Taras Safronov 記者による2025-7-11記事「Ukrainian Interceptor Drone Shoots Down Russian Shahed Over Odesa」。
砲弾型クォッドコプターの調子がよい。
飛来してきたシャヘドの、前方斜め下方から、この砲弾型クォッドコプターが急上昇して直撃する動画が、SNSに公開されている。住民が地上から撮影したビデオだ。
いきなり、インターセプター・ドローンの新人王といった活躍をみせている。
防空用の高速ドローンをウクライナでは複数のメーカーが開発&製造中。
このたび注目されているのは、「Wild Hornets group」が量産を始めて間もない型だ。
類似のコンセプトのシステムとして、2024年公表の「Sting」がある。
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Matthew Luxmoore and Jane Lytvynenko 記者による2025-7-10記事「The Drone Factories Fueling Russia’s Unprecedented Assaults on Ukraine」。
ロシアによるちかごろの対ウクライナ空襲は、前年の7月の1ヵ月間に投入した機数以上のドローンを、1晩に集中するようになっている。
水曜日の未明の空襲は過去のレコードで、ロシアは728機の無人機/囮機を放ってきた。
※この記事の添付グラフから推測できるのだが、増産中のシャヘドを即時に片端から投射してしまうのではなく、「溜め」をつくって間歇的に集中することで、迎撃アセットを飽和しようとしているのだと考えられる。
ロシアは2025年1月からげんざいまで、2万4000機以上のドローンを、ウクライナの都市に向けて特攻させてきている。
ロシアがイランに正式にシャヘドを6000機発注したのは2022-11のこと。このとき、ライセンス生産も合意された。ロシアはシャヘドの製造ノウハウのためも含めて、17億5000万ドルを支払った。
ロシアでシャヘドを内製した場合のコストは、1機あたり3万5000ドルから6万ドルだろうと見積もられている。
モスクワの東、タタルスタンにある「アラブガ経済特区」が、シャヘド内製のための工場群として拡張されている。
そこには中国製の製造機械と、アフリカ人労働者が、あつめられている。
ウクライナ政府による見積り。ロシアは現在、毎月、5000機以上の長距離無人機(デコイを含む)を製造している。その中には、航続距離2500kmのものもある。
ロシアは1回の空襲に数百機ものデコイを混在させるようになっている。
※ウクライナ領内の高性能SAM陣地の秘匿位置を暴くとともに、その濃度や反応を調べて、どこに秘密の兵器生産拠点があるのかを探ろうとしているのだと考えられる。また、アドバイザーはNATOだから、NATOの防空戦術の「癖」も学習できるだろう。
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Sofiia Syngaivska 記者による2025-7-11記事「Nuclear Capsules Appear in a Container Linked to a False Narrative Connected with Ukraine in Syria」。
あたかもウクライナが、放射性物質を中東へ密輸出しているかのように思わせる、稚拙な小細工の輸出パッケージが、シリアで見つかり、ロシアの世論攪乱組織によって、全世界へ喧伝されつつあり。
たとえば「PU 94244U」とラベリングされたカプセル。プルトニウムの同位体を示す。
これは、化学兵器をロシア軍に使わせたり、シリアに渡したりしていたロシアが、世界からの非難に逆襲しようとしての、捏造だという。
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『ディフェンスエクスプレス』の2025-7-11記事。
オープンカーが、雨が降ってきたときに、後部座席の後縁に折り畳んで格納されている幌屋根を、運転席の頭上までドーム状に展張して、ベビーカーの屋根のようにさしかけることができるようになっている車体を、「コンバチブル」というが、同様なメカニズムを、戦車のコープケージに採用したのが、ウクライナ軍。その実用新案を、ロシア軍がそっくり剽窃し、ずうずうしくも「特許」まで取得していることが、このほど判明した。
この戦車用のコンバーチブル機構は、幌の支柱は鉄パイプだが、屋根材はキャンバスではなくて、迷彩網でできている。生鮮商店の軒庇のように、半分だけ展張して、砲塔の後半部だけをカバーすることも自在。
※写真を見ると、メッシュの素材はさまざまで、中には、中空の硬い小球を等間隔で織り込んでいるように見えるものもある。これはメルカバ戦車の砲塔と車体の隙間を塞ぐ《鉄球簾》に類似した発想なのかもしれない。
ウクライナ軍では「フード」と呼んでいる。米国人はコープケージを「グリル」と呼ぶが、もう素材が金網だった時代は古いのだ。
これが、コープケージの現段階での世界最高進化形態だ。この分野でも、進化のスピードは、減速することを知らないのである。
<正論>米のイラン空爆は何を変えたか/軍事評論家・兵頭二十八
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