イスラエルとイランの12日間戦争のさなか、単価1270万ドルのTHAADを92発も発射したらしい。それは米国の手持ち総量の14%にあたり、補充するのに3年から8年はかかる、と。

 イランから飛来した574発のミサイルのうち258発についてインターセプトが企図され、うち201発の阻止に成功した(=57発は人口密集地に落下した)。そのうちどれくらいがTHAADの貢献なのかは未詳。

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 ストラテジーペイジの2025-7-23記事。
  米国の戦略重爆撃機の概説。
 1938年就役の「B-17」は自重19トン。1万3000機も製造された。ドイツに投下された爆弾150万トンのうち43%は「B-17」が投下した。クルーの戦死率は歩兵よりも高かった。WWII中、欧州上空で8万8000人の米軍重爆クルーが戦死している。そのほとんどはB-17クルーであった。

 「B-24」は8000機が製造された。インド空軍が最後のユーザーで、1968年まで使っていた。

 「B-29」は自重60トン。3900機が製造された。
 これをWWII後に小改良したのが、自重78トンの「B-50」。

 1946年に、自重185トンの「B-36」が就役。たった385機が製造された。冷戦初期の主力核爆撃機。

 1951年に、自重100トンの中型ジェット爆撃機「B-47」が就役。2042機が製造され、1977まで現役だった。

 1952年に、自重221トンの「B-52」が就役。ぜんぶで742機製造され、今も76機が現役。

 1960年、失敗作の中型核爆撃機「B-58」が就役。自重80トン。わずか116機のみ量産され、1970年に退役。

 1997年、自重170トンの「B-2」が就役。21機だけ製造され、いまは19機が動いている。

 自重81トンの「B-21」はもっか、開発中。初飛行は2023年11月。

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 Supantha Mukherjee, Sarah Marsh and Christoph Steitz 記者による2025-7-23記事「Spy cockroaches and AI robots: Germany plots the future of warfare」。
  ドイツの「Helsing」社は、有望なスタートアップ。4年前から、AI利用の軍用ドローンを売り込んでいる。

 ドイツ政府は、2029年迄に、年間の国防費を、今の三倍近い1620億ユーロ=1750億ドル(GDPの3.5%)にまで増やす。メーカーには追い風だ。

 メルツ政権は、兵器調達費用を新参メーカーに「前払い」してやる新制度によって、軍隊御用の入札企業を増やそうとしつつあり。

 武器の新参企業は、いっぽうで巨額の開発費を工面しながら、政府からはすぐに買ってはもらえない「死の谷」を越えて行かねばならない。この濠があまりに深かったので、スタートアップは参入を躊躇するのである。ドイツに関しては、そのためらいは払拭された。