すてばちやま。

 Oleksandr Yan 記者による2025-7-25記事「Ukraine Introduces 6-barrel Drone Interceptor」。
   ウクライナの企業「3DTech」社が、こんどは6銃身のインターセプター・ドローンを完成し、デモ飛行させた。「Khyzhak Shooter」と名付けられている。

 「Khyzhak Shooter」は、何度でも帰還しては再出撃ができるクォッドコプター。6連の12ゲージ散弾銃身は、着脱可能なパッケージとして、その機体に取り付けられる。発射の反動は無い。薬室の後方にも等エネルギーの発射ガスを放出させる仕組みだからだ。

 メーカーの人いわく。有線誘導の敵の特攻ドローンをこれで迎撃できますよ。それだけでなく、地上の敵の歩兵も、こいつで銃撃できるのです。

 薬室に装弾される弾薬は、市販の猟銃用弾薬である。水鳥用のショットでも、大粒の鹿ダマでもOK。反動のキャンセル用には、薬室後方に、専用のカートリッヂを取り付ける。これを同時発火させることによって、空中での発射反動は相殺されるのだ。

 反動が無いということは、1銃身だけを単発で発射するにとどまらず、6銃身を同時に発火して斉射させても、あるいは短い間隔で「連射」させても、まったく問題はないということ。

 6銃身ではなく、2銃身に減らして、自重を軽量化することもできる。自重が軽いということは、高速の敵機に対応しやすいということ。最大で150km/時の敵機に対応し得る。

 「Khyzhak Shooter」はすでに最前線に持ち出されて実戦テストされつつある。撃墜する相手は「DJI Mavic」が多いという。

 DJIの軽快モデルに比べると、最近の、光ファイバー・ケーブルで誘導されるFPVドローンは、動きが鈍重なため、むしろ、迎撃しやすいという。

 なお、類似の製品として先行しているものに、「Varta DroneHunter」社製の「SICH」というモジュラー・システムがある。7インチ~15インチのFPVドローンならば、何にでも後付けができる連装ショットガンだ。

 ※ゼレンスキーは25日、最低でも日産1000機のインターセプター・ドローンを国内生産すべし、と発破をかけている。

 次。
 『ディフェンス・エクスプレス』の2025-7-26記事「What Made RMMV HX Trucks Appealing to Ukrainian Logisticians and What Their Critical Flaw Is」。
   ラインメタル・MAN社製の「RMMV HX」トラックは、8×8のすごいやつだ。
 エンジンは1万2400cc.で540馬力を出す。
 「RMMV HX」のファミリーは、すでに2万台以上生産されている。
 英、豪、NZ、ノルウェー、スウェーデン、オーストリー、ハンガリー、デンマーク、ドイツ、シンガポールの陸軍が制式採用。それをウクライナ軍は只で貰った。

 2025-1時点の相場でこのトラックは単価が58万ユーロ。ドイツ軍は3億3000万ユーロで568台を発注したので。

 2022以前にウクライナはこのトラックを買おうかどうか迷った。国内の「AvtoKrAZ」社が廃業してしまったためだ。しかし「RMMV HX」は貧乏国には高額すぎて手が届かなかった。

 ※世界で最初にMRAPを制式装備にしたのは南アフリカ軍だった。その史料は、ネット上のポリコレが邪魔してとても探しにくいのだが、簡単な事実は、メルセデスベンツ社の「Unimg 416~162」のシャシをベースに使ったということ。まず1974年に「Bosvarks」という型が仕上がり、それを改良して1978年に「Buffel」(英語にすれば、バッファロー)ができた。V字状の装甲底鈑の下に樹脂製の、200リッターの燃料タンクと100リッターの飲用水タンクあり。非常に地雷の脅威が高いところでは、タイヤの中にも水を満たした。それによって車重は500kg、重くなるが。米軍は、ポリコレのために南ア軍の膨大な知見をまったく関知していなかった。だから、南ア人が数十年も前から解決済みの問題を、2000年代以降、一から「再発明」する必要があった。その間にどれほどの米兵が無駄に死傷させられたかを、思ふべし。