「不燃」でなくてはならないだろう。不燃の壁素材なら壕内で煮炊きをしても安全だ。そしてもうひとつの関心事。この壁ブロックをマット状に平面結合したら、それは「軽渡橋」にできるのではないか?

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 Boyko Nikolov 記者による2025-7-10記事「Russia deploys remote rail platform to supply Ukraine front」。
    ロシア軍が、「ロボトロッコ」を鉄道線に初投入。X投稿により、7月10日に確認された。ウクライナ戦線に弾薬を推進するのに、無人のトロッコが、鉄路上を走って行くのだ。
 もっか、激戦たけなわの「Krasnoarmeysk」後方で活動している。

 このトロッコには、1トン以上の需品を積載できる。推進距離は50km。簡単きわまるシステムなので、メンテナンスの負荷がかからない。

 ロシア鉄道網は総延長が105000kmあり、そのうち電化区間は51%である。

 帝政ロシアは1851年に鉄道輸送部隊を創設。
 1877~78の露土戦争では、この部隊が「Bender~Galati」新線を建設し、露軍の兵站を確保した。
 WWIでは、この部隊が総延長300kmの広軌線を急設したほか、既設の46000kmの鉄路を保守した。

 いま、クラスノアルメニスクで保線作業しているのは、「第37鉄道旅団」である。

 ※トロッコはおもしろい。木古内駅の近くに、「鶴岡公園」なるところがあり、国道5号線を自動車で通りすがると、郷土資料館がチラッと視野の端をかすめるだけなので、余所から来たふつうの人は、何もないと思って通過してしまう。しかし、その奥に、ひとつの始発駅が隠れているのだ。昔のJRの廃線跡の一部が、観光用トロッコ線として維持されているのである。ガソリンエンジンのトレインの姿で数百m行き、草藪の中のホームに下車。帰りは、連結をバラバラにして、1両づつ、自転車様のペダル漕ぎで、客が人力で自走させて戻る。ただし戻り道は下り勾配だから、なんら労すること無し。偶然に、土曜日の雨上がりに立ち寄ったら、「無ダイヤ」で運行してくれた。「これは勿体ない」と思ったのは、私だけではないはず。さすがにこのまま江差まで走らすのは無理だろうが、新線をちょっと敷設して、時計回りで始発駅まで戻る「環状線」にすることは、やろうと思えばできると見えた。もちろん観光専用線。

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 Taras Safronov 記者による2025-7-10記事「DJI Presents FC100 Drone With Millimeter-Range Radar」。
  DJI社が「FlyCart 100」(FC100) を新発売。荷物80kgを6km先へ空輸できるマルチコプター。特徴は、「ミリ波レーダー」をセンサーに使っていること。

 ペイロードを65kgにするなら、空輸距離は12kmまで伸ばせる。
 ローター径は62インチである。

 高度は6000mまで行けるので、高地でも活動できる。
 重量センサーは精密化されている。「吊り下げ」ワイヤーを繰り出すモーター付き。

 80kgの荷物を積んだ状態でも、緊急パラシュートは常備していて、万一の墜落時の影響を緩和する。

 なおまた、DJI社は今年、「Mavic 3 Pro」の後継となる「Mavic 4 Pro」を発売している。セミプロ向け。

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 Roman Pryhodko 記者による2025-7-10記事「German Military Adopts Czech-Made CZ P13 Pistols」。
  ドイツ連邦軍は、これまで使っていたヘックラーウントコッホのP8に代えて、チェコ製の「CZ P13」拳銃を採用する。
 CZは、「チェスカ・ズブロヨーフカ」の頭文字である。しかし英語圏では誰も社名をロクに発音できないので、頭文字で通用している。

 なお、コンペティションのライバルは、スロヴェニアの「Arex」と、オーストリーのグロックだった。どちらも斥けられた。
 決め手は、コストであった。性能は、同じようなものなのだ。

 更新数は最大18万6000梃。だが、いま確実なのは6万2000梃のオーダーだ。

 2021-2に報道したところでは、CZ社は、米国のコルト社の株式の100%を取得した。同社は北米に拠点を築いているわけで、将来は明るい。

 ついでに、チェコの「RSBC Group」も、オーストリーの「Steyr Arms」社を完全買収している。